10月6、7、8日の三連休を利用して、信州2泊3日ツーリングにいってきた。
午前7時30分。珍しく超早起き(当社比)をして出発した私が、早朝の談合坂SAに到着すると、そこにはもう大量のドライバー、ライダーの姿があった。私のツーリングはいつも「昼前の出発、昼過ぎ帰宅」という、世の中をなめた仕様だったので、こんなに早朝から出かけている人間がいることに驚きだ。みんな早起きだなー。
ここでとりあえず朝食をとる。フードコートでは、ラーメンやうどんやカレーや丼物が売られていて、レストランでは朝食バイキングが催されていた。そんな豪華食材(?)よりどりみどりの状況だったんだけど、普段朝食をろくに取らない私は、あんまり食い気がなかったので、惣菜屋のようなところでパック入りの唐揚げを買い、4つほど食って満足。残り2つをバッグにしまって、すぐに出発した。唐揚げが軽い朝食かどうかについての議論はやめておこう。
早朝だというのに、道路はそれなりの混雑っぷり。灼熱の三連休の悲劇とは程遠いものの、前後左右に常に車がいるという状況で、車の列に添った形での巡航が続いた。連続している車の列を縫うようにして、ジグザグに追い抜いていくほど急いでもいなければ、テクニックも根性もないし、追い越し車線で前を行く車のケツを追い続ける走行に徹したのだ。
慣らし運転1段階を追え、ほぼ常用域の回転数なら使いきれる身分になった愛機は絶好調だ。ほとんどの先行車には、無理なく速度をあわせて付いていくことができるし、追い越し時などの加速もスムーズで安心感がある。ライダーの力量以外の不安要素はないといえよう。
1時間くらいかかったのかな? それくらいで、次の休憩地点の八ヶ岳PAに到着した。日が昇るにつれ天気も良くなっていって、気持ちのいい日差しが降り注いでいた。
ここで休憩を取ったのは、距離的にちょうどいいというのもあったんだけど、それ以上にこれ、この写真のこれ、このフライドポテトを食うためだ。
この八ヶ岳PAで食うフライドポテトがうまいのだ。ここのフライドポテトは、同じものを以前談合坂で食ったときの話を、ここでしたような気もするので繰り返しになるけど、あまり他では食えない食感のものなのだ。トコロテン作成器でマッシュポテトを棒状に押し出し、それをそのまま揚げたというようなもの。ジャガイモの味が強く出ていて、さっくりとうまい。
このポテトに、コーラと談合坂で買った唐揚げの残りを食う。遠くには八ヶ岳を望む。至福のジャンクフード生活といえよう。
そんなジャンクフーダーの基本行動を満喫したら、あとは一路最初の目的地である信州は白樺湖を目指すのみだ。
諏訪ICで中央道を降り、一路白樺湖を目指す。ぐるっと遠回りをして、ビーナスラインの麓部分を通っていってもよかったんだけど、宿泊場所の位置関係上、それは宿に向かうときに譲り、最短距離である大門街道を北進して白樺湖に向かうことにした。
・・・さ、さみしい。一人旅の湖畔ほどロマンチックでもなんでもないものはないな! 入水自殺したくなっちまうぜ!(嘘)
でも白樺湖には、幼少の頃から何度も訪れていて、やっぱりなんだか懐かしい。子供の頃、湖畔の遊園地で「ボブスレー」に乗りたかったけど、当時110cmくらいだった私は身長制限で乗れなくて、私を置いて乗っている姉に嫉妬して泣いたこととか、左利きの私はアーチェリーで用意されていた右利き用の弓を引くことができず、無理やり弓手を右手にもちかえて撃ったら、ど真ん中に命中して歓喜したこととかが、克明に思い出される。しばし思い出に浸って暖かい気分を味わった。
とはいっても、いつまでもバイクの傍らでボーっと湖面を眺めているわけにもいかない。はたから見たらへんな女子中学生でしかないではないか。
ということで、ぐるっと周遊道路を一周し、霧が峰方面へビーナスラインを駆け上がっていくことにした。
ついにビーナスラインだ! 私がそもそも二輪免許を取得する気になったのも、四輪でビーナスラインを訪れたときの、ツーリングライダーの姿にあこがれたからなのだ。かれこれライダー歴4年にして、ついに満願成就だ!
ってことで、四輪では何度もきたことのあるビーナスラインを、初めて二輪で走行した。気分いいぞおおおお。・・・とだけ言っていても日記になりはしないので、写真とともにスポットを追っていくことにしよう。
左の写真は白樺湖と車山の中間、というかかなり車山寄りの地点にある展望スポット。ここ、昔は一面の砂利だったような気がするんだけど、いつのまにか舗装されていて、そのうえ柵まで設置されていた。舗装はバイクで乗り入れるには、安定感があっていいんだけど、こんな路傍のスポットにまでも開発の手が伸びるのは複雑な気分でもある。む。
白樺湖にいたときは、まだ天気が晴れと曇りの中間のような、どこかすっきりとしないものだったんだけど、この展望所についた頃から一気に快晴になり、高原の草花が色鮮やかに目に飛び込んでくるようになってきた。
この展望所からは、白樺湖が一望できて「高いところに上ってきている」という実感があるんだけど、あまりにも緑が綺麗に見えたので、白樺湖を見下ろす写真ではなく、高原の丘をバックにした写真をチョイスしておいた。こんな風景の中を、ずーっとバイクで走っていくことを想像してほしい。さぁ、アナタも免許が取りたくなってくーる、なってくーる・・・。
そんな緑鮮やかな高原の道を進んでいくと、すぐに車山に到着だ。
ちょうど昼時だったのでここでバイクを降り、まずは腹ごしらえにカレーを食った。信州らしくソバを食うのもありなんだけど、ソバは別に食う予定を実は持っていたので、ここでは遠慮しておいた。いっちゃなんだけど、観光地併設の食堂のソバなんて、たかがしれているという懸念もあったしね。ここはカレーで安定だ。
車山の山頂までは、往復1,700円のリフトで一気に登ることができる。ちょっと高いけど、ここは迷わず買いだ。
リフトに揺られること10分ほど。ぶらーんぶらーんと、たどり着いた山頂には、360度パノラマで日本アルプスを臨める、感動せざるを得ない風景が広がっていた。
・・・のだけど、写真のチョイスは綺麗な風景写真ではなくて、積み石祭りの光景にしちゃった。題して「三途の川」だ。以前、某氏がコメントで「長野で積み石をしたよ」というようなことを言っておられたので、それにリスペクトする形で、積み石をテーマに写真を収めてきたのである。うへうへ。
しかし積み石は別にしても、その奥、眼下に広がる日本アルプスの風景は、絶景というに相応しいものだった。近隣の山々のくっきりとした稜線と、その奥に雲を突き破って淡く頭だけ覗いている山々の、遠近の対比が美しい。左手の山脈(八ヶ岳)の斜面に僅かに除いているのは、富士山の山頂部分だ。富士山まで見えるとは、運がいい。
しばし風景を堪能しながら、ぼーっと岩に腰をかけて時間を過ごした。山頂はさぞかし寒いだろうと思っていたんだけど、風も穏やかで、日差しも暖かく、実に快適だ。一番良い時季に来たのかもしれない。
下山した私は、さらにビーナスラインを美ヶ原方面に進み、次の目的地である八島ヶ原湿原に向かった。
正直特に期待してなくて、「今日は美ヶ原まで行くのは疲れるから、八島ヶ原湿原までいって引き返そう」という、距離的な都合だけで決定した目的地だったんだけど、予想以上の美しさに参ってしまった。ヘボデジカメ&ヘボカメラマンの組み合わせでは、なかなか写真でうまいこと伝わらないのが残念だけど、湿原の色合いがどこか現実感のない彩色で、ゲームの世界のような幻想的で不思議な光景だったよ。
そんなこんなで、ビーナスラインの半分ほどを堪能したところで、今夜の宿のある麓の方へ引き返した。美ヶ原までいって引き返そうかよっぽど迷ったんだけど、諸事情からあきらめたのだ。
帰りがけに、過去何度か蓼科にいくと立ち寄っていた、プール平にある喫茶店「銀のポスト」に立ち寄り、ケーキセットを頼んだ。スチームのチーズケーキとコーヒーだ。若干高原の秋風で冷えた身体を、コーヒーで温めつつ、この日の旅程を振り返ってメモとか写真の整理を行った。
ここ、いついっても客がほとんどいなくて、落ち着けたんだけど、この日は地元の常連客が2、3人いて、マスターと日常会話を交わしていて、ちょっとだけよそ者感を感じてしまった。まぁ、これが当たり前か。うむうむ、のんびりのんびり。
ってなとこで、初日の旅程は完了した。念願の蓼科ツーリングができて、興奮で今日は眠れないぜー、とか思っていたんだけど、早起きをした上に、やはり結構疲れていたらしく、21時にはぐっすりと寝入ってしまったのでした。
三連休 ついに(!?)泊まりで信州にいったんですね! うらやましいっ!
ほんとどの写真も全部信州そのもので最高に綺麗(PAのポテチとコーラもw)
わたしはあの後信州行ってないので(多分また来年松本ぼんぼんの頃)
すごくいい写真で見ててあの空気と景色をまた鮮明に感じられて嬉しかったです。
素敵な写真と日記をありがとうございます~
でも晴れてて本当によかったですね!
高原で曇ってたり雨がふってる(しかもツーリング)
なんて悲しすぎだから。
でも湖畔に一人はちょっと寂しそう、確かに。w
10月だとさらに。
わたしはハワイとオーストラリア(短期すてい)しか海外行ったことないけど、日本てほんといいなと最近さらにしみじみ思い始めています(なんかおばちゃんちっくになってきてw)しかも、まだまだ行ったことない所が北にも南にも沢山だし、、。
一度は行ってみたい所が多いけど、何度も行きたいのはやっぱり思い入れのある信州(わたしは松本方面)ですね!
ついにいってきましたよ。
実は前回の韮崎までいって戻ってきた日(8/4)、
すでにこの信州ツーリング計画は決定していたのだ。
我ながら気が早いけど、あの時点で宿も取ってあったという。
松本ぼんぼんはあの韮崎の日のこっそりさんのコメントのあと、
ニコニコ動画で初めて踊りを見たんだけど・・・
・・こう、なんというか、
ふしぎなおどりをおどった!
MPが25すいとられた!
という感じでなぜか笑えてしまいました。
ぼんぼんは子供の頃住んでて
何年も参加した事があったり、見たりしてると
本当懐かしくて居るだけで嬉しくなるのだけど
他の有名なお祭りに比べると本当ローカルな
人にだけ嬉しいお祭りかもw