日記: 4月22日 (2006年)

 土曜日、午後15時過ぎ、バイク屋より電話。

 「修理終わりました。いつでもお越しください」

 キタキタ。売られる寸前で踏みとどまった愛車君が、長い冬眠期間を経て、ついに復活だ。

 半年間かぶっていなかったヘルメットを片手に、バイク屋までの徒歩10分の道のりを歩みだす。

 土曜の東京の天気は、これ以上ないほどの好天。あぁ、朝からバイクがあれば、走り出すのにもってこいの天気なのになぁ。連絡が来たのが15時過ぎでは遠くへ行く気もわかないなぁ。あぁ残念だ、残念だ。つーか、昨晩は寝不足で、朝は起きてもいなかったけどなー。BWAHAHAHA。……などと1人、心の中で述べつつ、歩く。

 バイク屋につくと、先客のオバちゃんが、店長の奥さんに、今しがた売約を取り付けたらしいラッタッタについての説明を受けている。店長はどうやら作業中のようで、相手にしてくれそうな人がいない。仕方が無いので、展示車両を眺めつつ、しばらく待っていると、奥から店のジーサマ(この店は、店長、店長の父=ジーサマ、店長の奥さんによる経営)がやってきて、私の相手をしてくれた。

 が、どうやらジーサマは私のバイクの修理にはほとんど関わっていないらしい。とりあえず会計などをジーサマ相手に済まし、なんか「店長の奥さんにイビられてんじゃねーか?」という感じのジーサマに勝手な同情の念を覚えたりしつつ、店長の到来を待つ。

 やがて店長がやってきたので、故障原因や、整備内容の説明を受ける。ついでに自賠責のシールを貼っていない(払ってるんだけど張り忘れてた!)ことに注意を受けたりもする。照れる。

 さて、愛車君が不動になっていたときの最大の問題点は、「キーをまわしても電気がはいらない」ということだった。セルが回らないとか、そういうレベルじゃなくて、パネルのライトも、ヘッドライトも、なにもかもが点灯しなかったのだ。バッテリーが死んでるとかいうことでもなく、充電直後でも全く無反応。電気の流れがどこかで確実に止まってしまっているようだった(詳しくは私にはわからないけども)。

 で、修理を終えた店長に、症状についての説明を受けてみると、なんと、レギュレーターが破裂していたというではないか。見てみるとまさしく、故障、ではなく、破裂、だ。内側から火薬で爆発させたかのように、外装が内から外に向かって引き裂かれている。うほ、いったいこれはナニゴトですか…。

 我が愛車ゼルビスは、バイク便にも愛用される、頑健無比を美徳とするバイクなんだけど、その唯一の欠点がレギュレーターなのだ。そして、私のバイクもご他聞にもれず、このレギュレーター問題によって、入院の憂き目に会ってしまったのだ。まぁ、ある程度は予想していたんだけどね。

 つーことで、レギュレーターを交換し、ついでにキャブのオーバーホールやら、12ヶ月点検やら、なにやらかにやらの、フルコースを行っていただいた。結果、修理・整備費総額5万円。うはー、高いよママン。でも、まぁ、新車を買う予定だったことに比べれば、ぜんぜん安いな! そうに違いない。

 説明を受け終え、会計も済ませた私は、半年ぶりの乗車でかなりビクビクしながら、久々に愛車にまたがる。うーむ、この静かなエンジン音、排気音が懐かしい。いや、数々のメンテナンスを施してもらった結果、今までのヤツよりも、さらに元気になっているような気さえする。新生・愛車君だ。

 バイク屋からの発進は、なぜか緊張する。……ソロソロと無駄に慎重に発進だ。

 運転の仕方を覚えているか、実はかなり不安だったけど、案外体が覚えていた。愛車君の乗車感はきわめて良好。ゼルビス特有の楽チンポジションで、すべるように道路を進んでいく。とても病み上がりとは思えないぜ! やや浮かれ気味の私は、蘇った愛車とともに、そのまま少しだけ周辺を流したあと、いそいそと家路に着いたのであった。

 で、そのままベッドに直行。

 ま、また例の週末頭痛がぁぁぁ……。

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