10月6、7、8日の三連休を利用して、信州2泊3日ツーリングにいってきた。
午前7時30分。珍しく超早起き(当社比)をして出発した私が、早朝の談合坂SAに到着すると、そこにはもう大量のドライバー、ライダーの姿があった。私のツーリングはいつも「昼前の出発、昼過ぎ帰宅」という、世の中をなめた仕様だったので、こんなに早朝から出かけている人間がいることに驚きだ。みんな早起きだなー。
東京から最も近い渓谷(?)、秋川渓谷まで、超ショートツーリングに行ってきた。カメラを持っていったのに電池が切れていたので、写真は右の携帯で撮った1枚だけだ。
今回の旅のレポート開始地点は、道の駅八王子滝山。ここから滝山街道(国道411号)にでて西進し、都道7号にぶつかった所で左折して、さらに西進すると、武蔵五日市駅に着く。この辺は秩父や青梅や奥多摩方面に行くときにうろうろするので、問題なく到着することができた。
ここから常日頃頻繁に行く方面は、北の青梅方面なのだけど、今回はここをさらに西進した。檜原街道(都道33号)をひたすらひたすら進んでいくと、「ここが東京?」的な、森と山とで成る道路に突入していく。すでにこのあたりの住所は、「東京都本土唯一の村・檜原村」だ。うーん、田舎なのもうなずける(悪意はありませんよ、念のため)。
そこをさらに進んでいくと、やがてT字路にぶつかり、左折すれば上野原や奥多摩湖、右折すれば山奥(?)、という分岐点に出た。ここを右折してすぐのところにあるのが、前掲の写真のポイントだ。
ここは「払沢の滝」という、東京都では割と有名な滝を軸にした観光ポイントで、駐車場から滝までの、数百メートルの散策路の周辺に、喫茶店やら、お食事処やら、後ろに写っている豆腐屋だとかが、こじんまりと展開している。今回は、滝まで行くのが面倒くさかったので、写真だけとって、トイレ休憩をしてそのまま出発してしまったけど、暑くて天気のいい日などは、滝まで行って涼をもとめるのもお勧めだ。
(以前の記憶で言えば、この滝は結構綺麗かつ立派で、滝つぼ近くまでいくと、落水が起こす風がびゅーびゅー吹いていて心地よかった。滝までの散策路も、プチハイキング気分を味わえたし、ここまできたのなら、歩いて行く価値はあると思う。でも訪れた時期が悪かったのか、当時は人がウジャウジャいて、あんまり落ち着けなかったような記憶もある)
先ほど通ってきた分岐点まで戻り、今度は「上野原奥多摩方面」に進んでいく。秋川渓谷を秋川沿いに南下。山に囲まれているため「絶景」とはいえないけど、日本らしい深緑に囲まれた谷間の道を、時折覗く秋川のせせらぎをアクセントにしながら進んでいくのが気持ちいい。奥多摩湖という一大観光名所が近隣にあるせいで、このあたりは人気が今ひとつなのか、交通量が少ないのも気分がいい。
やがてもう一度道路は分岐点を迎え、今度は上野原方面か奥多摩湖方面かを迫られる。ここで奥多摩湖に向かって行き、奥多摩湖から大菩薩ラインでも通って、勝沼まで行ったりすれば、かなり満足のいくツーリングになるんだろうけど、今回の私は(っていうかいつもだけど)明日からの一週間に備えた体力温存モード全開だったので、あっさりと帰路に向けた上野原方面に進むことに決定した。
ただでさえ少なかった交通量は、上野原方面に曲がった時点で、ほとんど絶無に等しくなった。山独り占め状態で、前後に車の影すら見えない。時にシャープに、時にまったりと、気ままに走っていく。先ほどの分岐点から、さらに1つ山を越え、トンネルを抜けたところで、東京都檜原村から、山梨県上野原市に入った。
で、そのまま上野原市の山中を、ふもとにむかって進めば、そこは慣れ親しんだ甲州街道(国道20号)だ。「ああ、あっさり冒険も終わったな」・・・という残念なような落ち着いたような気分を抱きながら、東京方面に帰ってきた。
ちゅーことで道の駅八王子滝山から、道の駅八王子滝山まで。ぐるっと一周して、総走行距離80kmくらい。そのほかにもろもろやって100km程度だったけど、ま、私にはちょうどいい、疲れの残らないプチツーリングになったかな。
ってなわけで、特に目的地も設定せずに、飽きるまで走るプランで家をでた。
朝、家をでる段階で、もう帰りたくなるほど暑かったんだけど、今日は慣らし運転とは別の理由で、走らなければならないと決めていたのだ。
去年の夏。同じようにクソ熱い早朝に家を出て、30分もせずに事故ったのが8月5日。そのほぼちょうど1年後にあたるこの週末に、同じようなシチュエーションで走ることで、ついに厄を払うことができるのだ・・・と、なんとなく決定したがゆえに、走らなければならないのである。
とはいえ、さすがに慣らし運転で高速に乗るのも気が引ける。乗って乗れないことはないんだろうけど、どこか悪いことをしているような感覚を捨てきれない。なので、去年の目的地は諏訪湖だったから、今回は長野方面に向かって甲州街道をひたすら進んでみよう、といういつもとあまりかわりばえのしないコースをとることにした。
・・・んだけど。もうね、シャレにならないのよ。渋滞が。
八王子を過ぎ、高尾を過ぎ、相模湖に差し掛かるあたりから、車、車、車。山梨長野方面へ伸びる甲州街道は、びっしりと車両で埋め尽くされていたのであった。
二輪車の特性を活かして、なんとかすり抜けすり抜けしつつ進んでみたものの、ただでさえ暑い中、風を感じられないような低速で、車両から排出される熱気を浴びながら走るのは正気の沙汰ではない。下手をすれば熱中症になってしまうではないか。
上野原に入ったところで、私の我慢はいとも簡単に限界に達した。ええい、もう高速に乗るぞ!
颯爽と車列を離れ、私は上野原ICから中央道にのった。中央道も空いているというほどではなかったものの、十分に流れていたし、下道に比べれば天国だ。コーナーというものがないため、著しく面白みにはかけるけど、渋滞をすり抜けるよりはよほど快適だ。
とりあえず当初のプランどおり、飽きるまで中央道を進むことに決め、走り続けた。
飽きた。
今までゼルビスでさんざん下道オンリーツーリングをしてきて、それは資金的な問題もあったけど、性能的な不安も大きな理由のひとつだった。別に流れに乗るのに不安はなかったんだけど、「このお爺さん(ゼルビス)、無理させたら死んじゃうんじゃ」という、経年劣化的な不信感があったのだ。中古ゆえに、前使用者がどのような扱いをしていたのかを、計り知れないということもあったからね。
それが元気いっぱいの新車になり、「これからはバシバシ高速で遠くまでいけるぜ!」と思っていたんだけど・・・思いのほか高速ってのはつまらないなー。走りがより純粋な「移動」になってしまって、「過程の楽しさ」といったものが乏しいような気がしてならない。田舎道をとろとろ走るほうが私には性にあうのかも。
そんなわけで、1時間も走るとあっさりと帰りたくなってしまった。目的地があれば、そこに到着する楽しみを糧に進んでいけるんだけど、ホントにただ走るだけという主目的には、あまり高速道路は向かないようだ。少なくとも私においてはそういうことのようである。
双葉SAで昼食と大量の水分を摂り、韮崎ICで中央道をいったん降りた私は、そのまま再び韮崎ICから中央道に乗り、帰路に着いたのでした。
高速料金(往路:上野原~韮崎): 1700円
高速料金(復路:韮崎~相模湖): 1800円
ガス代(推定): 約1500円
愛車とすごした時間: priceless
・・・俺はなんという無駄なお金を・・・。
三連休最終日にやっと晴れた・・・とはいかないまでも、雨ではなくなった。
ってなわけで、新車の慣らし運転ツーリングへGOだ。
コースは、昨年11月のツーリングとほぼ一緒なので、詳細は省略だ。前回と違うのは、行きに道の駅八王子滝山に寄って、道の駅スタンプラリーのスタンプブックを入手したことと、帰りに山道に寄らず行きとほぼ同じルートで帰ったことくらいかな。
(ちなみにこのスタンプラリー。買ったあとで気がついたんだけど、今年から制度が変わったようで、あんまりやる気にならないものだった。残念)
さて今日は全行程で150kmくらい走ったわけだけど、まだ運転には慣れきらない。慣れないどころか、1回渋滞中の発信時にストンとエンストしてしまった。あぁ、恥ずかしい。
でも、すいてる道を気ままに走るのは非常に快適だね。ゼルビスに比べてシートのカットが人間工学に沿っている感じがして、ゼルビスにあったような、腿にシートの角が当たって痛い感覚がなかったし(あるほうがおかしいか)、5速6速でもそれなりに低速から加速してくれるので、ギアをめまぐるしく変えないでよいのは楽チンだった。
それに何より、ゼルビスよりもやっぱり圧倒的に速い。ゼルビスで体に染み付いた加速時間、つまり発進からアクセルを開け続ける時間、を忠実に守ると、あっという間にオーバースピードだ。車体の剛性の高さもあいまって、あんまり高速でも高速だと体感できないんだけど、気がつけば免停速度になりかけてたりして怖い。というか、怖くないのにその速度になっているというのが怖い。自制せねば。
慣らし運転中ということで、まだ4000回転縛りではあるんだけど、6速4000回転でちょうど80km/hくらいのようだから、下道を走るには慣らしが終わっても4000回転以上は必要ないという感じだ。ただ6速4000回転で80km/hということは、高速にはやはりちょっと乗れないなぁ。去年のリベンジで、この夏こそ長野方面に遠征したいんだけど、それまでに慣らしは終わるだろうか。
まぁ正直、3年で売るつもりになれば、慣らしなんてしなくていいんだけどね! うへうへ。