はいはいはいはいはい。
今年もやってまいりました、Fly!的オンラインゲーム大賞の季節ですよ。
では早速行きましょう。今年のノミネート作品は以下の通り。
- League of Legends
- Ghost Recon: Wildlands
- Division
- Path of Exile
- EverQuest
- Secret World Legends
- Destiny 2(ベータ)
- Fortnite Battle Royale
- Warframe
- Life is feudal: MMO
この中で栄えある大賞となったのは・・・
Life is feudal: MMO!!!
です。おめでとう。パチパチパチ。
以下寸評。ある程度好きな順に。
【大賞: Life is feudal】
すごく久しぶりに、「早く家に帰りたい」と強烈に思わせるレベルのMMORPGがでたな、という印象。
公式にMMORPGというジャンルかどうかはわからないけど、MMORPGで得られる楽しみのエッセンスが、文句なく詰まっている。だからこれはMMORPGだと断言したい。
このゲームは古いMMORPGファンにとっては、「Ultima Onlineの後継者」という説明が、実際のプレイで得られる感触に、最も近いものになるのではないかと思う。
世界に雑に放りだ出される感じや、地形にアクセスして資源を得る感じ、そしてそれをもとに生産活動を営んで、やがて徐々に富を築いていく感じなど、多くの似通ったプレイ感が得られる。
このゲームとUOとを比べると、魔法のようなファンタジー要素がない点と、その一方ではるかにダイナミックに世界にアクセスできるという点が、大きな違いになる。このダイナミックさは、20年の技術の進歩によって実現された、当時から思えば夢のようなシステムだ。樹を伐り、あるいは樹を植え、地面を掘り返し、耕し、作物を育て、山を穿ち、坑道を掘る。プレイヤーによって変更された地形は、そのままその世界の一部となり続ける。MMORPGというジャンルに、このレベルで世界にアクセスする機能が搭載されるとは、感動すら覚える。
MMOかつサンドボックス、というゲームはきっと今後も出ることだろうけど、このゲームはその最初の成功例のひとつとして、必ずや名を遺すゲームになるだろう。
そして、もし、Ultima Online 2がリリースされるのならば、必ずやこのゲームに類似するだろう、とすら思えるのだ。
【佳作: League of Legends】
「暇になったらこれがある」という存在として、LoLは今年も重宝した。ゲームそのものの評価は、別に従来と変ってない。それなりに面白いし、そして精神的には荒れる。好悪ひっくるめて、それがLoLだ。
ショービジネスとしても年々進化しているので、むしろ最近ではそういう方面が楽しい。日本のプロシーンのマスメディアへの露出も増えてきていて、1つの文化の勃興期が持つ、特別な熱さがある。
【佳作: Ghost Recon: Wildlands】
友人とデュオでCO-OPプレイをしている間の楽しさは抜群だった。ピーク時の熱量だけだったら大賞も狙えるの器。
惜しむらくは、用意された反復性のないコンテンツを、ただただ消費し続けるタイプのゲームなので、ゲームの寿命が短かった。
GRというシリーズのテイストに固執せずに、もっとRPG要素を増やし、反復要素を用意していれば、もっと化けたのに、と思う惜しいタイトル。
【佳作: Division】
GRWで私が足りないな、と思ったものを持っているのは、結局Divisionだった。復帰プレイだけど、やっぱりこのゲームは好き。世界観が最高にいい。
そしてGRWにはないRPG要素、トレハン要素がGRWにはない長寿命をもたらしている。私はGRWにDivision 2を期待していたのかもしれないな。
今年はリリース2年目ということで、無料コンテンツの追加が相次いでやってきた。その辺も、復帰プレイに耐えた大きな要因だった。
【佳作: Path of Exile】
正統派Diabloクローン。この手のハクスラの中では、システムが一番好きなシリーズ。システムの好きな部分の最大のものは、「見た目」と「性能」の組み合わせにある程度自由があるということ。自キャラを愛せるか、愛せる自キャラを作れるか、は私にとってとても重要。
今年はAct4までだったこのゲームが、いきなりAct10まで拡張されたというので、再プレイした次第。無料とは思えないボリュームで大変満足した。
【EverQuest】
遊んでいる人の報告につられて、魔が差していくばくかのお金を投じてプレイした。久しぶりのNorrathは非常に懐かしかったけど、それだけだった。速やかに飽きて終了。享年12。
【Secret World Legends】
割と好きだったMMORPG、Secret Worldがシステムをガラッと変えたうえで、F2Pになって復活するというので遊んでみた。
結論からすると、システム面は改悪なのでは・・・という感じだったかなぁ。戦闘方式をFPS風にしたんだけど、所詮FPS風なだけで、従来とFPSのいいとこどりというよりは、わるいところどりになっていた。
このゲームのウリの世界観やシナリオは健在だったし、やっぱり良かった。でも、そこは1度通った道なので、速やかに陳腐化。しめやかに終了した。
【Destiny 2(ベータ)】
話題のFPS/RPGのベータテストに参加。普通に好みではないタイプのゲームだったので30分で終わった。
【Fortnite Battle Royale】
今年流行りに流行ったバトルロワイヤルゲーム、Players Unknown Battleground(PUBG)。こちらは有料ゲームで、どうせ好みではないタイプのゲームだとわかっていたので手を出していなかったんだけど、似たようなフリーのゲームが出るというので、「ジャンルのプレイ経験」というものを得るためだけにプレイした。
結論としては、ジャンルのプレイ経験は得られたけど、案の定好みのジャンルでもなかった、となった。想定内。
【Warframe】
見た目に難があって避けていた、宇宙忍者FPSハクスラ。
いざプレイしてみると、やっぱり見た目はなじめなかったけど、ゲームそのものは思ったより良くできていて、好き嫌いはよくないな、と思わされた。もう少し早めにプレイしていてもよかったタイトル。すまん。
ただ、F2Pモデルでリアルマネーアイテムの購入を促すためか、無料プレイだと思ったよりも成長曲線がかなりなだらかで、その辺の停滞感に堪えられず終了してしまった。後発なのに成長しない、というのは、出遅れ感がすさまじい。つらい。無理。
【番外: Fallout 4とSkyrim】
Fallout 4とSkyrimはオフラインながら定期的にプレイしてしまう。
今期は、前者は新サバイバル、後者はDLCで、ともにまた新鮮な楽しみを提供してくれた。どちらも今すぐ復帰しても楽しいだろうな、という確信がある。安定感半端ない。大傑作だ。続編はよ。
【番外: theHunter: Call of Wild】
狩猟ゲーム。
自分にとって新ジャンル。コンテンツが1つ(動物を狩る)だけなので、長期間ハマれるかというとそうでもないけど、割と楽しかった。
基本的に雰囲気を楽しむもので、スキルを要しないので、ブランクというものがなく、いつでも軽い気持ちで遊べるのもいいところ。コーラー(呼び笛)やセント(匂いつけ)など、未知の狩猟の文化を知れたのもよかった。
【総括】
今年は割と豊かなオンラインゲーム生活を送れた。
LiFの登場は欧米本格MMORPGという、近年枯れ欠けているジャンルに、再び活力を与えてくれた気がする。
また、LoL、Division、それにオフラインだけどFallout 4、Skyrimのような、「時間をおいて復帰するとまた楽しい」というゲームが増えてきているのも、ゲーム生活の豊かさに大きく貢献した。
来年以降の見通しも、決して暗くはない。潰えるケースも危惧されるものの、制作中の期待のMMORPGが数作品控えている。そういったものが完全に枯渇し、期待のしようもなかった数年前に比べれば、再びいい時代がやってきた、と喜べるだろう。
ってなわけで、2017年Fly!的オンラインゲーム大賞でした。