日記: 2月16日(2010年)

 鍵の話の続き。

 さて、訪れた鍵屋。カウンターの向こうには、想像よりもだいぶ若い店主がいた。鍵職人ということで、勝手に60歳くらいの偏屈なオヤジをイメージしていたんだけど、せいぜい30台後半から40歳くらいのオッサンだった。

 カウンターに歩み寄って鍵を見せ、合鍵が作れるかと私が聞くと、店主は「大丈夫だと思いますよ」と即答した。その顔にはまるで不安の色がない。おお、これは心強いな! さらに「これは何の鍵ですか?」と聞かれたので、バイクのトップケースのものだと言うと、「ではそれを持ってきてください」とのこと。なんでも、鍵は作れると思うが、鍵をつくり、それを持って帰った後で、万が一鍵が合わなかったら二度手間になるので、この場で開閉テストを行い、完璧なものを渡したい、と言う。なんという職人魂。

 私はいったん家まで引き上げ、トップケースを持って鍵屋に戻った。そして、合鍵の作製を依頼すると、わずか5分で合鍵が完成してしまった。ずいぶん早い。どうやら、トップケースを持って帰っている間に、ちょうどいい鍵のベースを選定しておいたらしい。鍵を預けておいたわけではないので、上記のやり取りの中で触った記憶だけをたよりに選定したのだろう。このあたりも、さすがの匠の業だ。

 そして、持ってきたケースを合鍵で開閉してみると、わずかにでも引っかかるということはなく、スムーズに開閉することができた。鍵の素材も堅牢なステンレスで、開閉時の不安はまったくない。一部のすきもない完璧な仕事だった。

 これで料金は1本500円余り。安すぎるよ。

 迅速かつ完全な仕事を、心配りまでパーフェクトに行って、なおかつこの低料金。本物の職人を見たその見物料だけでも500円払ってもよさそうに思えた。

 Fly Dukedomは鍵屋FUKIの某店を応援しています。

日記: 2月16日(2010年)」への2件のフィードバック

  1. teltel

    なにやら特殊な鍵っぽい話だったので、ちょっと続報が気になっていました。(まぁ前の日記でもどうやら成功したっぽい雰囲気は伝わっていましたがw)

    500円って言うと、ごく普通の家とかロッカーの鍵とかと同じ=基本的な値段ですね。
    満足な結果おめ~

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  2. Nez/蝿

    ありがとう。

    言いたかったことは、「職人すげえ!」という感動だったんだけど、
    無駄に長くなってしまった。言いたがりはこれだから困る。

    でも、ほんと、職人は偉い。

    返信

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