日記: 11月27日(2019年)

 沖縄旅行の話、その9【今帰仁城跡】。

 はい、きましたー。読めませーん。読めない観光地きましたー。

 今帰仁城。

 なきじんじょう、と読むそうだ。

 「帰」はわかるよ。読み方は「き」でいい。「仁」もわかる。「じん」でいい。当然だ。

 でもなんで「今」が「な」なんだよおおおおおお! 「こんきじん」とか「いまきじん」じゃねえのかよおおおお! ホワイトアルバムになるぞ。くそ、くそっ。

 はい。

 そんな今帰仁城は、併設されていた博物館のビデオ解説によれば、首里城勢力との戦争で負けた勢力の居城だったところらしい。本州で言えばなんだろうな、秀吉に落とされた小田原城みたいな、そんなところかな。

 それの跡地を見てきた。

 この観光地、正直あまり重視していなかったんだけど、予想以上にかなり立派な城跡で、行って良かった場所だった。うれしい誤算だ。

 もう建築物はなくて、石垣だけが残っているような場所だったんだけど、長大な石垣による長城の様は壮大で、見ごたえ十分。歴史に思いを馳せるタイプの観光者(私だ)には是非お勧めしたい。

 天守跡・・・とは言わないだろうけど、そういう城の主郭のあった場所からの景色も絶景。眼下に海を見下ろせる高台の上にあった主郭は、さぞや素晴らしかっただろうと、往時を想わずにはいられない。国破れて山河在り、とか嘯きたくなる。いい。

 今帰仁城跡の観光で大変だったのは、疲労だった。

 狭くない敷地内を結構歩かされる上に、城郭という特性上、上下移動も多い。11月中旬とはいえ、まだ昼間の気温は25度にもなろうという沖縄での城跡見物は、軽いハイキングの様相を呈していた。

 これにより、私はともかくとして、年老いた両親は、かなりグロッキーに。見物後に飲んだサトウキビジュース(1カップ300円。高い!?)でわずかに回復したものの、このダメージは重く、重く、この日のあとの旅程にのしかかったのだった。

 続く。

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