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瑞国10: iPhoneを使おう

 準備編の最後に、今回の旅行で使用する(使用する予定)のiPhoneアプリを紹介しよう。

 今回はiPhone(およびスマートフォン全般)を入手以降始めての海外旅行となるので、大いに活用してみようと、いろいろなソフトを試した。結果的には、あまり実を結ばなくて、2、3のアプリだけが今のところ有用っぽいというに留まったんだけども、現地で無線LANさえあれば情報収集が出来るというだけでも安心感はありそうだ。

準備編(5):iPhoneを使おう

 

TripDeck

 ・料金: 無料
 ・内容: 旅程表アプリ

 旅程を組み立てるツール。見た目がクールで、ここに旅程を入力していくだけでも、旅行記分が高まってくる。

 私は旅行などは事前に予定を立てるのが楽しいと感じる性質で、だから元来は「入力することによる自己満足」のつもりで利用していた。だけど実際に使ってみると、そういった自己満足だけではなくて、旅程がいつでも見られる端末に入っている、ということがとても便利なことなのだとわかった。

 予約段階では覚えていたような情報、例えば電車の接続だとか、発車時刻だとか、飛行機の時刻だとか、そういったことをすぐに確認できる。旅行が決まったあとの飲み会などでも、「どんな旅程なのー?」「こんなー」と自慢げに見せたりというような小技が効く。いろいろと使い勝手が良いアプリだ。

 また実際の旅行中でも、これさえあれば紙で印字した旅程表などというようなかさばるものは、いざというときのためにカバンの奥底に眠ってさえいればよく、身軽になるに違いない。

 ってことで、今回の旅行で一番触ったアプリは、少なくとも準備段階ではこのアプリだった。予定作りが好きな人にはもってこいだと思う。行き当たりばったり派にはきっと無用の長物だろうけど。

 

SBB Mobile Business

 ・料金: 無料
 ・内容: 時刻表アプリ

 スイス国鉄(Schweizerische Bundesbahnen:SBB)の公式時刻表アプリ。

 旅行者にとっては恐ろしく便利なアプリで、鉄道の運行について知りたいことはなんでもわかる。これを閲覧できる環境では、鉄道に迷うことはなかろうと思われる。

 問題は、オンライン環境が必要なので、出先の例えばツェルマット駅で閲覧できるかというと、それは厳しかろうという点かな。

 でもそれを差し引いても、事前の準備期間での調査、または現地ホテルロビーでの調査などでは絶大なる威力を発揮するに違いない。また、事前に調べた時刻表のスクリーンショットを取っておけば、オフライン環境でもそれなりに役にはたつはずだ。

 

VoiceTra

 ・料金: 無料
 ・内容: 音声翻訳アプリ

 これはとんでもないよ。ついに時代はここまで来た。

 VoiceTraは音声入力型の機械翻訳アプリ。独立行政法人の情報通信研究機構が開発したアプリで、試験運用として期間限定で公開されているものだ。

 今までも文字入力の機械翻訳はそこそこ使ってきていたから、機械翻訳アプリに技術的な驚きももうないかと思っていたんだけど、音声入力でそれが出来るってのは、予想以上に衝撃的だった。

 アプリの使い方は簡単で、アプリを起動して、翻訳前言語と翻訳後言語を21ヶ国語から選択する。そして、その状態で翻訳前言語でiPhoneに向かって何かを言うと、それが翻訳後言語になって音声と文字とで返ってくるのだ。

 まさにホンヤクコンニャク。すごすぎる。音声ってのもすごいし、21ヶ国語ってのもすごい。

 もちろん実際に使ってみると、機械が正確に聞き取ってもらえなかったり、超訳が出ることもあるんだけど、それでも思っていた以上に精度は高かった。少なくとも皆さんおなじみのエキサイト翻訳よりは、まともな訳がかえってくることのほうが多い。使えるか使えないかで言えば、間違いなく使える。返す返すもすごい。

 欠点は、これ、音声を日本の翻訳サーバーに送って、そこで翻訳処理をして返しているという構造なので、旅先で真実これが必要になるようなシチュエーションでは、残念ながら使えないだろうということなんだよね。海外ローミングをすれば使えるけど、そこまではしたくないし。

 でも、これを日本の機関が生み出していること、技術の未来に希望があることなどを含めて、イチオシしておきたいアプリなのは間違いない。

天気

 ・料金: 無料
 ・内容: 天気情報アプリ

 iPhoneのデフォルトアプリ。あんまり良いものでもないけど、旅先を登録しておけば、簡単に旅先の天候や気候がわかるし、海外にも対応しているので使っている。

 本当はAccuWeatherがいいんだけど、ある日突然動かなくなってしまったんだよな…。

その他

 その他、移動時の暇つぶしに漫画を入れたり、ゲーム(Slice it!、TowerMadness)をいれたりしている。もちろんウェブ閲覧にも使うし、もしやiPhoneは旅行用の端末として買ったのでは、と思うくらい大活躍している。

 旅行者はiPhoneとは言わないけど、スマートフォンがあるといいぞ!

瑞国10: 移動手段を考えよう

 旅程は決まった。飛行機もホテルも取った。よし、準備OK・・・ではなく、もう少し準備をしたい。ここから先は、しておいたほうが少し楽、というレベルのもので死活問題ではないけど、でもしておくに越したことはない。

 考えたいのは、移動手段だ。

準備編(4):移動手段を考えよう

1.鉄道

 都市間の移動はすべて鉄道を予定している。前項まででも述べたように、スイスは鉄道大国であり、日本以外の国の中では、相当に鉄道の運行に信頼を置ける国らしい。なので、鉄道を使うのが最も確実と考えられる(先日の氷河急行の事故のようなこともあるにはあるが・・・それを言い出すと日本でも鉄道に乗れなくなる)。

 そこで、鉄道を利用することとした場合に、その利用方法というか、料金プランがいくつかあり、それを利用することを考えておきたい。

 スイストラベルシステムが発行している、そういった特殊な料金プランのチケットは、大体以下の3種に大別できる。

 【a.スイスパス】

 指定期間内はスイス国内の鉄道、バス、トラムなどが乗り放題になるチケット。他にも、ロープウェイやリフトなどでも利用時に提示をすることで割引料金で利用することが可能になる。利用するとしたら1等車の8日券のセーバープランで297CHF。

 【b.スイスカード】

 指定期間内はスイス国内の鉄道、バス、トラムなどが全て半額になるチケット。さらに、国境駅または空港駅から最初の宿泊地までの運賃と、最後の宿泊地から国境駅または空港駅への運賃が無料になる。他にも、ロープウェイやリフトなどでも利用時に提示をすることで割引料金で利用することが可能になる。1等車で158CHF。1ヶ月有効。

 【c.スイストランスファーチケット】

 国境駅または空港駅から最初の宿泊地までの運賃と、最後の宿泊地から国境駅または空港駅への運賃が無料になるチケット。1等車で119CHF。1ヶ月有効。

 さて、以上を踏まえて、今回の旅程を鉄道移動に特化しておさらいしておこう。ついでにその1等車の通常料金も記しておく。以下のとおりだ。

 移動1:チューリヒ空港駅→グリンデルワルト(128CHF)
 移動2:グリンデルワルト→ツェルマット(140.00CHF)
 移動3:ツェルマット→ベルン(135.00CHF)
 移動4:ベルン→チューリヒ空港駅(85.00CHF)

 以上を踏まえて、各料金プランそれぞれの場合の運賃を計算すると・・・。

 通常:128+140+135+85=488CHF
 a.スイスパス:297CHF
 b.スイスカード:158+(140+135)/2=295.5CHF
 c.スイストランスファーチケット:119+140+135=394CHF

 となる。値段的にはスイスカードが若干有利だけど、現地でのチケット購入の手間がないことを考えると、スイスパスのほうが有利な気もする。うーん。

 と悩んだ末に、結局スイスカードにした。理由は2つあって、もちろん若干でも安いというのが1つ。現地でチケットを買う、ということをするのも面白いかと思ったというのが1つだ。

 ということで、今回の旅行ではスイスカードを用意していくことにした。

2.徒歩

 徒歩っていうかね。移動手段の項目にくくるのもどうかと思ったんだけど、服装とかその辺だ。

 どうも現地の気温は、日本で言うところの11月とか12月クラスになるらしい。また、ハイキングをするにしても、天候に恵まれるとも限らない。なのでその辺も含めて、防寒、防雨装備をいろいろと用意しようかなーと思ったんだけど・・・。

 やめた。

 わざわざ1週間の旅行のために、二度と使わないかもしれないものを新調するのは、さすがにもったいないと思ったのだ。なので、以前記事にしたような「靴」のような、「今回の旅行以外でも使うようなもの」だけを、これはいい機会だぞと買うことにして、「今回の旅行以外で使いそうもないけどあったほうがいいとされているもの」は買わないことにした。

 防寒に関しては、普通の冬服でよかろう。

 雨具関係は、傘と、バイク用のレインスーツでしのごう。透湿性能に不安があるけど、雨が降ったら速やかに引きこもるを是としよう。

 ってことで、以前の日記で靴や靴下に触れたように、フットウェアだけ少し新しくして、あとは特に考えないことにした。そんなにハードなことはもとより想定していない(高尾山以下のつらさの予定)ので、大丈夫なはずだ。

瑞国10: 予約をしよう

 大まかな旅程は決まった。あとは、飛行機とホテルの予約さえできれば、とりあえず旅の体裁は整うはずだ。

準備編(3):予約をしよう

1.飛行機

 飛行機は簡単だ。1日1本の直通便しかなく、検討の余地はない。必ずや行きたいので、直前の格安航空券などはもちろん狙わずに、多少高くても数ヶ月前に取ってしまう。

2.ホテル選びの基準

 問題はホテルだ。観光大国スイスには、非常にたくさんのホテルがあり、選択肢は多い。この中から効率よく選別をしていくためには、やはりまず自分の目的、重要視する点をはっきりさせたいところだ。そんなわけで、今回のホテル選びで考えたのは、以下のような事項になる。

 ・鉄道駅から徒歩10分未満
 ・総部屋数30部屋未満
 ・部屋からの眺めがよいこと
 ・日本円で1泊1万円台

 まず鉄道駅から近いこと。スーツケースを持って移動する距離は短いに越したことはない。遠くても、ホテルに電話をすれば迎えに来てくれるケースが多いとは思うけど、それも面倒くさいというか、ちょっと気が引ける。楽しめる程度の距離なら、駅からホテルまでという道のりをのんびり歩きたいとも思うしね。

 総部屋数は、要するに日本のツアーの団体さんに巻き込まれるリスクを、できるだけ下げたいという意図だ。また、家族経営の宿なら、スイスの生の人情を感じることができるかもしれないという計算もある。実際はこの基準を満たすことは諦めたんだけど、まぁ、最初はそう思っていた。

 そして今回は、部屋からの眺めに少しこだわった。グリンデルワルトなら「アイガービュー」、ツェルマットなら「マッターホルンビュー」である部屋がいい。このために多少の料金が増しても、自室でのくつろぎのひとときに、窓から、バルコニーからアルプスが見えるというのは、きっとすばらしいことのように思える。ここでケチるのでは、スイスに行く目的を見失っていると考えた。

 というわがままを言いつつ、値段はせいぜい1万5千円程度にしたい。まぁ、これでも1泊800円のキャンプツーリングに比べたら、あまりにも高すぎる価格ではあるけど、このくらいの贅沢はしよう。そのために汗水たらして(?)働いているのだ。

 逆に、こだわらないとしたのは、以下のような点だ。

 ・バスタブ
 ・食事

 バスタブはあってもなくてもいい。食事は、まぁ特に評判が高くなくても気にしない。どうせ多くの場合は外で食うのだ。

3.ホテル選定

 そんな感じで考えていった結果、ホテルの予約は下記のようになった。

 グリンデルワルト: ホテルSp
 ツェルマット: ホテルP
 ベルン: ホテルSa

 ホテルSpは、グリンデルワルトのメインストリート沿いにある、部屋からの眺めが評判のホテル。部屋数が40室と多いので、おそらく日本人団体客が多いのだろうが、そこは妥協した。グリンデルワルトの駅近ホテルは大体大規模で、小規模かつ眺めのよいホテルは、少し駅から離れてしまうのだ。ここでは、駅からの距離を優先した。スイスのホテルは多くが朝食はコールドビュッフェなのだけど、ここはホットビュッフェらしいのも気に入ったポイントだ。日本人としては、ある程度朝ごはんもしっかりといただきたい。

 ホテルPは、ツェルマットのホテル。マッターホルンビューの部屋が好評のよう。部屋数30室ほどだけど、家族経営のようだ。ここは旅行代理店を介した営業をあまりしていないようで、アップルワールドやHISのようなホテル予約サイトでの評判が得られなかったのがやや不安。でも、直接メールで予約のやり取りをした印象がよく、レスポンスも早かったので、ホスピタリティが良さそうだと期待している。

 最後のホテルSaは、有名なホテルチェーン。ベルンでは眺望もくそも無いので、駅からの距離と値段だけでチョイスだ。ここはあまり語ることはないかな。

瑞国10: 旅程を決めよう

 目的地は決まった。しかし、「どこで何泊するか」「経由地をどこにするか」などを決めねばならない。そのあとで、それぞれの場所での宿泊先を考えよう。

 あ、言い忘れたんだけど、日程は6泊8日を予定している。

準備編(2):旅程を決めよう

1.航空、鉄道データ


スイス鉄道網の所要時間

 まずはデータとして、飛行機の発着時刻と、各都市間の移動時間を見てみよう。

 飛行機発着時刻:
  チューリヒ着 15:55
  チューリヒ発 13:00

 つまり夕方に着いて、昼過ぎに出るかたちになる。ヨーロッパ旅行は大体こんな日程になるな。ちなみに成田では、朝に出て朝に着くことになる。

 そして今回訪問する可能性のある各都市間の所要時間は、上掲した図を見て欲しい。ちなみに移動は電車だ。

 まぁ、所詮九州に毛が生えた程度の広さの国なので、都市間は大体1~2時間、今回の目的地間での最大移動をしても、せいぜい4時間強といったところで収まるようだ。スイスは鉄道大国なので、ダイヤの乱れもさほど想定しないでよいそうなので、旅行者にとっては動きやすい国と言えそうだ。

 このデータを元に、旅程表を作ろう。

 単純に考えれば、初日に一気にグリンデルワルト(ないしはツェルマット)までいってしまい、そこで何泊かしたあとで、またツェルマット(ないしはグリンデルワルト)まで移動して、そこでまた何泊かし、帰る日にそこから一気に空港まで行く、というのが最も目的に特化したロスのないプランになる。

プランA

  成田
  →チューリヒ
  →グリンデルワルト(3泊)
  →ツェルマット(3泊)
  →チューリヒ
  →成田

 でも、これはかなり厳しい。どこが厳しいかというと、ツェルマット―チューリヒ間の移動が厳しい。13:00発の飛行機に乗るためには、7時頃にはツェルマットを出なければならないし、そういう「ギリギリの移動である」という心理状態を自分で作り出すのは、あまり楽しい旅行とはいえない。

 そこで、安心感を得るべく妥協をするとこうなる。

プランB

  成田
  →チューリヒ(1泊)
  →グリンデルワルト(2泊)
  →ツェルマット(2泊)
  →ベルン(1泊)
  →チューリヒ
  →成田

 これなら体力的なダメージはだいぶ少ない。多くの観光ツアーも、こういった日程を組んでいることが多いようだ。

 でも、私としてはこの日程は少しピンとこなかった。一番ピンと来なかったのはチューリヒでの1泊だ。到着した日に、グリンデルワルトまではいけるのではないかと思ったのだ。

 基本的に山の景色は朝がきれいなものだと思うので、ここで無理をしてでも移動することで、グリンデルワルトでの朝を2回迎えられるというのは、リターンとして大きい。またそうすることで、グリンデルワルト、またはツェルマットでの宿泊日数を1日増やすことができる。滞在日数を増やすことは、好天に恵まれた日を得る可能性が増加するので、特に自然目当ての旅行の場合には大きな意味を持つ。

 そこで、折衷案としてこうすることにした。

プランC:決定案

  成田
  →チューリヒ
  →グリンデルワルト(2泊)
  →ツェルマット(3泊)
  →ベルン(1泊)
  →チューリヒ
  →成田

 初日はがんばってグリンデルワルトまでいく。飛行機の着がほぼ16:00。空港を出られるのはなんやかんやで16:40として、16:40頃の電車に乗れば、19:30頃にはグリンデルワルトにつける計算だ。ズレにズレこんでも、21:00を過ぎることはないだろう。

 そしてそのままグリンデルワルトで2泊。

 3日目はツェルマットへのんびり移動。午前に移動して午後をツェルマットで過ごすか、午前までグリンデルワルトですごしてから移動をするかは、そのときの天候や気分次第。基本的に山は午前がきれいだと思うので、後者のプランが有力ではある。

 5日目に、ツェルマットで3泊したあと、ベルンへ移動だ。要するに空港から多少近い都市でワンクッションおこうという考え。ベルン旧市街は世界遺産になるほどの街並みらしいので、半日観光をするにはうってつけに思われる。チューリヒと違って、ここでの1泊はむしろ歓迎できるだろう。このベルン入りはできるだけ早い時間に設定して、ベルン観光の時間はしっかりとりたい。

 で、最終日はベルンからチューリヒまで移動する。ベルン―チューリヒ空港間は1時間20分弱だそうなので、最終日はのんびり出発しても大丈夫だろう。

 うん、完璧な計画だ。よしよし。

 これで大まかなプランは固まった。あとは、グリンデルワルト、ツェルマット、ベルンでの宿探しだな。

瑞国10: スイスへ行こう

 今年は9月の連休にスイス旅行に行く予定だ。

 いままで「旅行へ行った」という内容の記事を書くときには、旅行後の回顧録的な記録ばかりだったんだけども、今回は旅行前の計画や心境なども記すという、新しい試みをしてみようと思う。

 ということで。

準備編(1):スイスへ行こう

1.基本情報

 まずはスイスという国について。

  国名: スイス連邦
  広さ: 九州くらい
  日本から: 飛行機で12時間くらい
  美味いもの: チーズ、チョコ
  名物: 山、電車
  日本人観光客: うじゃうじゃいる
  イメージ: ハイジ

 というような国らしい。もちろん、今の時点では行ったこともないので、全てはウェブで知った情報でしかない。でも、まぁ、こんなところだと思ってそう間違いは無いはずだ。

 さて、そんなスイスに行くことにした。「世界の車窓から」のような風景を見たい。そんな漠然とした理由からのチョイスだ。私の中では、常に行きたい海外旅行先がいくつかリストアップされていて(他にギリシャ、チェコ、トルコ、アイルランド等々)、その中から選んだともいえる。

 ってことで、まずは情報収集を開始した。

 第一に必要な情報は、「渡航手段」と「目的地の選定」だ。

2.渡航手段

 渡航手段は、1日1本だけ運行しているスイス・インターナショナル・エアラインズの直通便か、ヨーロッパの主要空港で乗り継ぐ他の航空会社の便かのどちらかだ。

 後者のほうが価格的には有利なんだけど、時間的にはもちろん直通便が有利。今回はなによりも時間が惜しいので、前者で行くことにした。この直通便は、成田―チューリヒ間の路線なので、自然と最初の到着地はチューリヒとなる。

3.目的地の選定

 次に目的地を選定しよう。つまり、「スイスに行って何をするの?」という部分。

 スイスといえば、いうまでもなく山だ。山。アルプスだ。ベルンの旧市街のようなヨーロッパの古い街並みも興味はあるけど、今回は山メインにしたい。そんなにガチで山登りをする気はないけど(体力がもたない)、山岳リゾートで軽くハイキングをしたり、背景にアルプスの山々を背負った村を歩いたり、という体験をしたい。

 そう考えた末に主要な目的地として、1)グリンデルワルト、2)ツェルマット、という2ヵ所の超有名観光地を選定した。前者は、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三峰を、後者はマッターホルン、モンテローザを頂く鉄板スポットで、いずれ劣らぬスイスアルペンリゾートの双璧といえる。

 今回の旅行では変にひねらずに、この鉄板2ヵ所を軸に観光をすることに決めた。問題は、スイス大好き日本人がいっぱいいる、という異国情緒の少なそうな点なんだけども・・・こればっかりはしょうがないな。

 (ちなみに海外で過度に日本人を嫌がる日本人、ってのはかっこ悪いと思う。一番国籍を意識している感じで寒い)