・・・はい。レースで1回勝っただけなんですけどね。でもですね、なかなかない戦果で非常に嬉しいので、ちょっとは自慢させてくださいよ。
今までも何度かレースで1位になったことはある。でも、そのどれもが3、4人しか参加していない、小規模なレースでの勝利で、こんなに参加者数の多いレースでの優勝は初めてだったのだ。実に嬉しかった。
また、多くの人が没個性的な人気車種で戦っている中で、レア車種(?)に乗っての勝利、というのも気持ちよさを倍増してくれた。マッサクロばかりの中、マッサクロを蹴散らしての勝利。これが気持ちよくないはずがない。・・・しかし、なるほど。スポーツカークラスではマッサクロが人気なのかな。絶対に乗るまい。乗るまい。
さて、そんなこんなでレースを嗜んでいる今日この頃。「GTAオンラインのレース」というものの感想を述べておこう。
ズバリ、「運要素が強い」。これに尽きる。
この特徴を飲み込めるかどうかで、「GTAオンラインのレース」を楽しめるかどうかが、9割方決まるといっても過言ではないのではないだろうか。
はっきりいってこのゲームは、ストイックな本格レースゲームではないのだ。もちろん、腕前の介入する余地がないわけではない。上手い人ほど勝つ可能性は高い。でも下手な人でも、運が良ければ勝つこともある(今回の写真のように、だ)。そんなゲームになるように調整されている。
そこが「GTAオンラインのレース」の美点だ。
開始位置の不平等から、スタート直後のクラッシュ地獄。不意の段差による跳ねやスピン。電柱や街灯、そしてなによりも計算しにくい、一般車両との衝突。カスタム車両の不平等。・・・etc。こういったランダム要素が、レース結果の帰結を5割以上決定付ける。また、こういったランダム要素だけではなく、「追い上げ」や「スリップストリーム」といったオプションにも、「腕前だけで勝負が決まらない」という方針が色濃く反映されている。
そういう様々な「純粋なプレイヤースキル勝負を否定する要素」を、それでいいと思えれば、大いに楽しめるゲームだ。というよりもむしろ、こういった運要素、不平等要素をこそ、積極的に楽しむゲームだと思う。
逆にこれらを排除するような余計な努力をすると、特色が薄れて一気に面白くなくなる。接触なしレース、カスタム車両オフ、追い上げオフ、スリップストリームオフ。たまにならいいかもしれないけど、それをメインにするなら、もっと本格的なレースゲームをすればいい。頑張って設定しても、本格的なレースゲームの劣化版にしかならないのだから。
GTAオンラインのレースは、腕前半分、運半分。そこを楽しむゲーム。それが私の感想だ。