ルンバを購入したのはもう6年くらい前になる。それから5年もエアロブラシを交換しないままでいて、初めての交換をしたのが去年のこと。
で、それからさらに1年が経過して今に至るわけだけど、もうエアロブラシがつるっつるに摩耗してしまっていた。
5倍のスピードで摩耗したのは、最初の5年は「純正のエアロブラシ」を使って、つぎの1年は「安い互換品」を使ったので、ひょっとすると互換品の品質が原因なのかもしれない。というか、きっとそうだろう。
でも、ここで私はついついセコイ気持ちを抑えきれなかった。「いやいや、実は純正も1年くらいでつるつるになってたけど、ただ気が付かなかっただけなのでは?」「安さは正義だ」とね。
そうして低価格を肯定するために、純正品の有効性を否定した私は、今回も再び安い互換品を購入したわけなんだけど。
・・・これが大失敗だった。
今回購入したものは、もう摩耗するのが速いとかそういうレベルじゃなくて、使い始めの段階から問題ありだったのだ。
このエアロブラシを装着してからというもの、
「ピー。エラー2。ルンバのワイヤーガードを開けてブラシを清掃してください」
というエラーメッセージが頻発するようになってしまった。そしてそのたびにルンバが停止してしまう。すぐに再起動はできるものの、人の手を介する必要があるので、ロボット掃除機としてはもはや機能していない。使い物にならない。
このメッセージは本来、エアロブラシの回転抵抗が大きくなると出るエラーなのだと思われる。主にホコリの詰まりでエアロブラシが回転しにくくなるとか、そういう不具合へのエラー警告だ。でも、今の私のルンバには、当然それはあり得ない。エアロブラシは新品だし、交換時に各所の清掃も行ったからだ。
推測するに、おそらくエアロブラシの突起が「長い」とか「固い」とかいう、品質上の問題なのではないかと思う。それで床を掃くときの回転抵抗が高すぎてエラーになる。その推論を補強する事実として、エラーを吐くのはいつだって、床の抵抗の高いカーペット敷きの部屋だ。床の抵抗が少ない畳やリノリウムの上では、まったくエラーを吐かない。
もしこの推論が正しいなら、使っていくうちにエアロブラシが摩耗していって、抵抗が少なくなった時点でエラーははかなくなるだろうけど・・・それを待つのに何か月かかるのかわからない。自分でエアロブラシを削ってみるって手もあるにはあるけど・・・明らかに清掃能力が低下しそうだ。
要するに、まぁ、安物買いの銭失いだった、ということだ。次からはエアロブラシに関しては純正品を使うことにしよう。