カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2009年08月

日記: 8月30日(2009年)

 自民党が大敗したね。ノンポリの私といえども、この日のことは記録しておきたいので、無理やりなんちゃって政治話だ。

 以下、政治の専門的な勉強どころか、この選挙期間すら新聞記事の1つも読んでいない私が、無理やり直感的感想を述べる。政治というよりも、むしろ人間観察の話だ。

 さて、私は政治向きのことはあんまり・・・というかまるで詳しくない。そして日本の大多数の国民も、そんな人々だと勝手に思っている。日本国民は民主主義国家の構成員である割には、壊滅的に政治的教養がない国民だ、とここでは決め付けよう。主権在民を標榜していいのか疑問ですらあると。

 なぜ私(および私が勝手に想像する大多数の日本国民)が政治にこうも詳しくないかといえば、現状の環境への不満が小さいことと、政治による日常のダイナミックな変化の実現というものに懐疑的になっているために、無力な政治に興味を持ち得ない、というところがキモなんだと思う。言ってしまえば「世の中は大して変わらない」という諦観、あるいは決め付けがある。だから積極的に知識を蓄えたり、参加したりも当然しない。少なくとも私はそうだし、これは世の中の大多数の人も、きっとそんな感じなのではないかと、勝手に思っている。

 加えて言えば、「世の中が変化する」というのは、実のところ恐怖だ。変化のもたらす恐怖感は、小さな不満などは妥協したほうがマシ、と後退させるに足る大きな圧力を有している。ましてや日本国民は「政権が交代する」という大変化に対する耐性が、ほぼ間違いなく皆無に近い国民だ。だから変化に対する恐怖感は相当なもののはずだ。さらには、その変化の立脚点である「政治」に関しては、上記のごとく国民の多くはまるで知識を有さないのであるから、変化するだけでも恐ろしいというのに、これに未知であるという恐怖感まで加わってしまう。だからひょっとしたら発生する「未曾有の大変化」に対して、数十年間も尻込みし続けたということは、想像に難くない。

 今まで長い間安定した自民党政権が続いていたのは、きっとこういう心理メカニズムじゃあなかろうかと考えるわけだ(学術的な研究をしたことのない人間の、5分ほどの思考による感想だけどね)。

 ところが、これが今回ひっくり返ってしまった。

 多分、政治への期待感なんぞは、今でも相変わらず小さいままだろう。だけど「現状への不満」という部分が、元来の小さい小さい政治への期待感にすらすがりたくなるほどに、増大したに違いない。そして同時に、変化の恐怖感を乗り越えるほどになったに違いない。つまり今の国民の不満の尺度は、かつてないほどに大きなものであったのだ。

 私にとってはこの、「そこまで国民の不満は蓄積されていたのか」という部分こそが、今回の選挙において、最も印象深かったことだったりするのだ。

 私は世間知らずで、しかものんきな性質らしく、また、実際問題として経済的にもさほど打撃を受けていないし、政治決定による事象に一喜一憂する機会も少ないので(こんなことをいうと必ず「色々なことが政治で決まっている。実は接しているのだよ、ふふん」とかいう人が出るのだけど、そんなことはわかっている。これはそういう話ではない。容易に意識できる範疇の話で、多分に視野を絞った話なのだ)、この不況の折にも、正直政治的には不満がほとんどない日々を送っている。だから、国民の不満をリアルな数字として視認できたことが、今回の結果がもたらした、一番大きな収穫だった。ああ、国民は怒っておるのだな、と。

 とはいえ、おそらく今回の民主党の勝利は、民主党の公約が自民党の公約よりも民意を得た、というわけではないだろう。単純に「政権交代」というキャッチコピーがヒットしたというのが正しくて、「とにかく変われ」という、がむしゃらな希求による結果だ。

 もっと言ってしまえば、自民党と民主党が実質同じ公約を掲げていたとしても、結果は大きく変わらなかったように思われる・・・ってのは国民をナメ過ぎかな? ポーカーで言えば、今まで手札がワンペアで3枚チェンジしていたところを、手札がブタだったから5枚チェンジにしたようなものだ。そう感じられる。

 だから、選挙の結果は結果として、その後に続く政治と世の中がどうなるのかは、国民の多くにとってまったく具体的なビジョンのないことであろうし、そういう意味では国民総出で大きな博打を打ったのだな、とも考えている。うむ、日本国民もなかなかやるじゃぁないか。

 さてさて。これで果たして世の中は変わるのか? 変わらないのか? 良くなるのか? 悪くなるのか? 次の選挙が楽しみだな。

日記: 8月27日(2009年)

 今回はオンラインゲーム(主にMMORPG、MORPG)をやっている人を、戯れに4タイプに分類したい。

 タイプ分けは、縦軸を(横でもよいけど)「本番の真剣度」、横軸を「準備の真剣度」としよう。こうすることで、以下の4タイプの人が想定できる。

 ・タイプA: 本番は真剣で、準備も万全
 ・タイプB: 本番は真剣だけど、準備は甘い
 ・タイプC: 本番は散漫だけど、準備は万全
 ・タイプD: 本番は散漫で、準備も甘い

 タイプAの人は、コアな人だ。ゲーム内では、いわゆる「できる人」であり、反応がよくプレイにソツがない。行動に計画性があって、ロスが少ない。反面、自分と同じレベルのコアなコミュニティ以外にいると、どうしても足を引っ張られている感を覚えてしまい、ストレスがたまる。

 タイプBの人は、残念な人だ。基本的な反応は良いんだけど、練習不足や、知識不足や、アイテム不足のために、結局どこか足りない。行動は比較的行き当たりばったりの直感頼り。ゲーム資産(金、スキルポイント等)を無駄遣いするか、あるいは、なにをすべきか判断できないので無駄に溜め込みがち。

 タイプCの人は、頭でっかちの人だ。調査は万全で、行動原理も理にかなっている。だけど、いざゲームが始まると注意が散漫で、反応が遅かったり、寝たりする。動きが適当なわりには、非効率的な方法を目にすると、それが非効率的であるとわかってしまうため、突然是正し始めたりもする。

 タイプDの人は、遊び人の人だ。ゲームをしていれば幸せであり、ゲームは競技ではなく遊びまたは暇つぶしであり、勝ち負けも効率もなく、ただ誰かと戯れたい。

 横軸縦軸ともにMAXまで振り切れている人というのはそんなにいないだろうし、厳密にはニュートラルも加えた9タイプとか色々考えようもあるだろうけど、こういう真剣度の違いというのは人それぞれあるように思う。多くの人はどの軸も中庸に近いのだろうけど、まぁあえて分類するのも面白かろう。

 今やっているゲームで言えば、モンハン系をやっている人は、ほとんどAかBのどちらかだ。CやDの人は早々に挫折するし、AやBでもアクション適性がなければ挫折する。そのうえでAの人は各種アイテムの準備が良かったり、敵とスキルを見てしっかりと装備を変更したりする。Bの人は、フィールドに出てからがゲームだと思っていて、道具やスキルを揃えることに興味が薄いか、効率以外の余計なこだわりを持っている。

 EQ2では、ABCDいずれのタイプも散見される。Aの人はEQ2ではどのクラスでもエースだ。Bの人は、「装備揃えようぜ」とよく指摘されるんだけど、INCに対する反応や初見の敵に対する対応はいい。Cの人は、「自己キュア遅いかな」とよく指摘されるんだけど、装備は案外いいものが揃っている。Dの人は、存在感があまりないんだけど、とりあえずついてきている。

 そんな風に考えると・・・私はBに近い気がするな。Aの人につっこまれるB、という立ち位置であることが多い気がする。自分ではCやDに比べればマシだと思っていて、CにはBよりはマシと思われていて、Aには「しょーがねーなぁ」と思われている。

 ・・・かなぁ?

日記: 8月24日(2009年)

 当サイトではかつて、コメントスパム、トラックバックスパムといった強敵との戦いがあり、現在やっとそれらは小康状態にある。

 しかし、その平和も長くは続かなかった。

 新たなる強敵「リファラースパム」の台頭である。

 現在さまざまなウェブサイトを蹂躙しているリファラースパム。コメントスパムや、トラックバックスパムと違い、外形上の被害が見えない場合が多いため、気が付かなかったり、気が付いていても別に被害意識を強くは感じなかったりするのだけど、それでもなんとなく気分が悪い。

 実害がほとんどないので、まだ自分のサイトで解決しようとは、積極的に考えてないんだけど、アクセス解析の被リンク先データや、検索文字列データの信憑性が薄れるのは、やっぱり何かもったいないよなぁ。それが意図的に統計結果を歪める仕組みのせいであるとなれば、その残念の度合いも数倍するというものだ。

 ここのような個人サイトでは、まぁどうでもいい部類ではあるけど、こういったデータを実務で扱っている企業なの苦労を思うと、他人事ながらその迷惑行為には反感を抱かずにいられない私なのでした。

日記: 8月23日(2009年)

 Wii Fitでメタボ対策企画も残り1ヶ月をきっているわけなんだけども、どうも-10kgには残念ながらあと一歩及ばないペースになってしまっている。

 で、まぁ、それはそれとしていいとしよう(よくないが)。むしろ僅かとはいえ、日常的に運動をこなし続けることができたということ自体には、大きな満足感を得てもいる。そこそこ結果も伴ったことだし、やってよかったな、というに留まらず、この生活リズムは企画後も続けられるだけ続けたいとすら思っている。

 ただ、企画が終わってしまうと、モチベーションの維持はやはり辛い。そしてWii Fitのメニューもだいぶ飽きてきた。企画自体は延長なり第2弾なりにすればまだいいとしても、飽きてきているのはどうしようもない。
 
 そこで、アクティブパーソナルトレーナー(以下APT)なるものを買ってみたよ! ああ、長い前振りだった。

 これがどういうものかについての詳細は、わかりにくいEAの公式サイトに譲るとして、簡単に言えばWii Fit同様のエクセサイズツールということになる。購入前のイメージ的には、「Wii Fitよりも本格的でキツいヤツ」というように私は捉えていたけどはたして・・・。

 ってことで、本格的に使うのはWii Fit企画終了後のつもりだけど、試しにやってみた。

 これは・・・そこそこキツいな・・・。

 やったのは最も基本的なメニューと思われる、リストの一番上にあったものの「イージー」。イージーってことで、ちょっとなめてかかったんだけど、思いのほか厳しかった。慣れてしまったWii Fitではあまりかかなくなった汗を、ダラダラと流す羽目になってしまったよ。あなどれんな、これは。

 メニューの構成は、Wii Fitではせいぜい「腕立て」「腹筋」程度だった筋トレ系のメニューが豊富で、Wii Fitからの筋力面でのランクアップには、ちょうどいい内容だった。その反面、Wii Fitでは豊富なストレッチ系のメニューはほぼないので、柔軟性を得るのは難しそうだ。

 トレーニングのキツさでいうと、Wii Fit以上、ビリーズ・ブートキャンプ1日目以下、っていうくらいかな? せいぜいWii Fitレベルの肉体しか持たない私にとっては、ついていくだけで精一杯、という内容だったよ。

 複数のプログラムを組み合わせたトレーニングメニューを、勝手に組んでくれるのはいい点だ。正直Wii Fitの購入前には、Wii Fitにもこういう機能が当然あるんだろうと思い込んでいたので、かゆいところにやっと手が届いたという印象だ。

 しかしその日に取り組む運動を、自分でいちいち選ばなくて良いというのは、楽でもあり、また「好きな運動を選ぶ」ことができないという意味では、厳しくもあった。「運動させられる」という強制感が強く、自主トレ的なWii Fitよりも、「先生のいる体育の時間」「トレーナーのいるジム」に近いイメージと言える。いい意味で「親切な押しの強さ」があるのだ。体育会系ですな。

 ただそういう親切さがある一方で、「毎日こなしているぞ」という達成感を与える仕組みが弱い。例えばバランスWiiボードを前提としていないので、体重グラフのようなものを記録してくれないというのは、レコーディングダイエットという観点からすると、Wii Fitに大きく劣る点だ。それ以外の部分でも、全体的に日々の実績を視覚的・直感的に意識しにくくて、せっかくゲーム機というプラットフォームなのに、「トレーニングDVD」との差別化があまり図れていない印象だ。その辺、いきなりカレンダーやグラフが目に飛び込んでくるWii Fitは、さすがに任天堂はうまいな、と感じられるインターフェイスだったと再認識できた。ゲーム屋としてのツボが抑えられている。

 その他、ゲームシステム的な難点は、かなりシビアなリモコン操作を要求される点かな。リモコンの動きを感知して、「腕を挙げた」「ヒザを曲げた」などの動きを判断するんだけど、この辺にクセがあって、慣れるのに少し戸惑った。例えばスクワットをしても、ヒザを曲げたとAIに思ってもらえなくて、曲げた空気椅子の姿勢のままピクピクしつつ、「反応しろよおおおおおお」とか思ったりする。これはどうやらこのソフトの通過儀礼のようだけど、これはつらい。

 総合的にみて、Wii Fitは「フィットネスができるゲーム機のプログラム」だったけど、APTのほうは「ゲーム機で行えるフィットネスプログラム」という評価ではないかと思われる。「楽しさ」と「トレーニング」の混合比率が逆なのだ。その分厳しめではあり、かつ、お気楽さがないんだけども、手ごたえはあるかもしれない。

 そんなわけで、来月以降年内を目処に本格的にAPTに挑んでみるハラだ。

 なお、これを書いている今現在、昨日やったAPTの後遺症で下半身が筋肉痛だったりする。階段の上り下りが辛いぜ!

日記: 8月22日(2009年)

 新PC構築完了。内容はほぼ19日のエントリーの通りだ。

 セットアップはほぼ順調に推移し、組み立てからOSのインストールまで躓くことなく行うことができた。

 だけど1点だけ問題が、それもかなりも大問題が発生してしまった。理由は不明なんだけど、マザーボードのドライバセットの入った添付DVDが、旧マシンから移植したDVDドライブで読めなかったのだ。

 ドライブ側の問題なのか、メディア側の問題なのかもよくわからない。同じドライブでWindows VistaのDVDは読めたから、完全にドライブが死んでいるとも思えない。だけど同じドライブで、別のDVDで読めないものもあったから、完全にドライブが機能しているとも思えない。どちらのせいとも受け取れる、実に微妙な自己診断結果なのだ。

 ともあれDVDが読めない以上、DVDからはドライバをインストールすることができないということになる。こんな時いつもなら、ドライバなんぞはメディアよりもオンラインで入手するものだ、と思っているから痛くもかゆくもない。だけど今回に限っては、DVDからドライバを読めない以上は、オンボードLANを機能させることもできず、よってネットワーク接続もできないという状態なので、オンラインに頼ることもできないのだ。八方ふさがり。

 そこで仕方がないので、ネットブックでドライバをダウンロードして、それをPSPに移植し、さらにPSPから新PCに移植する、という方法で、ドライバを導入して、なんとか事なきを得ることができた。メモリスティックでもあればよかったんだけど、もっていなかったのでPSPで代用だ。PSPは便利だなぁ。

 その後、一旦IDEから役立たずのDVDドライブをはずし、旧HDDを接続して必要なデータを移植。慣れないVistaの意味不明な操作体系に苦戦しつつも、インターネット環境、メール、IRC、TeamSpeak、EQ2あたりの導入を終え、今に至るわけだ。

 ドライバで苦戦したのを除けば、案外簡単に環境が戻ってきたって感じだな。以前HDDに障害が起きたときにも同じことを言ったけど、重要なデータはクラウド化されているから、気が楽だし、作業も楽だ(雲の向こうが消滅したらおしまいだけど)。便利な世の中である。うむうむ。

 ついでに以前やった「X3 Terran Conflict Rolling Demo」のベンチマーク結果を載せておこう。

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Scene “Trade” 45.1 average fps 15.0 minimum fps 105.0 maximum fps
Scene “Fight” 89.0 average fps 36.0 minimum fps 161.0 maximum fps
Scene “Build” 110.8 average fps 74.0 minimum fps 159.0 maximum fps
Scene “Think” 55.9 average fps 30.0 minimum fps 96.0 maximum fps

Overall average framerate: 75.2 fps
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 うむ、倍以上になったぞ。ベンチに興味はないとはいえ、やはり向上しているのはうれしい。善き哉、善き哉。