今回のテーマはこれだ。
バイクの悩みといえば「積載」なのは、太古の昔から変わらないわけなんだけど、FZ6にトップケースをつけて、その悩みから全開放された十余年前以来、そんな悩みはすっかり忘れていた。
それが今回のBolt購入で、残念ながら復活してしまった、という次第だ。
納車されたバイク屋からの帰路では、積載能力が皆無だったこともあって、仕方なくバッグを背負って走ってきた。だけど私の主義としては、バイクに乗る時には、体にバッグの類をできるだけ装着したくないと考えている。許せても、ホルスターバッグやシザーバッグのような、腰装備の小型のものまでだ。肩や背中への負担は断じて増やしたくない。
ということで、バイク屋からの帰宅後、そのまま取り急ぎ、積載を改善することにした。
今回は応急というか、つなぎの処置ということで、手持ちの2つのバイクバッグ類を検討してみた。
まずはただ単にバイクにそれらをポンと乗っけてみて、ビジュアルの良し悪しや、実際の使用シーンの利便性を考えてみることにした。
左上はタナックスのシートバッグ。ポンと乗せると、なかなかにいい感じ。サイズ感がパッセンジャーシートを覆い隠すくらいでちょうどいい。なるほど。
右上はデグナーのサイドバッグ左右セット。ちょっとおさまりが悪いけど、これも案外悪くない。クルーザーには革のサドルバッグ、という固定観念があるけど、これも似合ってるな。スポーティーなクルーザーには、クラシカルではないバッグもまた似合う。知見が広がった。
どちらも10年以上前に購入したものの割には状態がよく、どちらも私から見るとそれなりにマッチしていた。それで少し悩んだんだけども、前者のシートバッグを、しばらくは使ってみることにした。サイドバッグのほうは、装着時にテールランプに干渉して装着位置の自由度が低かったり、ヘルメットホルダーにも干渉して使えなくなったりと、デメリットとおもえる点があったからだ。
ということで、装着作業を行った。
・・・というほど大層なことはしてないけど、購入して初めてのシートはずしだ。それなりに初体験が詰まっていて、興味深かった。
というのも、Bolt(※)のシートは、キーでぱかっと開くようなものではなく、レンチを使ってボルト(※)を外してやらないと開かないものだったのだ。今まで乗ってきたバイクは、どれもキーを使えば、シートは簡単に外せる構造のものばかりだったので、こういう展開ははじめてだった。
(※バイクの車名はBolt。ねじの一種の名称はボルト。と表記分けしていくつもり)
また、パッセンジャーシートが別体というバイクも初めて。キーでぱかっとはいかないうえに、シートを2つも外さないといけないとは、なかなかに面倒くさいな、と感じたのもまた事実だった。パッセンジャーシートの外し方に至っては、簡易ユーザーマニュアルには載ってもいなかったし(簡単だったけど)。
ともあれ、パッセンジャーシートを外し、外したパッセンジャーシートにシートバッグ取付用のハーネスを取り付け、シートをバイクに戻し、ハーネスとシートバッグをつないだら、シートバッグの取付完了だ。
まったくガタ無しの、かっちりとした取り付けが行えた。見栄えも悪くないんじゃないかな。
あまり容量の大きくないバッグではあるものの、これで私が普段するような、テケテケお散歩ショートツーリングに必要な荷物くらいは、簡単に運べるようになったことだろう。
よしよし。