カテゴリー別アーカイブ: ツーリング

日記: 6月7日(2008年)

 バイクナビの試運転を兼ねて、富士山一周ツーリングに行ってきた。

 より具体的な目的を、富士山地区ご当地グルメの雄、「富士宮の焼きそば」を食うことと、富士山スカイラインを走ることに定め、出発だ。

 バイクナビに目的地を打ち込み、コースを計算させる・・・んだけど、思うような経由地を取ってくれないので、自分で経由地を指定して、通りたいコースで走るように細かく指定してやる。・・・ちょっと面倒くさいけど、これでOK。予定ルートは以下のとおりだ。

 自宅→中央道→河口湖IC→道の駅「かつやま」→道の駅「朝霧高原」→富士宮(焼きそばを食う)→富士スカイライン→須走IC→山中湖IC→自宅

 さて、今日は珍しく早朝(といっても8-9時だけど)に出発をして、渋滞を回避しようと思ったんだけど、全然甘かった。土曜の中央道は、朝っぱらから大混雑で、平均時速30-40kmとおぼしき区間が、延々と相模湖を過ぎるあたりまで続いていた。

 バイクの特権を活かすべく、あぶなくない程度にすり抜けをしながら進み、やっと渋滞区間を乗り越えたところで、一気に河口湖ICまで走り抜けた。

 今回バイクナビで確認しておきたかったことの1つに、はたして高速走行中でも、風切り音に負けずに聞こえるのか? というものがあったんだけど、ナビ音声必要十分な音量を出してくれた。はっきりと高速出口の案内も聞こえたし、いいぞいいぞ。特に面白かったのは、オービスの位置情報が入っていて、オービスの近くになると「安全運転をしてください」とかまで言いやがる。もともとしてるわ!!

 そんなこんなでやっとたどり着いたのは、道の駅「かつやま」。

 道の駅って、もっと幹線道路沿いにあるものだと思っていたんだけど、ここはずいぶんと入り組んだところにあった。たどり着くにはわかりにくいな、ここ。設備も地味な感じで、ぱっとしないところ、というのが第一印象だ。

 でもその分、というか、目の前がすぐ河口湖畔になっていて、環境はいいね。今日は見てのとおり、あいにくの曇り空だから、せっかくの湖畔の水面も寒々しいイメージしかないけど、夏場の避暑ツアーなんかでは心が安らぎそうだ。

 ここで休憩を取り、渋滞突破で疲れた体を少し癒した私は、道の駅「かつやま」を出発し、さらに富士山の外周をぐるりと反時計回りに進んでいった。西湖、精進湖、本栖湖といった富士五湖や、鳴沢氷穴のような、寄りたくなる感じの観光地を尻目に、道を急いだ。というのも、行程をノンストップ気味に進まないと、昼飯時までに焼きそばにありつけないと、バイクナビの予想到着時間が言っているのだ。

 上九一色村や青木ヶ原樹海といった、(申し訳ないけど)ネガティブな連想を喚起させられてしまう地名に、遠くへ来ていることを実感させられながら進むと、次の目的地である道の駅「朝霧高原」に到着した。

 ここ、名前の印象がなぜか「美味しそう」なんだけど、そう思うのは私だけかな? だから行く前から私は、この道の駅にそういう方面をすごく期待していて、「うまいソフトクリームでも食うぞ!」とか心に秘めてきたんだけど・・・はい、当日は涼しすぎて、とてもそんな気分にはなりませんでした。

 道の駅のホームページをみると、晴れやかな青空のもと、澄んだ空気の中に放牧された家畜と、そして屹立する富士山がみえるという、雄大な写真が載っている。しかし、この日私が見ることが出来たのは、こんな曇り空だけだったのだ。うーん、残念。

 ま、時間も押していることだし、ここではお土産のスモークチキンを買うだけにとどめ、昼食の焼きそば目指して、速やかに富士山西部を南下することにした。

 そして到着した焼きそば屋。

 事前にこちらのサイトで調査したうちの、「伊東」という店にいってきた。選択の決め手は場所。「うるおいてい」と迷ったんだけど、こっちのほうが朝霧高原方面から行くと近かったので、こちらにしたという、まぁそれだけの選択基準だ。

 店の位置が、かなりわかりにくい場所にあって、細い住宅街を通り抜けてやっとたどり着いたんだけど、そこまでの道案内は、完璧にバイクナビがこなしてくれたので、全く苦にならなかった。「ああ、こういうときこそナビの本領発揮だな」と、むしろわかりにくい場所に店があったことを喜ぶ始末。うむうむ。

 さて店を遠望してみると・・・洗練されているとはいえない、昭和の海の家のような雰囲気。でも、別にそんなことには全く動じませんので、うまいかどうかだけを気にしつつ入店した。

 人気店らしく、店の入り口には「順番待ちの人が名前を書く紙」がおいてあった。私がついた正午0時5分ごろの段階では、まだ行列などはなく、あっさりと入店できたけど、行列に並ぶのとかがあまり好きではない私としては、この紙を使う機会がなくて助かった気分だ。

 店内に入ると、大きな鉄板の周囲にカウンター席が10席弱箇所あった。さらに奥には座敷があるようで、そこにテーブル席がいくつかあり、席数を合計するとキャパとしては案外大きい店のようだとわかった。

 私は1人だったので、当然鉄板の周囲の席に案内された。壁に貼られたメニューを眺めることしばし。「焼きそばホルモン入り」というものを注文することにした。いきなり変化球か?という気もしたけど、食いたかったのだから仕方がない。並で450円。まぁ安い・・・のかな?

 で、案外長いこと(15分くらい)待ったあとで、やっと私のも出来上がった。いざ、食う。

 ・・・おお、うまいよ、うまい。

 ベタベタ感がまるでなくて、シコシコというか、プツプツした食感の麺がうまい。具のホルモンもうまいし、これでもかと振りかけられたカツオブシ粉もうまいし、ソースも少し塩辛い感じもしたけどうまい。祭りの日に屋台の焼きそばを食うと、「自分で家でまるちゃんの焼きそばを炒めたほうがうまいな」ってよく思うんだけど、これは自分では難しいレベルのうまさだ。

 450円で十二分に満足。はるばる来た甲斐もあったよ。

 さて、もはや用事は済んだ。あとは帰るのみだ。

 復路は、富士山スカイラインという、富士山の新五合目そばまで迫る道を通ってきた。

 初めて通る富士山スカイラインは、高速コーナーがずーっと続く感じの、気持ちのいい道路。たまーに、走り屋っぽい人々が駆け抜けて行くのが怖かったけど、かくいう私もいつもよりは若干飛ばしめに、びゅーんと駆け抜けた。

 しかしここ、寒いな。行程の前半、ぐんぐんぐんぐん富士山を登って行くと、どんどんどんどん気温が下がっていった。この日の私は完璧な夏装備で、半袖Tシャツ+メッシュジャケットだけだったんだけど、そしてこれでも下界では十分だったんだけど、そしてそして高速の渋滞下では熱いくらいだったんだけど、ここでは寒すぎた。

 途中で道路にあった気温表示は・・・13℃。そら半袖じゃ寒いわー。

 もうこうなってくると走りを優雅に楽しむとかいう問題ではなくて、寒さで病気になる前に脱出しなければという、逃亡兵の気分。一刻も早く下界にたどり着くために、無心でバイクを走らせて、富士山スカイラインとのファーストコンタクトは幕を閉じた。

 富士山の冷気攻撃を逃れた私は、渋滞の下道で自衛隊車両に前後を挟まれたりしながら、須走ICから高速道路に乗り、自宅へと帰還したのでした。

 総走行距離280kmくらい。1日の走行距離としては、今のバイクになってから最長だな。やはり高速を使うと、距離を稼げるなぁ。そして、バイクナビのバッテリーも、6時間ほどのツーリングだったけど、十分に持つことを確認できた。

 いろいろと達成感がある、いいツーリングだったよ。

 しかし・・・

 ガソリン代: ハイオク12.43L×183円=2,274

 高い、高いよママン・・・。

日記: 3月15日(2008年)

 あったかい、暖かいぞ! ついに春が来たか!

 ってなわけで、春をおもわせる陽気に誘われるようにして、ひっさびさにバイクで遠出をしてきました!

 ・・・と言いたかったんだけども、その気になったのが午後1時。スタートが昼過ぎでは、大して遠くへ行くこともできないので、「道の駅どうし」を折り返し地点とした、道志みち往復ツアーでお茶を濁すことにした。本当は富士山まで行きたかったんだけど、いたしかたあるまい。

 で、まぁ、もういい加減レポートするのも面倒くさくなるくらい、このサイトでは新鮮味のないコースなので、特にあらためて言うことは、は、は、は・・・・・

 はくしょん!

 ・・・。

 ・・・こ、これは。

 全然想定してなかったんだけど、山道に入ると、目が痒いわ、鼻水出るわの大騒ぎになってしまった。いわゆる1つの花粉症の諸症状というやつに襲われてしまったようなのだ。

 ここ数年というもの、私にも少しずつ少しずつ花粉症の症状が見えてきていて、でもそんなにはっきりと自覚できるほどではなかったんだけど、今シーズンこそはついに本格的な自覚症状を伴いだしたらしい。というか、この時期の山道をバイク走行などという無謀な真似が、踏みとどまっていた軽症と重症の境を踏み越える、最後の一押しをしたと思しい。うわー、これはきついな。

 進む道の前後左右には、いかにも「絶好調で花粉出してます」といわんばかりの山々が連なっていた。周囲の高所に取り囲むようにして、敵(花粉)は陣取っているわけで、まさしく絶体絶命の布陣だ。そんな、これでもか、これでもかと花粉が降り注ぐであろう死地を、走ってきたのである。

 これでツーリングを満喫せよと言うほうが無理な話だ。花粉のせいで、走行中も景色を楽しむ、とか、走りを楽しむ、とかいうよりも、「はやく到着して目をこすりたい」というような雑念で、頭の中がいっぱいになってしまったのだ。ああもったいない。

 そんなわけで、久々のツーリング、久々の大自然の景色を、気分よく満喫したいのは山々だったんだけど、どうしても少し苦行のようなツーリングになってしまったのでした。

 でも、道志川で釣りに興じる人々を、ぼへーっと眺めている午後のひとときは、やっぱり心が休まってよかったかな。冬の間はどうしてもこもりがちだったけど、やはりこういう時間は大切だよなー、と再確認できただけでも、収穫があったと思おう。うむうむ。

日記: 12月2日(2007年)

 紅葉の山々を眺めに、道志みちを往復してきた。

 前回道志に行ったのは、今年の初夏6月中旬だった。あの頃はまだゼルビスに乗っていたので、今の愛車FZ6S2で行くのは初めてということになる。

 で、まぁ期待通り、道中の山道から見える、赤く黄色く色づいた秋の山々の風景はすばらしかったんだけど、残念なことに道中半ばにして頭痛を発症してしまった。本当は道志みちを山中湖まで抜けて、富士山を横目に中央道を駆け戻ってくる予定だったんだけど、おかげでそこまでいく気力がなくなってしまった。

 なので、道の駅「どうし」で豚汁をすすり、少し休憩をしてから、速やかに帰路に着いたのでした。あぁ、天気もそこそこ良かったし、まだ冬本番の寒さはなくて、でも冬特有の空気の透明感はあって、実にツーリング日和だったのに、残念だ。

 そろそろ身を切るような寒さの季節。しばらく我が愛車君も、近隣ラーメン屋めぐり専用機に身をやつすかもしれないなぁ。

日記: 10月8日(2007年)

 3連休信州ツーリング3日目。

 前日からの天気予報どおり、この日は朝っぱらから雨。観光どころではないので、速やかに雨の高速をひた走って帰ってきたよ。

 高速道路を雨の中走るのは、去年の初夏以来かな。でもあの時はレインスーツを着ていなくて、普通のスニーカーで、ヘルメットの手入れも行き届いてなかったけど、今回はそのあたりが完璧(?)なので、少し楽しみでもある。

 ということで、5年前に購入以来、1度しか使用していないレインスーツと、防水性能の非常に怪しいハイクシューズと、シールドを良く清掃し撥水スプレーを拭いておいたヘルメットに身を包み、雨の中帰路についた。

 で、うおーーーーーーーーーーーっと走る。

 途中は特に寄り道もせず、最短距離で帰宅。談合坂についたあたりで雨がぱっと止んだというのが、去年の初夏のツーリングとあまりに同じ展開でニヤリとしてしまったんだけど、あのへんの山が天気の境目になるのかな?

 装備の具合はといえば、レインスーツはほぼ完璧で、服がぬれるということはなかった。経年劣化を危惧したけど、問題なしだった。

 一方でハイクシューズのほうは全くもって防水能力がなかったな。全身の洋服の中で、靴下だけが唯一びしょぬれだった。まぁ、靴の表面からの浸水か、レインスーツとの境目からの浸水かはわからないけどね。

 シールドにかけたシールド用撥水スプレーは、あんまり効果がなかった。雨粒が水滴状にはじかれて、走行風で次から次へと吹き飛ばされる、という「自動車用撥水ワックスの通信販売の映像のような効果」を期待したんだけど、実際は雨粒が水滴にはなるけど風で吹き飛ばされはしない、という結果に終わった。ま、こんなものか。

 あまり経験のない雨中高速走行に、出発前は緊張していたんだけど、実際やってみるとそんなに大変なことでもなかったかな。気候的に酷暑だったり極寒だったりすると、服装制限がかかってくるレインスーツの運用がしんどそうだけど、この日くらいの気候なら、安全運転を心がければ、視界が悪いこと以外には(これがすごく危ないんだけど)、走行面での不安はあまりなかったよ。

 ってことで、2泊3日の・・・まぁ、ひたすら移動しただけの3日目はなしとして、実質は丸2日間ではあるんだけど、信州ツーリングが終了した。淡々と経緯を述べただけの本項では、今ひとつその走行中の開放感や自然との一体感がもたらす感動が伝わらないかと思うけど、実にいいツーリングになったよ。

 でも、デジタルジャンキーの私には2日間のデジタル隔離は少ししんどかったな!

 この旅行中、オートバイライダー阿部典史氏の逝去のニュースを知った。不幸な事故としか言いようがないけど、ご冥福をお祈りします。

 R.I.P.

日記: 10月7日(2007年)

 3連休信州ツーリング2日目。

 昨日はビーナスラインを走ったので、今日はメルヘン街道を走ろう。

 ってなわけでビーナスラインの南方を走る国道299号線に向かった。

 R299はこの近辺では、その景観の美しさからメルヘン街道と通称されている。いい大人が口に出して発音するには微妙なネーミングだけど、確かにその名に恥じない美しさのある道だ。・・・たぶん。私は期待して向かうことにした。

 ちなみにこのR299は、メルヘン街道と呼ばれている長野県の区域を通過し、さらに延々と進んでいくと、やがて以前の秩父ツーリングで紹介した、「道の駅果樹公園あしがくぼ」のほうまで到達する。うーん、あんな遠くまでつながっている同じ道路とは、到底思えないな。人間の開発力はすごいものだ。

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