カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 7月22日(2018年)

 新しいヘルメットの頬あてを交換した。

 かなり気に入っている新しいヘルメットGT-Airなんだけど、数少ない気に入らない部分の一つが、頬あてが厚い、ということだった。そのせいで頬が左右からかなり圧迫されて、ヘルメットをかぶった時の表情が、あたかも「アッチョンブリケ」になってしまう。

 「お前の顔がデカいだけなのでは・・・?」と言われると返す言葉もないけど、しかし、その一方で「SHOEI アッチョンブリケ」で検索すると、多くの類似例があるということも事実なのだ。SHOEIのヘルメットはデフォルトで頬あてが厚い、というのは、多くの人々から同意を得られることなのだ。そうだ、私の顔は悪くない。

 ってことで、標準で35サイズの頬あての代わりに、31サイズの頬あてを購入して、換装してみた。

 かぶってみると、なるほど、「アッチョンブリケ」がだいぶ改善されて、ヘルメット内環境が良くなった。かといってスカスカということでもなく、ちょうどいい塩梅。難点を言えば、頬あてだけで5000円以上するという、価格の面かな。最初から頬あてサイズを選択して買えればいいのに。最初から換装させることを狙った、あこぎな商売なのではと勘繰りたくもなるというものだ。

 ともあれ、装着感の改善したヘルメットを手に入れたところ、さっそく使ってみたくなってしまった。

 ってことで、外は灼熱の世界だというのに、ぶらっとプチツーリングに出かけてみたよ。目的地は、道志みち、そして道の駅どうしだ。

 バイクで道志みちを走るなんて何年ぶりだろう。道はそこそこ覚えていたので不安感はなかったけど、しかしそれでも、ちょっと前とはずいぶん様子は変わっていた。

 まず、通行量が多い。格段に多い。そしてバイクが多い。あれ? バイクブームきてる?

 確かに、ツイッターなんかでもフォロワーがライダーになっていく傾向がこの数年あるけど、世間でもバイク乗りが増えているのかな? 時間を外した午後出発のツーリングだったのに、それでも大勢のバイクとすれ違ったよ。

 そして、バイク乗りが明るく社交的になっていた。いわゆるピースサイン、通称ヤエーを行ってくる率がやけに高かった。交通量に関しては、時期的な問題とかもあるので、主観的なことでしかないかもしれないけど、このヤエー率に関して言えば、間違いなく爆増していた。

 一昔前の2000年台の頃は、道志みち往復でヤエーを1回も見ない、というのが普通だったのに、今回は数十回ものヤエーに遭遇することになった。驚いた。お前らそんな陽キャだったのかと、ちがかったろと、陰キャじゃないのかと。

 そんな道志みちを走って、道の駅どうしに到着。

 ここも少し趣が変わっていて、臨時なのかどうかはわからないけど、昔はバイク置き場だったところまでが車の駐車場になり、バイクはその奥の芝生の広いスペースにあてがわれていた。バイクも車も数多く訪問していたからこその処置だろうし、繁盛しているのはいいことだけど、駐車する身としては、ちょっと停めにくくなったな。舗装路がいいよ、舗装路が。

 で、そこで鮎を食べ、水分を補給し、少し建物内で涼み、道志川で遊ぶ人々の様子などを眺めて、同じ道を通って帰ってきた。

 肝心のヘルメットについては、実に良好だった。口内の圧迫感がないので、ヘルメットによる息苦しさや閉塞感が軽減された。ライダーあるあるの「ヘルメットの中で歌ってしまう」現象も、容易に発生するようになった。良いか悪いかは微妙だが。

 そして帰宅。久々の道志、新しいヘルメット、ファッキン酷暑、といろいろ詰まった良プチツーになった。

 以下余談だけど、外したヘルメットの頬あてをしまおうと、棚を漁っていたら、なぜか古いSHOEIのシャツがでてきた。なんだろうな、これ。もらった時の記憶が全くないや。たぶんもらった当初は、まだ若造だったから恥ずかしくて着られなくて、棚の奥にしまいこんだんだろうな。もう別に着るのに抵抗もないから、この夏の部屋着にするとしよう。

道の駅どうしのバイク駐車場

400円セールの鮎塩焼き

道の駅裏の道志川

SHOEIシャツ

日記: 7月7日(2018年)

 プチツーリングに行ってきた。

 ツーリングに目的もクソもないんだけども、一応目的は3つだ。

 1つは、2年前から入っているガソリンを消費して、新しいガソリンに入れ替えること。

 1つは、新しく導入したヘルメットスピーカーを試すこと。

 1つは、新しくインストールしたカーナビアプリを試すこと。

 以上の3つの目的のために、名栗湖までテケテケツーリングを敢行してきた。

 ツーリング自体はあまり大した距離でもなく、コース的にも変わったことはないので、あまり紹介することもない。のんびり昼に家を出て、八王子ラーメンを食らい、そのまま下道オンリーで青梅を経由して名栗湖まで行って、帰ってきた。ただそれだけだ。都市圏ではない部分の走行距離は、せいぜい50kmといったところ。街乗りに毛が生えた程度のツーリングだった。

 東京西部~埼玉西部まで行っておきながら、奥多摩にも秩父にも向かわず、名栗湖というマイナーポイントを踏んだだけで、そそくさと帰ってきてしまったのは、ひとえに私がヘタレライダーであるがゆえだ。遠いところも、ライダーが多いところも疲れるからね。

 まぁ、名栗湖は綺麗だったし、八王子ラーメンは旨かったけど、ツーリングの中身なんて、今回はどうでもいいのだ。

 今回の本題は、あくまで上記の目的についてだ。それを述べよう。

 まずガソリンの消費。これについては、久々のバイクすぎて、愛車の燃費やタンク容量を覚えていないのが問題だった。燃料系を見てあとどのくらい走れるかの見当が付かなかったから、ガス欠が怖くて、かなり早めに給油してしまったよ。結果的に、「古いガソリンを消費しつくす」というよりは「古いガソリンに新しいガソリンを混ぜる」ということにしかならなかった。

 今調べると、FZ6のタンク容量は、リザーブ込みで19.4lとのこと。給油時に8lくらいしか入らなかったから、なんだ、まだ10l以上入ってたんだな。燃費が20km/lとしたら、あと200kmも走れたじゃないか・・・。

 次にヘルメットスピーカー。うん、これはいいね。すばらしくいいね。Bluetoothは無線で快適だし、スマホの音が飛ばせるので、音楽はもとより、ナビの音声を聞けるのが、すごくいい。ナビ時には音楽のボリュームが自動下がったりもしてくれて、ノーストレスだ。

 ヘルメットスピーカーで驚いたのは、自動で電話に出てしまった、ということだった。

 山の中を走行中に、突然着信音が鳴ったかと思うと、なにもしていないのに、勝手にスマホが電話に応答してしまったのだ。電話の相手は、マンションの管理会社の人。走行中に思いもよらず管理会社の人間の声が、ヘルメット内に響き渡るのがいかに混乱を呼ぶことか。いささかパニックに陥ったよ。

 今回購入したヘルメットスピーカーは、マイクもついたヘッドセットタイプではあったものの、通話をするつもりは全くなかったから、特に通話関連の操作方法については、まったく学んでいなかった。だから着信してもどうしていいものかとんとわからない。しかし、とりあえず「あー、もしもし?」と話してみると、これがちゃんと相手に届いたようで、普通に会話が始まってしまった。その場は走行中であることを伝えて、すぐに会話を打ち切ったものの、あぁ、驚いた。なるほど、着信するとこうなるんだな・・・。

 電話に関しては、こうやって自動で応答できるのは、まぁ、悪くない。でもまだ問題はあって、それは電話が終わると、スマホがホーム画面に戻ってしまう、ということだった。ナビ画面に復帰してくれないのだ。

 走っている場所が、ただの山道だったので、いったん停車して、すぐにスマホを操作できたけど、高速道路で同じようなことに陥ったら、ちょっと困ったことになりそうだ。勝手に電話に応答してしまった、ということも含めて、Bluetoothヘッドセット使用時の、電話の挙動については、少し調査の必要がありそうだな。

 ともあれ、ヘッドセットスピーカーは良いものだった。今まで通り、導入して正解だ。

 最後にカーナビアプリについて。

 ここしばらくは、スマホナビではセール時に100円そこそこで買った、2015年版のMapFanアプリを使用していたんだけど、3年も経過して道も変わってしまっただろうから、ということで新しいアプリに切り替えた。

 切り替え先は、無料で評判のいいYahoo!カーナビだ。

 結論から言っちゃうけど、これはすんごく良かった。

 すべての無料/有料アプリを知っているわけではないけど、少なくとも同じ無料のGoogleマップよりは数倍いいし、有料だったMapFanとくらべてさえ優れた部分も多い。MapFanに劣るのは、オフラインで使えないことくらいだ。それくらいいいアプリだった。

 Googleマップと比べると、まず視認性がいい。ナビ時のデフォルトの地図表示が、自車後方斜め上からの見下ろし視点になって、立体的に自分の位置や進行方向をつかみやすい。道路標示や車線の表示もわかりやすく、一瞬のチラ見で多くの情報を得やすい。こういうことは、カーナビを見る時間を減らし、安全性にも寄与する重要な要素だ。

 音声ガイドもGoogleマップのような唐突さがなく、700メートル、300メートル、間もなく、といったように徐々に刻んで教えてくれるので、心の準備がしやすかった。導入したばかりのヘルメットスピーカーの恩恵に早くもあずかれて好印象。

 それに経路の切り替えがしやすいのも、目立った長所だった。おすすめ、一般優先、高速優先、の3経路を、1タップで簡単に切り替えて検討できる。そのほか全体的に「地図アプリのおまけ」のGoogleマップよりも、カーナビアプリであるぶんだけ、カーナビとしての操作性に優れている面が多い。これが無料とはいい時代になったものだ。

 ということで、復活したFZ6、新ヘルメットGT-Air、中華ヘッドセット、Yahoo!カーナビ、という陣容が整った。今シーズンはこれで、少なくとも前シーズンよりは、頻繁にバイクに乗れるといいな。

日記: 7月6日(2018年)

 新しいバイクヘルメット用に、ヘルメットスピーカーを購入した。

 購入したのは、AmazonではArtileeなる業者が販売している、謎の中華ヘッドセットだ。来歴はまったくわからないものだったけど、Amazonでの評判はそこそこよく、ベストセラーでもあったので、よく考えもせずに購入した。リチウムイオンバッテリーが、ヘルメット内で爆発しないことを祈るばかりだ。

 いままでのヘルメットには、有線のヘルメットスピーカーをつけていた。ヘルメットの後端から端子を出せるようにしてあって、バイクジャケットの胸部のポケットに入れた音楽プレイヤーやBluetoothのレシーバーに優先でつないで使用する、というスタイルのものだ。

 一方、今回購入したのは、スピーカー自体にBluetoothレシーバーが内蔵されたものになる。ヘルメットスピーカーの世界の技術も、この数年で着実に進んでいて、今まで装着していたものとほとんど変わらない大きさで、無線通信機能とマイクとが追加されている。

 これを新しいヘルメットのGT-Airに装着した。

 するとその装着時にも、また時代の進歩を感じた。ヘルメットの内装の耳の部分に、「ここにヘルメットスピーカーを内蔵してください」と言わんばかりのくぼみが用意されていたのだ。つくづく便利な世の中になったものだ。

 そんな風にしてヘルメットスピーカーを装着したGT-Airを、試しにかぶってみた。

 おお、耳が当たらない。

 以前の「Z-5にヘルメットスピーカー」という構成の時は、少しだけ耳がスピーカーに触れていて、長時間のツーリングになると耳が痛くなったりもしていた。でも、このGT-Airの感じだと、そういうことも起こらなそうだ。

 よし、明日はこれを試験運用しに、プチツーに出てみるとしよう。

日記: 6月24日(2018年)

 またしてもホリデーバイク車検でバイクの車検を通してきた(2年ぶり2度目)。

 流れも感想も前回と同じだ。安い早いうまい(?)で文句なし。

 オイルは自分で変えたし、走ってないから灯火類やブレーキも損耗してない。懸念点は、先日メンテしたチェーンの劣化だったけど、これも先日のメンテでだいぶ持ち直したから、今回もホリデー車検で十分だろう、と判断した。

 結果、実際十分だった。

 車検整備後に結果を説明してもらった時も、各チェック項目、特に問題なしとの由。あんまりきれいなせいか、もう11年目のバイクなのに「まだバイクも新しいですので・・・」とか時空を捻じ曲げる説明ワードまで、作業員の方から導き出した。実質新車。

 また前回の記録では「入店してから1時間半ほどで、あっさりと車検の更新作業は完了した」と書いてあるけど、今回は入店後わずか40分で、全工程が完了してしまった。それでお値段36,000円ほど。まさに、早い安い。

 ってことで、これで全然乗られないマイバイクの寿命は、少なくとも2年延長された。次の2年があるのかどうか。それはまだわからない。

日記: 6月23日(2018年)

 我が家に新しいヘルメットがやってきた。

 モデルは前回の予告通りSHOEIのGT-Airだ。

 【見た目編】

 色は写真のものなんだけど、アンスラサイトメタリックという、名称だけではちょっとイメージしにくい色にした。

 アンスラサイトとは無煙炭、つまり純度の高い石炭のことらしい。それのメタリックなので、「きらきらした石炭色」ということだ。やっぱりわからん。

 実際の見た目で言うと、すこーーーーーしだけゴールドの入ったガンメタという感じかな。思った以上に上品な色で気に入っている。

 色以外の見た目で印象深いのは、サイズだった。今までのZ-5より一回りデカい。特に後頭部が長い。百式改。

 【準備編】

 箱からヘルメットを出してまずしたことは、サイズの確認、PINLOCKの取り付け、あごひもの調整だ。

 試着もせずに通販で購入したけど、サイズは問題なかった。今まで使っていた同じSHOEIのZ-5と、同じサイズで、同じ装着感。内装がこなれてない分、まだ固い感じもあったけど、問題のない範疇だった。

 PINLOCKは、シールドに特殊なフィルムを張り付けることで、シールドを2重ガラスのような構造にして、シールドの曇りを防止するという仕組みの、SHOEI自慢の便利機能だ。

 これは出荷時には取り付けられてはいなくて、付属品として別途ついてくるので、これをシールドに張り付けてやる必要がある。作業はシールドをいったんヘルメットから取り外して行うんだけど、その作業にちょっとてこずった。Z-5のほうがシールドを外すのは簡単だったかな。

 そしてあごひも。格好良く言うとチンストラップ。今まではDリング式の着脱機構だったけど、GT-Airはラチェット式になっている。すごく便利に違いない、と思ったけどそうでもなかったな。慣れると感想は変わるのかもしれないけど、現時点ではDリングでも一向にかまわない気分。

 かくして準備ができたので、試走してみたのだった。

 【実走編】

 下道を小一時間、30kmくらい走った。

 Z-5からの明確な劣化点として懸念していたのは重さ。しかしこれは問題がなかった。重くなったなぁ、という印象を感じることなく、試走を終えた。200gくらいの増量であれば大丈夫だったようだ。

 逆に期待していたのは、サンバイザー機能。これが特筆すべき、期待を大きく上回る便利さだった。

 いままで好天下の昼のライディングでは、まぶしさに顔をしかめながら走るのが常で、顔面の筋肉を緊張させ続けるのが当たり前になっていた。スモークシールドやサングラスの着用が一定の解決にならないでもないんだけど、いざ暗いトンネルに入った時などが怖いので、これらはあまり選択肢にならなかった。

 そんな長年付きまとっていた問題が、サンバイザー機能であっさりと解決してしまった。

 サンバイザーを出している状態では、まぶしさを感じることがないので、顔面を緊張させずにいられる。顔が疲れない。そしてトンネルだったり、原色の風景を見たかったりしたら、さっとワンタッチでサンバイザーを上げることもできる。必要な時に、必要なものを。素晴らしい。

 サンバイザーなしのヘルメットをかぶっているすべてのライダーに、是非サンバイザー付きのヘルメットをお勧めしたいと感動してしまった。そしてこの一点をもって、買い替えてよかったと心から思うことができた。偉いぞサンバイザー。

 ただ、ほかの点はそんなに改善はなかったかな。

 ベンチレーションの効果は、下道で40km/h程度で走っている限りでは、あまり実感できなかった。というか今までのバイク人生で、高速道路で走ってるときでさえも、ベンチレーションの効果を感じたことなんて、ほとんどないんだよなぁ。ヘルメットのレビューを見るとよく「頭頂部に風を感じる」とかあるけど、ほんまかいな、と。私の感覚が鈍いのかな。

 とにかく、今のところそういう感覚はない感じだ。ただ、GT-Airは明らかにベンチレーターの表面積がZ-5より広いので、高速道路を走ったりすれば、また感想は変わるのかもしれない。と一縷の望みを抱いている。頭頂部で風を感じたい。

 また風切り音も普通にうるさい。Z-5と同じレベル。とはいえ「バイクに乗ってるときの音はこんなもんだろ」と思ってしまっているので、別に気にはならない。普通にうるさいし、でも、うるさすぎて発狂するってほどでもない。今まで通り。

 現状の感想はこんなところかな。いい色だったし、まだきれいだから、被りたい気にはさせてくれそうだ。これでもう少しバイクに乗る頻度が上がる・・・かなぁ。