作成者別アーカイブ: Nez/蝿

日記: 4月8日(2018年)

 FarCry 5おまけ。

 FarCry 5に同梱されている、ファークライアーケードというマップエディタ/公開システムを少し触った。

 なかなかよくできているね、これは。

 要素が多すぎて、本格的にマップを作成するとなるとめちゃくちゃ時間がかかりそうだけど、そういうのが好きな人にはいいんじゃないかな。永遠に時間をつぶせる系だと思う。

 ただ、いまいちプレイする側へのインセンティブがないのが惜しい。

 マップを作る人は「作りたいから」っていう純粋な気持ちでいいと思うんだよね。マインクラフトなんかと同じで。創造力を発揮したい人というのは一定数いるはずだ。そういう部分へのアピールは十分だと思う。

 だけどそのできたマップを、いかにプレイヤーに遊ばせるか、っていう部分がよくわからない。プレイするとレベルのようなものが上がるようだけど、上がると何があるのかもわからない。率直に言って、だれも遊ばないだろ、これ、って感じがする。

 ともあれ、まぁ、そういうものがありますよ、ということで紹介した次第だ。

 ちなみに写真は私が作った「Take Down Training」というマップ。

 森の中にうずくまってる男が5人いるだけ、という作成時間10分のもの。忍び寄って暗殺したら終わる。見つかったら負け。それだけのものだ。サイドアームテイクダウンをすれば一瞬で終わる。ほかの方法じゃたぶん負ける。

 私自身、サイドアームテイクダウンの操作方法がよくわからなかったので、その練習のために作った。

日記: 4月7日(2018年)

 FarCry 5。とりあえずメインシナリオが終わった。

 感想は以前述べたのと大きくは変わらないんだけど、全体的には期待以下だったかなぁ。

 以下、ちょっと批判的な話が続く。要注意。

 特にメインシナリオがいまいちだった。「狂気」というシリーズを通したテーマに対して、本作ではカルト教団という題材を用意したんだけども、狂気を語るにはあまりにもストレート過ぎて、逆に狂気を感じにくかった。どんな展開になっても、「まぁ、カルトだしこんなものか」というように思えてしまう。カルトというカードがオールマイティーに強すぎて、なにがきても納得できてしまう。意外性がゼロだった。

 この辺はカルト教団や宗教そのものから、比較的距離が遠い日本人と、もう少し身近な国の人とでは、感じ方が違うのかもしれないな。日本にもオウムという超強力な前例はあるものの、それを除けばカルト教団なんてものは、日本人にとってはどうしても、遠いファンタジーな存在に思えてしまって、リアリティが感じられにくい。

 また薬物や洗脳による幻覚オチを多用しているのも、単調に過ぎてつまらなかった。ゲームも後半になると、シナリオでなにが起きても、「はいはい。おクスリ、おクスリ」としか思わなくなってしまった。夢オチは基本的には禁じ手、使っても1回までにしてほしい。

 ゲーム的にはなによりも、プレイヤーの行動やプレイの結果が全くシナリオに反映しないのがダメだった。

 プレイヤーの意思とは関係なくメインシナリオが始まり、いきなり画面がブラックアウトして拉致され、でも毎回逃亡できるという、強制的かつご都合主義的なイベントが、何度も反復される。オープンワールド感がまったくなくて興ざめする。オープンワールドRPGは、一本道RPGへのアンチテーゼではなかったのか。

 強制イベントを遊びたいときに遊ぶために、前作やほかの多くのオープンワールドRPGのように、「メインシナリオは後回しにしてサイドミッションで遊ぶ」ということも、今作ではできない。今作のゲームシステム上、サイドミッションを進めると、自然とメインシナリオは始まってしまう(=拉致されてしまう)。逃れようのない、まさに「強制」イベントなのだ。

 また、その強制的なメインシナリオのミッション内容が、ファンタジー過ぎるのも興ざめ感があった。いくら撃っても死なない敵や、死んでもよみがえる敵、幻覚が分身して撃つと霧になる敵など、よくわからん相手が多すぎた。もう少し普通の戦闘で雌雄を決したいんだけどな。メインシナリオ戦より、その辺のサイドミッションのほうが、ほとんど常に面白いのはだめだろう。

 良かった点ももちろんある。おかしな登場人物たちによるサイドミッションは、やっぱりこのシリーズ独特で面白かったし、AIがアホすぎるとはいえ、仲間を連れ歩けるのはシリーズ的には斬新だった。あまり機能していないけど、乗り物系の買い物システムを入れたのも、前に進もうという意思を感じられて好印象だ。

 でもトータル的には、システムもシナリオも、内容がかなり類似しているGRWのほうが上なんだよなぁ。同じパブリッシャーが、1年も前にリリースしたゲームに、多くの面で及んでいないというのは、どうしても高評価しにくい。決して面白くなくはないゲームだけど、GRW以上を期待していた身としては、物足りなさが上回ってしまったよ。残念だ。

 ともあれ、そんな今一つなメインシナリオが終わった。

 さぁこれからは、普通のオープンワールドで、残り物を片付けるぞ、ってなったわけだけども、実際もうそんなにやることは残ってないんだよね。サイドミッションはだいぶ終わってしまったし、チャレンジもあらかたこなしてしまった。週一でリリースされるライブイベントも、初回のいまいちさを思うと、そんなに期待はできない。

 ってことでFarCry 5の日々は2週間ほどで終了しそうだ。まぁ、10日にGRWのアップデート(たぶんプレイはしない)、12日にはDivisionの大型アップデート(ちょっとプレイする)がくるから、ちょうどいいつなぎになった、ってところかな。

旅飯ハワイ18: Rock a Hulaのルアウビュッフェ

 3日目の夕食は、Rock a Hulaというショーの一環で頂いた。

 Rock a Hulaはロイヤルハワイアンセンターの4Fで開催されている、たぶん有名なショー。フラダンスやファイヤーダンスといったローカルなショーと、ハリウッド風のアメリカンエンターテインメントとを組み合わせた、ハイブリッドなエンターテインメントショーだ。

 ショーのプランには、劇場内でコース料理をいただける最上級のプランから、食事はなしでただ観劇するだけのリーズナブルなプランまで、いくつかのプランが設定されている。その中で今回は、「ルアウビュッフェ」のついてくるプランにした。

 ロイヤルハワイアンセンターの踊り場というかテラスというか、そういうような露天の開放的な雰囲気のなかでビュッフェ形式の食事をとり、その後劇場内に移動して、2階席の最前列で観劇する、という上から2番手のプランだ。

 最上級のプランにするか、このビュッフェプランにするかについては、1)コース料理は当たりはずれがあるし量を調節もできないのでビュッフェのほうが好きなものを好きなだけ食べられてよさそう、2)観劇時は1階フロア席よりも2階席最前列のほうが全体を見やすそう、3)1階フロア席は2階席の客から見下ろされる位置取りで落ち着かなそう、といった判断でビュッフェプランに決定した。

 それになによりせっかくのハワイなのだから、劇場内での食事はもったいないな、露天で食事をしたほうが気分がいいんじゃないかな、というのも決め手になった。ハワイの風を感じていたい。

 だがしかし。残念ながらこの日の夕方は雨だった。

 なのでせっかくの露天の食事も、開放的どころかデメリットにしかならず、テントを張った薄暗く湿っぽい中での、ちょっとわびしい夕食になってしまった。

 失敗したかなぁ、とちょっと後悔しかけた。

 が、そんな気落ちした雰囲気も、すぐに吹き飛んだ。

 いざ食事がスタートすると、後のショーでも登場するパフォーマーたちが、明るく朗らかに、歌や踊りで食事の場を盛り上げ続けてくれたのだ。おかげでまったくわびしさも退屈も感じずに、1時間弱の食事時間を、非常に楽しく過ごすことができた。

 さて、メシの話をしよう。

 ビュッフェで選んで盛ったものは、私のことなので、やっぱり肉類が中心になった。ビジュアル的には下の写真のような感じだ。写真の内容を文字で起こせば、サラダ、白身魚、ロミロミサーモン、フリフリチキン、ローストビーフ、ローストポーク、といったところかな。体積の大半は動物性たんぱく質だ。

 この中で特においしかったのは、ローストポークだった。豚の丸焼き。ビュッフェ会場には丸焼きにされた豚が横たわっていて、その体内にサイコロ状のローストポークが詰められている形で用意されていた。このサイコロ豚が、ジューシーで柔らかくて、ローストというよりも塩煮豚に近い味わいで美味しかった。トロトロでうまい。

 で、まぁ、そこでね。豚の丸焼きの前でね。みんな豚肉をばらばらと皿に盛ってもらって去っていくわけなんだけどね。やっぱりね。私としてはね。皮。皮なんですよね、皮。皮が旨そうじゃないですか、これは。だから周囲を気にせず言ったよね。

 「ポークスキン、プリーズ?」

 そうしたらもう、取り分けてくれたおじさん、満面の笑み。「おぬし、わかってるのう」みたいな顔で、豚からせんべいみたいになったパリパリの皮をはがして、たくさん盛ってくれた。変人を見る目で私を見る後続者を一顧だにせず(被害妄想)、ほくほく顔で席に戻る私。宝物を手に入れたぞ。

 で、食べた皮だけど、予想通りにうまかった。肉もうまいけど、皮もうまい。パリパリというよりは、パリグニャといった歯ごたえで、それもまたいい。野趣あふれる味がする。

 私以外に皮を盛ってもらっている人を見かけなかったから、皮は言わないともらえないのかもしれない。主要客である日本人の場合、豚の皮なんぞは嫌がる人のほうが多いだろうから、デフォルトでは盛らないんだろうな。だけど、これを逃す手はないよ。

 あとは鶏肉もうまかった。「フリフリチキン」というもの。テリヤキっぽい和風の味だったから、普通過ぎて感動はなかったけど、やわらかくて無難に美味しかった。

 一方で期待外れだったのはローストビーフかな。まずくはないけどうまくもないレベル。肉自体が割と筋っぽい安モノだった。前日にクオリティの高いプライムリブをChuck’s Cellarで食べてしまったこともあって、より一層いまいちに思えてしまった。これは食べないほうがよかったかな。大きく盛られてしまったローストビーフの分の容量を、もっとローストポークに割くべきだった。

 ともあれ、全体的には満足のいく食事だった。皮で+10点、踊ってたおにーさんのテクで+10点だ。

 その後、観劇したRock a Hulaショー本編も、こういったショー全般に免疫がない私としては、大いに感銘を受けるものだった。アメリカはやっぱりエンターテインメントの本場だな、全員が全力で本気ですごいな、と感心してしまったよ。大変面白かった。

ウェルカムドリンクのマイタイ

ぶたさん

今回盛ったもの

ルアンビュッフェ in 雨テント

Rock a Hula

旅飯ハワイ18: Blue Ocean Seafood & Steak

 3日目昼の買い出し、2店舗のうちのもう一方は、Blue Ocean Seafood & Steakという店だ。

 クヒオ通り沿いの空地に、巨大なワゴン車が2つ並んでいる。このワゴン車がキッチン兼レジになっていて、そこでランチプレートを買い、持って帰るなり、露天に並べられたテーブルで食べるなりするという、いかにもハワイっぽい、「こういうところに行ったんだー」と言いたくなる、いい感じの雰囲気の店だった。

 ここで購入したのは、前回のアヒポキ丼と同じく、やはりハワイの有名ローカルフード、「ガーリックシュリンプ」だ。

 余談ながら「ガーリックシュリンプ」+「Blue Ocean(店の名前)」で検索をすると、「Blue Water」という店の情報が数多く引っかかる。どうも有名店らしいが、今回訪れたのは「Blue Water」ではなく「Blue Ocean」だ。間違えないように特記しておきたい。

 さてこのお店。注文したのはガーリックシュリンプ×8のランチプレートなんだけど、それ以外にも本当にメニューの豊富な店で、よくもまぁあんな車の中だけで、これだけの種類のものを作り分けるな、と感心してしまった。メニューの豊富さは、下の店舗外観の写真にならぶ、車体に掲示されたメニュー写真で察してほしい。あの写真1つ1つが異なる料理なのだ。

 そしてガーリックシュリンプ。

 バターだかクリームだかをたっぷり使ったクリーミーなタイプで、ガツンとガーリックを感じるようなものではない、マイルドな味わいだったけど、これが非常にうまかった。エビのうまみの溶け込んだソースだけでライスを食える。今回の旅行で1番感銘を受けた食事だった。

 ガーリックシュリンプをそんなに食べ比べたことがあるわけではないけど、これならBlue Waterのような有名店(?)とも遜色ないんじゃないかなぁ。そのくらい満足して食べられたよ。

 再訪して別のメニューも試してみたかったけど、時間的にかなわなかったのが残念だ。

ガーリックシュリンププレート

店舗外観

旅飯ハワイ18: Maguro Spot

 朝のホエールウォッチングクルーズを終えて、いったん部屋に戻って休憩した後、昼食のものを買い出しに行った。

 向かった先は、滞在先の裏手のクヒオ通り沿いに、徒歩5分程度の場所にあった2つの飯屋。順に紹介していくけど、今回はそのうちの一方である、Maguro Spotなるポキ丼の店だ。

 「ポキ」とは、要するに刺身というか、カルパッチョというか、あの手の生魚の切り身のことで、それに様々な味付けをした形で供されている。ざっくりと「刺身のヅケ」と思っておけばいいと思う。

 そんなポキを、ボウルによそったライスの上に乗せた「ポキ丼」は、著名なハワイのローカルフードとして、一定の地位を得ているらしい。日本人にとっては、なじみある海鮮丼(の亜種)なので、抵抗のない食事として、またアメリカンフードに飽きたときの変化球として、重宝する存在だ。

 今回訪れたMaguro Spotは、その名の通りマグロのポキ丼、ハワイではマグロをアヒというので、「アヒポキ丼」をメインに据えた店のようだ。経営者は日本人らしく、訪れた時には従業員も日本人の方がいた。

 オーダーはカウンター越しに、サイズ(大中小)、ライス(白米、玄米、酢飯)、ソース(しょう油やオイスター等)、それに追加のトッピングなどを選択的に注文していく方式。今回はスタンダードに、中サイズ、白米、しょう油、アボガドトッピングという注文にした。

 部屋まで戻り、食べた感想は、うむ、ほぼ鉄火丼だった。

 あまりにもただの鉄火丼だったから、おいしいはおいしかったんだけど、あまりにも日本的過ぎて、逆に失敗したかな、という気分になってしまったよ。もう少し冒険したフレーバーにしたほうが、観光地に来たという気分になれたかもしれない。

 あと1つ残念だったのは、トッピングしたはずのアボガドを、ほとんど感じられなかったということだ。本当に入ってるのか?というレベルだった。これはこちらの落ち度ではなく、店舗の評価を下げる部分だなぁ。

アヒポキ丼(アボカド入り?)

店舗外観