蘇英09: スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンス

 スコットランドと言えばウイスキー。そんなスコットランド名物スコッチ・ウイスキーのことを学び、体験できるのがここ、スコッチ・ウイスキー・エクスペリエンスだ。

 ガイドツアー形式の見学と、付随したショップやレストランからなる施設。今回はこのガイドツアーに参加してきた。

 ガイドツアーは大きく分けて、1)概要説明のゴンドラ、2)掲示物の閲覧、3)試飲、4)希少ボトルの紹介、となっている。

 「1)概要説明のゴンドラ」は、ディズニーランドのホーンデッド・マンションだと思ってもらえばわかりやすい。レールに沿って移動する酒樽型のゴンドラに乗り込み、壁面に映るウイスキー製造工程の解説を見ていくという、なかなかチビっ子が喜びそうなアトラクションだ。正直、なんの前情報もなくいったから、いきなりゴンドラに乗りこまらせられて、驚くやら胸が高鳴るやらだった。

 乗車時に使用言語を聞かれるので、そこで「Japanese」と言えば、ゴンドラから流れる紹介音声は全て日本語のものとなる。ここでは大雑把にウイスキーの製造工程全般を学ぶことができた。

 「2)掲示物の閲覧」は、1)の補足的な内容が壁のパネルに書かれているのを読むという、まぁそれだけのエリアだ。このエリアに侵入するときに、今度は音声ガイド機器を渡されるので、英語が読めない向きにも安心だ。この先あらゆる解説・ガイドは、全てこの機器によって多国語対応していたので、言葉の壁で困ることはなかった。高度にグローバル化されていることに感心したよ。

 ただ、このエリアの掲載内容はややマニアックで、あまり面白いものではなかった。

 「3)試飲」は、そのままの通りの試飲だ。試飲の会場に付くと、スコッチの四大産地、すなわちローランド、ハイランド、スペイサイド、アイラの説明がなされる。同時に各自の前に置かれた、各産地の代表的な香りが充填されたビンを開封して、それぞれの特徴ある風味を確認していく。最後に、確認したなかで自分が最も気に入った産地のウイスキーを、中央に置かれたテイスティンググラスで実際に飲ませてくれるのだ。

 4つの産地全てを飲み比べさせてくれないのは残念だけど、4つの産地のおおまかな違いは、解説と香りとで十分にわかりやすく理解できた。私はここでアイラウイスキーを選択。日本の安居酒屋で供されるような、均一化されたウイスキーとは一線を画す、燻製のような強いクセのある香りが良かった。

 ちなみに、ここで使用するテイスティンググラスは、記念品としてもらうことができる。

 最後は「4)希少ボトルの紹介」だ。形が珍しかったり、年代ものだったりするボトルが、ショーケースの中に入っているのを、いろいろと見せてもらえた。私はそこまでお酒マニアでもないし、希少品をありがたがる性向も少ないので、あまり楽しくはなかったけどね。

 ってことで、一通りガイドは終了。トータル1時間ほどかな? 全体的に飽きさせることが少ない構成になっていて、エンターテインメント性の高い、良い名所だったように思う。蒸留所を訪問するようなマニアを除く、普通の観光客には、必要にして十分なオススメスポットだ。

 なおショップのウイスキーの品揃えも圧巻だったけど、価格的には免税店のほうがやや安かったようだ。お土産購入を考えた場合、銘柄にこだわりがなければ、免税店で買うほうが荷物も最後まで増えなくて良いかもしれない。

 写真は↓


   

試飲テーブル(4つの香りビンとグラス)

希少ボトルのショーケース
   
   

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です