日記: 10月9日 (2005年)

 私は外出時に、よくデジタルオーディオで音楽を聴きながら、歩いたり、電車に乗ったりする。別段音楽好きというわけでもなく、どちらかというとミュージックシーンには疎い部類なんだけど、「ただ歩く」「ただ電車に乗る」というのがすぐ苦痛になるので、気を紛らわすためにデジタルオーディオに頼ることが多いのだ。

 さて、今日も今日とてデジタルオーディオを酷使する生活を送っていたところ、どうにもイヤホンの調子が悪い。音へのこだわりが薄いから、これまでは長いことデジタルオーディオについてきた、付属品のイヤホンを使っていたんだけど、こいつがとうとう寿命になりつつあるらしい。どうやら配線が左右の耳に分岐するあたりで断線しているらしく、分岐点を指でグリグリしてやると、右側の音が聞こえるようになったり、聞こえなくなったりする。

 ってなわけで、イヤホンを新調することにした。特に下調べもせずに家電量販店へ直行し、イヤホン、ヘッドホン売り場に突撃した。

 到着してみると、あるわあるわ、普通のイヤホンから、密閉型のイヤホン、ネックストラップのついたイヤホン、イヤークリップ型のヘッドホン、普通のヘッドホン等々が、所狭しと壁にかけられている。うむ、なにが良いやら、全くわからん。

 そんな中で私の目を引いたのは、「コードの巻き取りができるイヤークリップ型のヘッドホン」だ。前述の通り私は「音のコダワリ派」ではないので、音に関しては「聞こえさえすれば」比較的なんでもいい。それよりも、コードの巻き取りというサイバーでメカニカルな機構に心を奪われてしまったのだ。実用面でも、今まで散々からまりあうコードと、その分解に心を砕いてきただけに、コードを巻き取って収納できるというのは、非常に有用なように思えた。

 というわけで、「コードの巻き取りができるイヤークリップ型のヘッドホン」を購入。周囲の音をシャットアウトでき、鮮明に音が聞こえそうな、密閉型のイヤホンにも心が動いたんだけど、結局メカニカルなイメージに負けた結果による購入となった。2800円也。

 で、使ってみたんだけど……む、失敗だったかも。

 巻き取りは面白いし、実際に絡まり事件も発生しなくて、非常に使用感がいい。んだけど、肝心の(言ってることが違うけど)音が悪いのだ。正確に言えば、音が悪いんじゃなくて、小さい、ということになるかな。私の音への最低限のコダワリである「聞こえさえすれば」さえ、クリアできていないのだ。今までのイヤホンと比べて、とにかく音が聞こえない。

 開放型のヘッドホンだから構造上仕方がないんだろうけど、内外の音の遮断性が非常に低い。周囲の騒音を通しやすいせいで、少し騒がしいところへいくと、すぐに外部の騒音で音楽がかき消されてしまうし、かといって聞こえるレベルまで音量を上げると、これまた音を通しやすいせいで、すぐに周囲に音漏れしてしまう。要するに、喧騒の中で使用するのに全く向いていないのだ。

 おもな使用場所が、1)電車の中、2)住宅街を徒歩、である私にとって、使用場所の半分を占める電車の中での使用感が、事実上大幅に劣化する結果となってしまった。絡まり事件の防止だけでは、到底ゼロサムにはならない、残念な結果といえる。

 うーん、チョイスをミスったかなぁ。ま、とりあえず使い続けてみるけど、次に壊れたら密閉型のイヤホンにしてみようかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。