買ったのは型番名SX-19なる中華イヤホン。
パッケージに記載されているメーカー名はSHENZHEN SHENGXI TECHNOLOGY CO., LTD.。
どちらの名称も、サイトやパッケージ上では全く主張がなく、だから記憶にも残らない。製品名や会社名でブランディングする気など皆無。ただただ売り抜ければよい、という潔い薄利多売精神がみえる。
購入価格はAmazonでおよそ900円。
一応、「定価8000円が、なんと特価900円!」という表記ではあるものの、おそらく割り引いた状態が本当の定価なのではないかと思われる。定価8000円はなかろう。
この製品を購入することになったのは、それまで使っていたイヤホンの充電ができなくなってきたからだ。
それまで使ってきたイヤホンは、GEOのGRFD-SWE500HT01。購入価格は当時5000円くらいだったかな。ネットにはやたら持ち上げる提灯記事と、そのカウンターにこけ下す記事とが両極端だったこの製品だけど、私にとってはなかなかによくできたイヤホンで、購入から2年半ほどヘビーユースしてきた。だけども上述したように、最近では充電不良の発生率がかなり高まってしまい、20分程度の使用で電池切れしたりするようになってきて、QOLが著しく低下してきたので、世代交代となった次第だ。
そんなイヤホンの新旧交代、それも価格にして1/5の格落ち交代になったわけだけど、今のところ値段の差ほどには、満足度には差がなく、まずまず成功な印象を持っている。
まずそもそもの交代劇の要因になったバッテリーの持ちは、さすがに購入直後だけあって改善した。たまの通勤や、日課の散歩などのシーンにおいて、途中で電池切れが発生するようなことはなくなった。
音質は・・・どうなんだろうな。多分悪くなっているのかもしれないけど、私の耳ではよくわからない。そもそもの想定使用シーンが、基本的に喧騒の中ばかりなので、音質が良くても悪くても、どうせ他の雑音がまぎれるので大差ない。
ほかの音、といえば旧イヤホンにはノイズキャンセリング機能があった。新イヤホンにはそんな立派なものはない。そういう機能面の差異もあった。
ただ私は旧イヤホン使用時でも、安全上の理由でノイズキャンセリングは切っていることがほとんどで、環境音をわざと聞こえる程度の音量で運用していたので、そもそもそんな機能は要らなかった。なので、ノイズキャンセリング機能がなくなったということも、実際はほとんど影響がなかった。
ひとつだけ明確に劣化したのは、モノとしての質感かな。GEOのイヤホンはイヤホンやそのケースの質感が良かった。多少なりとも高級感があり、手でもてあそんでいるだけで、手触りや、開閉の節度感に、快感があった。でも新イヤホンは、その辺かなりプラスチッキーで安っぽく、快感がない。それが所有の満足感という面に影響を及ぼしている。
とはいえ、質感は実用には影響しないと割り切りさえしてしまえば、こんな格安イヤホンでも、今のところ大いに満足してしまっている。私などにはこんなもんでよかったのだ。
あとはまぁ、どれだけ持つかってとこかな。いつかまた電池はヘタると思うので、それが何か月後、あるいは何年後にやってくるか。それが問題だ。