作成者別アーカイブ: Nez/蝿

旅飯ハワイ18: Blue Ocean Seafood & Steak

 3日目昼の買い出し、2店舗のうちのもう一方は、Blue Ocean Seafood & Steakという店だ。

 クヒオ通り沿いの空地に、巨大なワゴン車が2つ並んでいる。このワゴン車がキッチン兼レジになっていて、そこでランチプレートを買い、持って帰るなり、露天に並べられたテーブルで食べるなりするという、いかにもハワイっぽい、「こういうところに行ったんだー」と言いたくなる、いい感じの雰囲気の店だった。

 ここで購入したのは、前回のアヒポキ丼と同じく、やはりハワイの有名ローカルフード、「ガーリックシュリンプ」だ。

 余談ながら「ガーリックシュリンプ」+「Blue Ocean(店の名前)」で検索をすると、「Blue Water」という店の情報が数多く引っかかる。どうも有名店らしいが、今回訪れたのは「Blue Water」ではなく「Blue Ocean」だ。間違えないように特記しておきたい。

 さてこのお店。注文したのはガーリックシュリンプ×8のランチプレートなんだけど、それ以外にも本当にメニューの豊富な店で、よくもまぁあんな車の中だけで、これだけの種類のものを作り分けるな、と感心してしまった。メニューの豊富さは、下の店舗外観の写真にならぶ、車体に掲示されたメニュー写真で察してほしい。あの写真1つ1つが異なる料理なのだ。

 そしてガーリックシュリンプ。

 バターだかクリームだかをたっぷり使ったクリーミーなタイプで、ガツンとガーリックを感じるようなものではない、マイルドな味わいだったけど、これが非常にうまかった。エビのうまみの溶け込んだソースだけでライスを食える。今回の旅行で1番感銘を受けた食事だった。

 ガーリックシュリンプをそんなに食べ比べたことがあるわけではないけど、これならBlue Waterのような有名店(?)とも遜色ないんじゃないかなぁ。そのくらい満足して食べられたよ。

 再訪して別のメニューも試してみたかったけど、時間的にかなわなかったのが残念だ。

ガーリックシュリンププレート

店舗外観

旅飯ハワイ18: Maguro Spot

 朝のホエールウォッチングクルーズを終えて、いったん部屋に戻って休憩した後、昼食のものを買い出しに行った。

 向かった先は、滞在先の裏手のクヒオ通り沿いに、徒歩5分程度の場所にあった2つの飯屋。順に紹介していくけど、今回はそのうちの一方である、Maguro Spotなるポキ丼の店だ。

 「ポキ」とは、要するに刺身というか、カルパッチョというか、あの手の生魚の切り身のことで、それに様々な味付けをした形で供されている。ざっくりと「刺身のヅケ」と思っておけばいいと思う。

 そんなポキを、ボウルによそったライスの上に乗せた「ポキ丼」は、著名なハワイのローカルフードとして、一定の地位を得ているらしい。日本人にとっては、なじみある海鮮丼(の亜種)なので、抵抗のない食事として、またアメリカンフードに飽きたときの変化球として、重宝する存在だ。

 今回訪れたMaguro Spotは、その名の通りマグロのポキ丼、ハワイではマグロをアヒというので、「アヒポキ丼」をメインに据えた店のようだ。経営者は日本人らしく、訪れた時には従業員も日本人の方がいた。

 オーダーはカウンター越しに、サイズ(大中小)、ライス(白米、玄米、酢飯)、ソース(しょう油やオイスター等)、それに追加のトッピングなどを選択的に注文していく方式。今回はスタンダードに、中サイズ、白米、しょう油、アボガドトッピングという注文にした。

 部屋まで戻り、食べた感想は、うむ、ほぼ鉄火丼だった。

 あまりにもただの鉄火丼だったから、おいしいはおいしかったんだけど、あまりにも日本的過ぎて、逆に失敗したかな、という気分になってしまったよ。もう少し冒険したフレーバーにしたほうが、観光地に来たという気分になれたかもしれない。

 あと1つ残念だったのは、トッピングしたはずのアボガドを、ほとんど感じられなかったということだ。本当に入ってるのか?というレベルだった。これはこちらの落ち度ではなく、店舗の評価を下げる部分だなぁ。

アヒポキ丼(アボカド入り?)

店舗外観

日記: 4月3日(2018年)

 続・FarCry 5。

 ライブイベントというものが始まった。

 毎週火曜(日本時間だとほぼ水曜未明)に、なんらかのウィークリークエストのようなものが発表されて、それを期間内にこなすと、こなした人には個人報酬が与えられ、また、こなした人の数が一定数に達すると、コミュニティ報酬が全員に追加で与えられる、というようなものらしい。

 その第1弾が開始したんだけども・・・なんだこの微妙なのは。

 クエスト内容は、「火炎瓶と火炎放射器を使わずに動物を10匹焼き殺せ」というものだ。

 ひたすら面倒くさそうなうえに、面白くないぞ。報酬も火炎放射器スキンと、プレイ中にほとんど関係ないアパレル。一応今回は頑張って達成を目指す所存だけど、この分だと第2弾以降も期待できないなぁ。

 FarCry 5はGRWと同じ問題を抱えているのは明らかで、それは「やりこみ要素がない」という点に尽きる。もともとそういうコンテンツ消費型のゲームシリーズではあるんだけど、今作ではそれをできるだけ延命して、ライフスタイル型のゲームに寄せたいのだろう。アーケードもそうだし、このライブイベントも、そのための方策の1つとみて間違いない。

 でも、ライフスタイル型に寄せたいのなら、やっぱりもう少し、数値的な伸びしろや成長要素を、用意すべきだと思うんだよなぁ。

 例えば武器ごとに熟練度のようなものを用意する。単純に武器を強化できる、でもいい。その熟練度アップ、あるいは武器強化のためのアイテムを、ライブイベント報酬にする。延命のために1回ごとの成長は、ごくごくわずかずつでいい。たとえ成長度合いがわずかであっても、それが成長要素でさえあれば、こういうFPS/RPGをやる層だったら、確実に食いつくはずだ。ちょっとでも自キャラを強化したいのが、RPG畑の人情だからだ。

 そのうえでアーケードで「ある程度成長していないとこなせないマップ」を用意する。そしてそのクリアもさらなる成長の糧にする。そうしてエンドレスにキャラとマップとを限界までインフレさせていけば、1年2年は持つに違いない。

 ・・・が、そういう方向には、どうやらならないようだ。

 ってことでライブイベント。あれこれ言ったものの、私は最初からFarCry 5は、コンテンツ消費型のゲームだと割り切っているから、さっくり終わらせればいいつもりでいた。

 だからライブイベントが延命要素として成り立たなくても、そんなにがっかりはしない。まぁ、そんなもんでしたとさ、という話だ。

旅飯ハワイ18: Star of Honolulu号の朝食

 3日目の朝は、Star of Honolulu号というクルーズ船の、アーリーバードホエールウォッチング&ブレックファストというツアーの過程で取った。

 朝もはよから送迎バスに揺られてたどり着いたのは、昨日も立ち寄ったアロハタワーのある港。さびれていたところ。またここか。

 そこからStar of Honolulu号に乗って、朝食をとりながら出港。そのあとは甲板なり船室なりを自由に移動して、クルーズを楽しみつつ、あわよくばクジラを目撃しよう、という趣旨のツアーに参加した。クジラがみられる12月~3月くらいの雨期の期間しか運航していないらしいから、ハワイ訪問にわざわざ雨期を選ぶという酔狂な真似に、意味を見出すにはもってこいのツアーだ。

 さて、その食事である。

 ビュッフェ形式だったので、そこで供されたものを公式サイトの内容を転記して書いてみよう。

  • ホットアイテム
  • スクランブルエッグ
  • ソーセージ
  • ライス
  • 各種のフルーツ
  • マウイゴールドパイナップル
  • サンキスト®オレンジ
  • 季節のフレッシュフルーツ
  • ベーカリーバスケット
  • マフィンとエルビンズベーカリー®製ポイロール
  • スウィートバターとジャム
  • シリアルとミルク
  • 飲み物ステーション
  • ハワイアンパラダイスコーヒー®特製 煎れたてのスターカスタム コナブレンドコーヒー
  • 紅茶またはオレンジジュース

 実際、ほぼこのままの通りのラインナップだった。

 そんなに豪華ではないけど、値段もそれほどではなかった(13ドル)のでこんなものだろう。

 私はもう、スクランブルエッグとソーセージばかりを食いまくった。フルーツとか食ってる場合じゃねえ! タンパク質をよこせ! タンパク質を!

 ということで写真のような彩りのない皿を構築したんだけども、スクランブルエッグもソーセージも、両方普通においしくて、大変満足した。あとはハッシュドポテトがあれば完ぺきだったんだけどなぁ。

 スクランブルエッグは、ホテルのとろとろした感じのものではなくて、少ししっかり目の炒り卵っぽいもの。ソーセージはマクドナルドの朝メニューのソーセージに似た味で、周りに少し甘いシロップのような味がついている、変わったものだった。どちらも美味しかったけど、ソーセージに関して言えば、欧米人のしょっぱいメニューに甘いソースを合わせるセンスは、いまだに理解できない。まずくはないけど、必要だとも思わないんだよなぁ。カロリーの蛇足感ある。

 ともあれ、そんな朝食だった。悪くない、というか、好きなものだけ食べられて、個人的には十分よかったよ。

 ツアー自体に関しても、予約をした段階では、朝から船に乗る酔狂な人間がそんなにいるものか、ガラガラなのではないだろうか、と思っていたけど、参加してみれば船室はほぼほぼ満席。案外人気があるツアーのようだった。

 そして食後はひたすら遊覧航行を楽しんだ。

 天気はあいにくの曇り空だったし、結果からするとクジラを見ることもできなかったんだけど、海から見るワイキキの眺めや、甲板で浴びる海風など、非日常感があって大いに楽しむことができた。

 Star of Honolulu号のクルーズは、今回参加した朝食プランだけじゃなくて、ランチプラン、ディナープランもあるみたいだけど、朝食プランはコスパがいいので、割とオススメな気がする。朝の空気は気持ちいいし、仮に外したとしても、損が少ないからダメもとで挑めるしね。

ビュッフェの卵とソーセージ

Star of Honolulu号

船内の朝食の様子

甲板からワイキキとダイヤモンドヘッドを望む

旅飯ハワイ18: Chuck’s Cellar

 2日目の夜は、プライムリブが旨いと評判のレストラン、Chuck’s Cellarに行った。

 プライムリブには1つ思い出がある。

 その昔、カナダ旅行に行ったときに、はじめて「プライムリブ」という単語を目にした。その時は、きっとこれは単なる肉の部位名であって、その部位を焼いたステーキが出てくるのだろう、と思って気軽に注文した。しかし配膳されて出てきたのは、半分生の肉だったから驚いた。旨いは旨かったんだけど、実はそのときは「なんだこれは」という警戒心が強くて、落ち着いて味わうことができなかった。

 その後、ウェブで調べてみればなんということはない、米語圏で言うところのプライムリブとは、英語圏で言うところのローストビーフとほぼ同義であるということだった。なーんだ、そうだったのか。ローストビーフだと思えば、もっと楽しめたのになぁ。プライムリブに正面から挑めなかったことは、1つの後悔として心に残っていた。

 あれから5年。ついにそのリベンジをすべく、今回の旅行でChuck’s Cellarに挑んだのだ。

 店名の通り、店は地下室(Cellar)で薄暗い。ワインセラーのような酒の貯蔵室を模したような内装になっていて、雰囲気がある。日替わりで生演奏も行われていて、さらにいいムードだ。

 が、店内は驚くほど混雑していて、にぎやかだった。それも日本人客が多い。わいわいがやがやとしていて、せっかくのシックな雰囲気は5割減だ。自分もその一員だから、文句を言う筋合いではないんだけどね。しかし事前の調査では、どちらかというと少なくとも日本人には知られていない穴場、のような評判だったんだけどなぁ。これは過去の話だったようだ。

 それともう1つ特筆しておきたいのは、冷房がガンガン聞いていて寒かった、ということだ。常夏のハワイとはいえ、3月の気候はせいぜい日本の6月くらいのもの。そこで設定温度18度以下だろう、というレベルの冷房直撃は、なかなかにしんどかった。

 さて注文したのは、もちろんプライムリブ。

 この店はメインを注文すると、サラダバーとスープバーとパンとがついてくるので、メインが出来上がるまでは、これらで間をつないだ。ハワイ滞在中の食事では、わりと野菜が取れないので、そういうことを気にする向きにはもってこいだろう。

 そして待ちに待ったプライムリブがやってきた。

 小さいほうのカットを選んだので、たったの336グラムだ。多いわ!

 かつてカナダで遭遇したのと同じ、いやそれ以上の生肉然とした風貌(レアで頼んだからな!)。あの時は未知との遭遇で一歩引いてしまったけど、今はそれが頼もしい。

 切って、食う。やわらかい。うまい。

 たぶんカナダで食べたものも同等においしかったと思うんだけど、心理的に安心しているかどうかで、やっぱり印象は大きく違ってくる。料理の素性がわかったうえで食べている今回は、なおさらうまい。うまい。うまい。

 正直料理としては大味といえば大味で、和牛ステーキのようなレベルではないな、と思うんだけど、この大味さを野趣あふれる味と解釈して、野生の肉に溺れよう。

 切っては食べ、切っては食べしているうちに、最初はきついかな、と思っていた336グラムを、しっかり食い切ってしまった。ペロリ、とまではいかないものの、無理ではない量だった。

 付け合わせに選んだ、マッシュポテトともども無事に皿を平らげ、会計とともに過去の後悔をも清算して、気分よく店を退出した私なのでした。

サラダとスープ

プライムリブ