TCM: 少し走ってみての感想

 購入後3時間くらいプレイした。

 まず演出というか背景設定について。

 これは、ほとんど前作のザ・クルー2と同じかな。カー・ショー的なお祭りイベントを明るく楽しもう、そのお祭りのためにオアフ島全土を盛り上げているぞ、っていう設定。シリアスなワイスピ的ストーリー演出のあった、第1作のようなノリではない。能天気なパリピ感全開だ。

 次に本作のキーともいえるマップについて。

 これは思ったより手狭で、残念かもしれない。オアフ島だけが舞台だから、ある程度の狭さは仕方がないけど、それでも「ちょっと小さすぎるオアフ島だな」という印象を持った。

 狭さだけではなく、アメリカ全土が舞台だった前作までなら許せたような、市街地の大幅なディフォルメが、今作でも起こっているのもややがっかり。道路や縮尺の「完全再現」まではもちろん求めないけど、せめてワイキキ周辺くらいは、もう少しリアルに作りこんでほしかったかなぁ。

 カラカウア通りには、ランドマーク的な有名ホテルはおろか、それを模したものすらほとんどなかったし、デューク像もたぶんなかったし、カピオラニ公園や動物園もほぼなかった。ダイアモンドヘッドも謎のクレーターになっている。ディフォルメするにも限度がない? って感じだ。ハワイがなじみ深い日本人には、特にそう思われるんじゃなかろうか。

 写真は、そんな残念なワイキキ周辺でも、かろうじて原型に近かった、アロハタワーでの1枚だ。まぁ、雰囲気のあるところは一応あるんだけどね。もっともっと多くの場所をこだわってほしかった。このシリーズは舞台装置こそが最大の売りなんだから、そこだけは手を抜いちゃあダメだろう。

 ユーザーインターフェースは、前作に比べてかなり改善した気がする。前作は本当にインターフェースが直感的じゃなくて、「どうやってゲームを終了させるのかもわからない」というレベルの問題があったけど、今作はそういうことはなかった。すぐになじめた。

 レースも、私は「中くらいの難易度」「オートマ」で遊んでいるんだけど、それだと「1、2回走ればとりあえずクリアできる」程度の簡単さ。ちょうどいい。今作からは、Forza Horizon 4でもあったような、カーブでの減速マーカーも出てくれるようになっていて、より一層プレイしやすい。ガチ勢がどう思うかはわからないけども、私にはよい変更点だった。

 ライフスタイルというかプレイサイクルは、前作と同様に設定されているようだった。

 ジャンルごとのレースがマップ上に点在しているので、好きな順番にその場所までドライブをして、レースに参加する、というのが、日常のプレイの軸になる。それに加えて、これまた前作と同じように、マップ上に点在しているFEAT(ミニチャレンジ)や写真撮影クエストが点在しているので、自由にこなしていく。そうやって地図上をどんどん「達成済みのチェック」で埋めていく。という感じ。

 そして、それぞれをこなせば、車両やパーツ、アバターの服装を購入するためのお金や、レベルアップのための経験値、改造パーツが手に入るというのも前作通りだ。

 オープンワールドRPGで、各地のクエストやミニクエストをこなし、レベルや装備を上げるのと、構造的には同じ。そういうRPG的な要素が、このシリーズで好きなところだから、変わらずにいてくれてよかった。

 さて、そんな第一印象のザ・クルー:モーターフェス。

 とりあえず今は、チュートリアル的なレースをこなしているところだ。

 チュートリアル的なレースだからなのか、まだ「決まった車両をレンタルして走る」というレースでしか遊べていない。いろいろなジャンルの車両を経験できて、これはこれでいいんだけど、早く自分の愛車でレースに参加したいものだ。

 自分の愛車で走ることのできる、現状唯一の環境であるドライブモードでは、写真にも写っているマツダMX-5を、今は暫定的にお気に入り設定している。これは前作からインポートした、前作の思い出の初期車両だ。

 MX-5でしばらくチュートリアルをこなし、資金をためて、クラシックミニを購入する、というのが最初の目標だ。

 ゆるりと走っていこう。

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