日記: 7月2日(2023年)

 またまた朝ごはんツーリングに行ってきた。

 前回は沼津まで走って、海鮮系定食屋で豪華な朝ごはんを食べてきたわけなんだけど、今回はがらりと趣向を変えた。

 今回は、「眺めいい山のてっぺんでコンビニ飯を食う」という、自然派朝ごはんを計画を立案し、実行してきたのだ。

 その計画の目的地としたのは、神奈川県南西部にある大野山

 山頂まで徒歩3分というところまで車道が通っている、というアクセスの良さがありつつも、山頂からの景色は丹沢湖、相模湾、そして富士山を望めるという絶好のスポットだと伝え聞いていた。朝ごはんの地としてこれ以上の場所はあるまい。

 ということで、行ってきた。

 朝7時頃に出発し、まずは東名高速を下っていく。

 途中、中井PAで朝ごはんとするパンと水を購入し、大井松田ICで下道に入った。

 そこからしばらくはR246を進む。このあたりは、眼前に雪解けで黒い山体を露わにした富士山の威容がそそり立っていて、R246屈指の好エリア。そこを、まだ早朝でそんなに交通量もない中で、気分良くひた走った。

 そこから大野山へ向かう道へと折れ、まずは大野山の麓側にある山北つぶらの公園に入った。というか、行く気はなかったんだけど迷い込んでしまった。

 偶然到着してしまった場所ではあったんだけど、そこの駐車場からの景色はなかなかによく、もうここで朝ごはんにしちゃおうかな、と思ったほどだった(写真左上)。

 でも、やはり大野山まで登っていかなければ。

 少し休んで山北つぶらの公園を出た私は、大野山山頂への正しい道を、また進みだした。

 ここからの道はなかなかの山道。1~1.5車線でかなりの急坂続きの道だった。ところどころ折れた枝が転がっていたり、枯草のようなものの積もった個所があったり、舗装が剥がれて陥没していたりで、運転にはかなり気をつかう道路。陣馬山ツーリングのときと似た緊張感がそこにはあった。

 これ、先ほど「車道が通っていてアクセスがいい」とは述べたものの、生半可な気持ちでは走りに来ないほうがいい道だな。林道一歩手前のギリ車道というレベルであって、大きな自動車はもちろん、クルーザータイプのバイクでも踏破は難しそうだ。

 しかし、そんな難易度の高い道をなんとか登っていくと、そこに広がるのは素晴らしい景色だった。

 山頂目前あたりになると、道路の眼下に絶景が広がっていて、空を走るような快感があった(写真右上)。

 そして山頂に到着・・・厳密には山頂まで徒歩3分といったところにある駐車場に、到着した。

 駐車場は砂利敷きで、前日の雨の影響かほんの少しだけぬかるんでいる個所もあったものの、基本的には平坦で止めやすいところだった。

 そこから山頂に向かって、割と急めの坂道を歩くこと3分。

 山頂に到着だ。時刻にして、朝の9時頃だっただろうか。

 決して高い山ではないものの、前述したようにそこから臨める朝の景色は、実に美しかった。

 惜しむらくは、富士山に道中で見た時にはなかった雲がかかってしまっていたことだけど、そんなことは些細なことだ。

 この絶景の中で、まぁ、さほど美味しいわけでもないパンを、しかし楽しく味わって、任務完了だ。うーん、気持ちええわ・・・。

 しかし朝ごはんを食べればもう用はない。あともうしばらくだけ、景色と空気を楽しんだ後で、とっとと帰路に就くことにした。

 そう、道路が混む前に帰るのだ。それが朝ごはんツーリングの作法なのだから。

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