カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 3月14日(2010年)

 以前ドイツより取り寄せたバイクのパーツが、今日無事我が愛車に取り付けられた。

 パーツを入手してからはや3週間。装着は自分でやるには不安があったので、バイク屋にお願いするつもりだったんだけども、なかなかバイク屋まで行く機会を作れなくて、こんなに時間が経ってしまった。やっぱり、行きつけのバイク屋(実家のそばにある)まで1時間かかるってのは不便だよなぁ。でも購入店以外に持ち込むのもなんだし。むむむ。

 とにかく、まぁ、そんなわけでバイクにトップケースを装着した。

 装着したのは、SW-Motechのキャリアとベースパーツ、それにもともと持っていたHepco&Beckerのジャーニートップケースという組み合わせだ。FZ6にSWとHepcoって取り合わせは相当レアのような気がするな。私にしたところで、もともとHepcoの箱を持ってさえいなかったら、こんな変態的な組み合わせには、決してしなかったところだ。

 つけてみた感じは、ふむ。いかにも実用車、というようなおもむきになってしまったな。ゼルビスのときに比べて、装着する前と後とで、見た目が劣化したという印象が、やや強めに感じられる。これはFZ6がゼルビスよりも元来のデザインで洗練されているぶん、異物の混入によるバランスの崩壊度が高いからかもしれない。

 でも、旅バイクとしての完成度は間違いなく上がったな。いろいろなものを気軽に運搬できるのは、やはりいいものだ。これから暖かい季節を迎えるにあたって、最高の準備ができたと評価しよう。

 あとは花粉だけが心配な今日この頃だ。あぁ、目がかゆい。

日記: 2月21日(2010年)

 遥かドイツから、はるばる海路で我が家に荷物が届いた。

 届いた荷物とは、SW-Motech社のトップケースホルダー、Alu-Rackだ。

 今年は愛車を購入して3年になり、ちょうど最初の車検を迎える年にあたる。キャンプツーリングを始めた去年、バイク関連で唯一抱いた不満は、積載性の低さだった。だから積載性の不満を軸に、このタイミングで買い替えを検討するのもひとつの手だったんだけども、いろいろ悩んだ末に、買い替えではなく、カスタマイズをする道を選択した。

 ってことで、旧愛車で使用していたHepco&Becker社のトップケースを設置するために、SW-Motech社のトップケースホルダーAlu-Rackを注文した次第。この辺のことについては、鍵屋の話をしたときにも少し触れたと思う。ここでホルダーをHepco&Becker製のものではなく、SW-Motech製のものにしたのは、箱をつけていないときのルックスが、こちらのほうが良いと思ったからだ。

 さて、無事に荷物は届いた。あとは設置をするだけだ。旧愛車の時には自分で設置をしたけれども、今回は面倒くさいのでバイク屋にお願いして設置してもらおうと思っている。やや面倒くさそうな加工が必要な箇所もあるし、旧愛車ほど「どうなってもいい」というようなボロさではないから、未熟な自分で手を下すのが怖いのだ。

 さーて、春に向けて少しずつ始動してきて、テンションもあがってきたぞう。

日記: 2月16日(2010年)

 鍵の話の続き。

 さて、訪れた鍵屋。カウンターの向こうには、想像よりもだいぶ若い店主がいた。鍵職人ということで、勝手に60歳くらいの偏屈なオヤジをイメージしていたんだけど、せいぜい30台後半から40歳くらいのオッサンだった。

 カウンターに歩み寄って鍵を見せ、合鍵が作れるかと私が聞くと、店主は「大丈夫だと思いますよ」と即答した。その顔にはまるで不安の色がない。おお、これは心強いな! さらに「これは何の鍵ですか?」と聞かれたので、バイクのトップケースのものだと言うと、「ではそれを持ってきてください」とのこと。なんでも、鍵は作れると思うが、鍵をつくり、それを持って帰った後で、万が一鍵が合わなかったら二度手間になるので、この場で開閉テストを行い、完璧なものを渡したい、と言う。なんという職人魂。

 私はいったん家まで引き上げ、トップケースを持って鍵屋に戻った。そして、合鍵の作製を依頼すると、わずか5分で合鍵が完成してしまった。ずいぶん早い。どうやら、トップケースを持って帰っている間に、ちょうどいい鍵のベースを選定しておいたらしい。鍵を預けておいたわけではないので、上記のやり取りの中で触った記憶だけをたよりに選定したのだろう。このあたりも、さすがの匠の業だ。

 そして、持ってきたケースを合鍵で開閉してみると、わずかにでも引っかかるということはなく、スムーズに開閉することができた。鍵の素材も堅牢なステンレスで、開閉時の不安はまったくない。一部のすきもない完璧な仕事だった。

 これで料金は1本500円余り。安すぎるよ。

 迅速かつ完全な仕事を、心配りまでパーフェクトに行って、なおかつこの低料金。本物の職人を見たその見物料だけでも500円払ってもよさそうに思えた。

 Fly Dukedomは鍵屋FUKIの某店を応援しています。

日記: 2月14日(2010年)

 かつての愛車(バイク)時代、積載量のアップのためにHepco&Becker製のトップケースを設置していた。これはなかなか便利かつ大容量で、しかもあまり世間で見ないシルバーのデザインがお気に入りでもあった。オッサンくさいというのは言いっこなしで。

 でも現在の愛車に乗り換えてからは、そのトップケースを設置することはせずにいた。設置するにもお金や加工が必要だったし、せっかくの新車をそのままの姿で楽しみたかったからだ。だからこのトップケースも活躍の機会がないまま、実家の片隅に放置され続けていた。

 しかし、それから約3年。キャンプツーリングの開始などで、積載の問題も大きな課題となってきている。そこで、そろそろ今の愛車にもトップケースをつけようと思い立ち、設置用のパーツをドイツから輸入する算段をつけるに至ったんだけども、ひとつ問題があることを思い出した。

 Hepco&Beckerのジャーニートップケースの鍵は、非常にもろいのだ。

 購入時、2本ついてきた鍵は、すでに1本が根元から折れてしまい、もう1本も折れる寸前という状態になっている。今の状態では、怖くて気軽にケースの開閉もままならない。

 鍵ってのは普通、その辺の金属の中ではもっとも硬い部類のはずなんだけど、このHepco&Beckerのジャーニートップケースの鍵は、グニャグニャのアルミ製なんだよな。何でこんな素材なのか理解に苦しむけど、これが海外クオリティなのだろう。

 かつてはこの状況を打破するために、その辺の合鍵屋に行ってみたりもしたんだけど、この箱の鍵がドイツ製かつ特殊用途な規格外の鍵のために、作成できないといわれてしまった。だったらせめて、Hepco&Becker社の日本代理店に同じ鍵を発注しよう、と思った時期もあったんだけど、それをする前に愛車を乗り換えて、トップケースの使用機会がなくなってしまったので、この計画も棚上げになったままだ。今ではHepco&Becker社の日本代理店というもの自体がなくなってしまっていて、この手段も気軽には採れなくなってしまっている。

 さてどうしたものか。ドイツにメールでも送って、直で合鍵を購入できるか掛け合うか。うーん、それは面倒くさそうだな。困った。

 するとそんな時、ある情報を手に入れた。

 「鍵屋のFUKI系列は凄腕」

 というネタである。実際に、その辺の鍵屋では断られたバイクのトップケースの合鍵を、さくっと作ってもらえたという報告さえあった。この報告のトップケースはGIVI社のものだったけど、これは期待できるかも知れない。

 一縷の望みをかけて、私は折れかけのバイクの鍵を手に、最寄のFUKIへ向かった。

 (長いので、次回に続く)

日記: 2月6日(2010年)

 先週末設置したヘッドフォンスピーカーを、いよいよ実際に使用してみた。

 装着時には、やっぱりいつもよりも少し窮屈で、耳のヘルメット内部での収まりがしっくりくるまでに、若干のストレスがあった。だから、これはダメかなー、と一瞬不安になったんだけども、いったん設置してしまえば、軽く耳にスピーカーのウレタンが触れる程度で、クリップタイプのイアフォンの装着時よりも、圧迫感はないレベル。これは大丈夫かもしれないと思い直して、テストを開始した。

 さて、ヘルメットから少しだけ出した入力端子に、iPodから伸ばした出力ケーブルをつなぎ、走りながら音楽を流してみた。ふむふむ・・・。聞こえてくる音は、音楽70%、外部音30%といったところだね。

 耳とスピーカーの間に空間があるので、思ったよりも外部音が聞こえてくる。これは普通のヘッドフォンの場合当然欠点になるところだけど、バイク走行時にはむしろ安心感につながっていいかもしれない。もちろん、これは音楽を流す音量にも依存するところで、もっとiPodの音量を上げれば、当然外部音は聞こえなくなってくることと思われる。でもたぶん、外部音も音楽も半々に聞こえるくらいの音量が、下道走行ではベストの音量だろうから、このくらいでよさそうだ。

 続いて、高速道路でテスト。料金所でオーディオのボリュームをあらかじめ上げて、停止状態では外部音がほとんど聞こえないくらいの大音量にして、走行を開始してみた。

 この設定だと、制限速度+20km程度まで速度を上げた段階で、聞こえてくる音が音楽50%、外部音50%という程度のバランスに変化した。このくらいの速度域での巡航なら、十分聞こえる範囲で楽しめるようだ。さらに20kmあげても、まぁ聞こえる範疇で実用圏内といえる。さらに20kmあげると、さすがにあんまし聞こえないというか、聞くことに集中できないレベルになるんだけども、ビビりの私はそもそもそんな速度を常用しないので問題はないな。

 1時間ほど走ったけど、頭部との干渉によるストレスもなく、音楽を問題なく聞くこともできたので、トータル的に見て実にいい感触だった。これでツーリング時も、いろいろと楽しみの幅が増えるかもしれないぞ。ふふふ。