カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2015年10月

日記: 10月31日(2015年)

 世間はハロウィンの今日ですが、ハロウィンとは全く関係のないお話。

 先週末に見舞われた、バイクのバッテリー上がりに対応するために、デイトナの一番安い充電器を購入した。商品名がよくわからないんだけども、「バイク用回復微弱充電器」というものだ。品番でいうと76079になる。

 前のエントリーでも述べたように、デイトナ製品を選択したのは、同じくデイトナ製のUSBケーブルの付加価値である「充電器をつなげれば充電もできる」という機能を活用するためだ。

 ってことで、以前に取り付けたUSBケーブルの途中にあるコネクターに接続させ、一晩置いておくことにした。充電器にはしっかりと「室内用」って書いてあるんだけども、雨でも降らない限りは一晩くらい野外に置いておいても問題はないだろう。

 で、翌日。

 充電器のインジケーターを見ると・・・「バッテリー不具合」が点灯している! え!?

 と、あせったものの、試しにコネクターを再接続したら今度は「満充電」に点灯した。まぁ、安物だしこのくらいの誤差はあるだろう。自分にとって都合のいいほうの「満充電」を信じることにした。

 充電器を外し、USBケーブルモードにもどし、いざ、エンジンをかけてみる。

 キュン、ボ!ボボボボボボボ・・・

 一発始動した! 完全復活だ。

 ってなわけで無事蘇ったバイク。よーし、早速走るか!・・・と思ったものの、この週末は実に寒かった。こんな日は家でぬくぬくとしていたい。

 いそいそとバイクにカバーをかけて、私はそっと部屋に戻ったのだった。うへうへ。

 なーんてことをしているからバッテリーが上がるんだよなぁ。

日記: 10月25日(2015年)

 日曜の昼。

 ミニを預けているショップに、ミニの現状の様子見と、ちょっとした忘れ物の受け取りとで、向かうことにした。ミニの亡き今、使う乗り物はもちろんバイクだ。バイクに乗るのは、前回USB電源を設置して以来、およそ2週間ぶりになる。

 バイクカバーを外し、車体を道路に引き出す。そしてまたがり、いつものようにセルを回す。

 キュルンキュルンキュルン・・・。

 あれ? エンジンがかからんぞ。

 キュルンキュルンキュルンキュルンキュルンキュルンキュルンキュルン・・・。

 かからん。閑静な住宅街に、セルの駆動音だけが響き渡る。これは・・・まさかバッテリーが上がってしまったのか?

 さらに何度も何度もセルを回して悪あがきをするも、一向にエンジンはかからない。そんな風にバッテリーを浪費し続けるうちに、ついにバッテリー上がりも最終ステージに到達したらしく、セルの駆動音が

 キュ・・・ルン、キュ、キュ、キュル、ル・・・ルン・・・。

 と青息吐息状態にまで悪化してしまった。こりゃあかんわ。王大人、バッテリー死亡確認。

 とはいえ、そんなにあせりもしなかった。こういう事態を想定して、前回のUSB電源設置の際に、バッテリー充電用の外部ケーブルを兼ねるようにしておいたからだ。まさかこんな早くに、その世話になる日が来るとは思わなかったものの、備えあれば憂いなしだ。

 ただ、設置した外部ケーブルに繋ぐ、肝心の充電器本体そのものは、まだ用意できていないから、残念ながら備えは50点といった評点だろうな。至急充電器を買わねばなるまい。

 しかし、今までの感覚だと、さすがに最後に乗ってから2週間後にバッテリーが上がるなんてのは、サイクルが早すぎるんだよなぁ。USB電源の設置が、予想以上に放電を早めた、なんてことではないといいんだけども。この辺は、満充電させてから、また様子を見ないといけないな。

 やれやれだ。

日記: 10月10日(2015年)

 ミニが入院中なので、ライダーに復帰しました。

 こっちからバイクを見捨て、ミニに乗り換えておきながらの、早々の復帰。まるで、「浮気をしたけど、相手に捨てられたので戻ってきた」みたいな気分ではあるけども、まぁそういうわけなんで、またしばらくよろしく頼むよ、バイク君。

 2007年の購入からかれこれ8年が過ぎたこのバイク。今までにトップケースの設置、ETC設置、ウィンドスクリーンの変更、という程度しかいじってこなかった。これらのカスタムにおいても、ドライバーで簡単ポン付けだったウィンドスクリーンを除いては、全てバイク屋任せで、オイル交換等の整備も含め、自分ではほとんど手をかけずにここまできた。

 それというのも、せっかくの新車購入したバイクに、素人が手を入れて、なんらかのトラブルに見舞われることを恐れていたからだ。台無しにしたくない、という気持ちが強かった。

 でも、いまやこのバイクも9年目に入ろうかという老兵。そして私の中の順位付けでも、ミニの登場で唯一無二の地位ではなくなっている。このバイクを覆っていた不可侵領域はかなり薄れてきた。

 ってことでこの週末は、このバイクに軽いカスタム作業を施してやることにした。

 行ったのは、「USB電源の設置(いまさら!?)」だ。

 バイクで近所の2りんかんに乗り込み、パーツを適当に物色する。最初はシガーソケットを設置するつもりだったんだけども、商品ラインナップと自分の使用スタイルを鑑みて、USBタイプのほうがよかろう、ということになったので、デイトナのUSB電源が2口のものを購入してきた。

 (・・・っていうかこうして見てみたら、Amazonで買うほうがだいぶ安かったな、くそ。ま、しかたがない。久しぶりのバイク用品店の雰囲気を堪能した経験をプライスレスとしておこう)

 この商品は見たところ、電源はバッテリーから直接とる、いわゆるバッ直を前提に作られているようだ。バッテリーの持ちを考えると、ACC電源からとるようにしたほうがいいようにも思ったけども、以下の理由でバッ直にしてしまった。

  • 作業が楽
  • これ以上の配線コストがかからない
  • この電源のオプション機能である「中間カプラーから別売りの充電器を差し込んで、バッテリーを充電できる」というものはバッ直でないとつかえない

 特に最後の理由を重視した。今はバイクに戻ってきたとはいえ、ミニが退院すれば、またバイクにあまり乗らない日々がやってくることは目に見えている。そうなると、ひょっとしたらこの充電機能のお世話になるかも知れず、この機能を保険としてとっておきたかったのだ。

 で、いざ作業だ。

 電装系の作業をバイクに施すのは、ゼルビスにグリップヒーターをつけて以来になる。そしてそもそも現在のバイク、FZ6 Fazer S2のガワをあけるのは、実ははじめてだ。ウェブの情報とサービスマニュアルとでしっかりと予習をして、おそるおそる、しかし万全の体制で挑んだ。

 サイドカウルカバーを外す。ガソリンタンクの前方のボルトを外す。ガソリンタンクを持ち上げ、保持する。バッテリーが見える。マイナス端子を外す。プラス端子を外す。プラス端子に今回の機器を共締めする。マイナス端子にも共締めする。通電テスト。良好。一旦外して、配線・設置箇所を考える。考えがまとまったところで、ちゃんと配線、設置をする。逆の手順でバイクをもどす。

 うむ、簡単だった。所要30分くらいかな。

 その後、試運転。USB電源からスマホに給電しつつスマホナビを起動すると、徐々にスマホの電池残量が増えていくことを確認できた。また、配線によるハンドルの干渉などもなさそう。問題なしだ。

 あとの心配事は、電源を設置したことで微量に増加したであろう、普段の放電量の影響だけど、極々微量だろうから心配するには及ばない・・・と楽観している。この辺はもう、乗る頻度を上げるか、諦めてバッテリーが飛んだら給電するかしかないと、割り切っていくことにしよう。

 ってことで、9年目にしてようやく電源を得たマイバイク。これでスマホナビを使って遠出をしたり、延々と車載カメラを動かしながら移動したりできるようになったぞ。ふふふ。

日記: 10月6日(2015年)

 ここ数日ツイートなどで断片的に報告をしているので、ご存知のかたもいるかと思うけども、納車をしたと思ったら、早速事故ってしまった・・・。
 
 相手方もいることなので、写真や特定可能情報は極力避けつつも、報告・記録として大雑把に経緯を記載しておこう。

 その夜、私は首都高にて、停まったり進んだりの渋滞に巻き込まれていた。

 あー、渋滞はめんどくさいのー。しかし、バイクに比べるとオートマ車で巻き込まれる渋滞は楽チンじゃのー。すり抜けられないけどのー。でもオーディオも聞けるし苦しみは軽減されるのー。

 などと思っていたら、突然。

 ごん!

 すさまじい衝撃が後方から車内を伝わった。

 直感で「カマ掘られたな」と思った。と同時に、玉突きにならないようにフルブレーキ。走行速度が低かったので、幸い前車にはぶつからずに済んだ。

 安全を確認しつつ車を完全に停止させ、後ろを振り向くと、数メートル後方にフロント部分がひしゃげた乗用車がハザードを出して停車していた。そのひしゃげ具合は他人の車のものではあったが、同じ衝撃が自分の車のリアにも加わっていることが推測されたため、自分の車を映す鏡のように感じられ、実に痛々しく見えた。

 ここまで車の心配ばかりをしていた。自分の体はどうだったのだろうか。よく覚えてはいないものの、シートベルトのストッパーが働くまでもなく、自分のバランス感覚だけで吸収できる程度の衝撃だったようだ。車体のクラッシュと、車両の移動とが、衝撃の大半を吸収したのだろう。この時点で目立った自覚症状はなかったし、あとから出そうにもなかった。これは幸いだった。

 安全を確認し、下車した。いままでにニュースなどで見聞きしてきた、高速道路上に安易に下車することで発生する数々の悲劇を思い返しながら、細心の注意を払うことを忘れなかった。

 相手方の車から下車した男性が近寄ってきた。相当気が動転していたのだろう。顔面蒼白といった風だ。申し訳ありません。お怪我はないですか。いろいろと声をかけられたが、こちらはまず安全の確保を優先したかった。

 「三角表示板と発炎筒を置いてもらっていいですか! うちのはトランクがつぶされたせいで出せないんで!」

 この時点でほぼ間違いなく、こちらは完全に無過失の追突被害者である、と確信していた。そのため加害者であるところの相手方に対しては、どうしても語気が強くなる。このときは事故直後ということもあって、ほとんど部下を叱責する口調だったと思う。

 私に安全確保の行動を要請された男性は、はじかれるように自車に戻り、発炎筒と三角表示板を設置し始めた。高速道路の路肩に立ち、ぼーっとその様子を眺めながら、自分の車両も遠めにチェックをする。

 リア部分は悲惨なほどつぶれていた。トランクドアは「く」の字に曲がり、バンパーは歯で噛んで潰したストローのようにぺしゃんこになっている。テールランプの透明プラスチックカバーは吹き飛び、道路に散乱している。私の愛車のテールランプカバーの残骸が、隣の車線を走る車列によって次々と踏み潰され、ざらめのように粉々に散っていく様子を、悲しみと申し訳なさの入り混じった感情で見つめていた。

 安全確保の行動を終えた男性に、続いて警察に連絡をさせた。自分でさっさと連絡をしなかったのは、「できるだけ加害者のお前が労力を払え」というような、狭量な感情に支配されていたからだ。

 しかし、男性が警察と電話をする様子を隣でしばらく見ていたのだが、これがまたさっぱり要領を得ない。動転しているのかもしれないが、話の進みが遅すぎるし、受け答えもなんだかどんくさい。なにより真実ではない情報が伝達されそうで怖くもあった。だんだんイライラしてきて、結局途中で私に電話を変わってもらってしまった。警察にてきぱきと現状や事故現場の説明を行い、速やかに手配を完了させた。この行動には、自分のほうが格が上だぞ、という姿を見せ付けたい気持ちがあったのかもしれない。今思えば余計な行動だった。

 警察を待つ間に、保険屋への連絡を行った。数週間前に入ったばかりの通販型自動車保険。この時点では混乱していたので、加入直後にいきなり保険を使うことになったことについて、運がいいような悪いような複雑な心境でいた。でも今にして思えば当然ながら、保険屋の対応はそれ以前のものだった。

 どんな事故でしたか? なるほど。そうなりますとお客様の支払いはない方向で処理される可能性が高いですので、こちらが対応することはないかと思います。もし何かお困りになりましたら、また改めてご連絡下さい。

 あぁ、そうか。私に責任がないので、その責任を肩代わりする保険屋の出番もないわけか。そらそーだよな。いざという時の相談をする可能性がゼロではないものの、このケースでは保険を使うという発想自体が、基本的には不要だったわけだ。

 とはいえこの時点で、予想していた私の無過失が、第三者の意見で裏付けられたのは心強かった。

 あっさりと保険屋との会話が終わってしまったので、あとは警察の到着を待つだけとなった。車両の状況の確認などを行いたい気もしたものの、慌てて危険を犯すことは避けた。最低限ガソリンが漏れたりはしていないようなので、今得る情報はそこまでにして、路肩で待機を続けよう。車両の詳細な検分は、警察がガードしてくれてからでも遅くはない。

 警察を待つ間に、相手方の男性がきて、また謝罪やら何やらをされたが、この時点では煩わしいだけだった。追突に悪気はないのだろうが、感情は別問題だ。やはり直後にいい感情は抱けない。それにここでしおらしいことを言っていても、いざ賠償交渉になったら面倒くさいことを言ってこないとも限らない。甘い顔はできなかった。

 それでもあちらが接触を続けてきたので、お互いの過失を確認した。というかさせた。私が急ブレーキを踏んだというような事実はなく、まるで私に落ち度はなく、相手方のミス100%だと確認し合った。口頭とはいえ言質を取った。録音したろか、とも思ったがそこまではしなかった。接触をしている限り、自分が嫌なことしか言えないとわかっていたので、そのあとはしばらく距離を置いた。

 警察がやってきて、事情聴取をおこなった。相手方と別々に行ったのであちらがどういう感じだったのかはわからない。こちらは淡々と状況説明を行った。警察からも、こちらの保険屋が出てこないであろうことなどを、遠まわしに言われた。これも私の無過失を裏付ける態度におもわれ、また自信がついた。

 警察に単刀直入に、0-10で賠償責任はないですよね、と訊いたが、確たる返答はしてくれなかった。保険屋が決めることなのでそれは言えない。言えることがあるとすれば、道路交通法上、直進走行中の運転手には後方の安全確認義務はないということだ。そこで察してくれ。と言われた。なるほどね。

 全ての事情聴取が終わり、連絡先の交換も終えた。

 車両の確認を警察にしてもらい、どうやら自走できそうだということで、私は自走して帰ることになった。相手方の車両は、ひょっとすると自走できないかもしれない。フロントタイヤとつぶれたフロントフェンダーが干渉しているようにみえた。レッカーを呼ぶとなると、コストがかかって大変だな、と薄っすら思ったが、私には関係のないことだった。

 事故車両を走らせるというのは、若干の恐怖があったものの、走り出してしまえば事故の影響はあまり感じられなかった。車内から見た愛車はほぼ今まで通りで、あの事故がウソのようだった。しかし、それを思い出させてくれるのが、排気音だった。

 どうやら事故の影響でマフラーを損傷してしまったらしく、定期的にマフラーから破裂音がする。「マフラーは静をもって尊しとす」の精神を持つ私としては、破裂音が道路に響くたびに嫌悪感がこみ上げた。

 なんとかその日は20kmほど自走して自宅駐車場に帰還した。そして後日、リアボロボロ&破裂マフラーの愛車に鞭打ってディーラーまでさらに自走し、めでたく入院と相成って今に至る。退院時期はきっとクリスマスあたり、いや下手をすると来年になりそうとのことだった。

 また、相手方保険屋からは0-10として全額賠償の旨が通達されていて、今はディーラーと保険屋との交渉フェーズに移行している。私は待つのみだ。

 やれやれ。