作成者別アーカイブ: Nez/蝿

日記: 10月9日(2025年)

 体重計を買った話。

 これまで我が家にあった体重計は、機械式といえばいいのか、昔ながらの原始的な構造のものだった。

 表示部分こそ、モノクロのデジタル液晶表示だったので、ギリギリ昭和ではなく平成だと主張はしていたものの、漂う古臭さはどうしてもぬぐえない、ザ・体重計。体脂肪率とかを測るオシャレ機能なんて当然ない。ただただ重量を測るだけの単機能製品だった。

 それを写真のような今風のデザインと、綺麗な液晶表示とを合わせ持ち、さらにはスマホ連携機能なんかもついちゃってるものに買い替えてみた、というわけ。当たり前のように、体脂肪率や骨密度、水分量なんかも、ついでに測ってくれちゃう。すごいぜ。

 なお、購入したのは、無限に存在するそういう製品の中の最下層の安物。体重以外のデータまで信じていいものか、ちょっと不安ではある。

 そんな新体重計の感想は・・・良し悪し、といったところだ。

 良しの部分は、スマホ連携機能。少し面倒とはいえ、スマホで専用アプリを起動してから体重計に乗ると、勝手にそれを記録してくれる。体重のみならず、体脂肪率やらなんやらという付随的なデータまで、ずーっと過去までさかのぼって記録される。計測、という行為の付加価値が高い。

 悪しの部分は、計測機能そのもの。計測を検知する部分が、体重計の「脚」の部分っぽいんだけど、そこの精度というか許容度が悪い。今までの体重計は、絨毯の上だろうと、フローリングの上だろうと、どこででも変わらぬ値で計測できたんだけど、新しい体重計は、計測する床の硬さで値が大幅に変わる。環境の変化に弱いもやしっ子感がある。初めて使用した際などは、柔らかい絨毯の上で測ったら、私の体重が36kgと計測されて度肝を抜かれた。雑に使えない。

 ってことで、新しい体重計は、比較的床の硬い脱衣所付近でのみ使用する、という面倒なレギュレーションのもとで、しかし、そこさえ守ればデータをうまく蓄積していけるから便利、というような評価の下で、我が家に導入されている。

 ま、一応満足はしてるかな。安物だったしこんなもんでしょう。

日記: 10月8日(2025年)

 続けざまにゲームの話。

 ここのところ、Minecraft Dungeonsなるマイクラモチーフのハクスラを、たまに知人とプレイしている。

 ゲーム内容はライトなディアブロ系。世界のつくりが今風のハクスラのようなシームレスなオープンワールドではなくて、MMORPGのインスタンスダンジョンのような構造なのが特徴の1つ。要するに面クリタイプ。ダンジョンズという名称の通り、ともいえるかな。時間の区切りよく遊べるので、最近の自分としては遊びやすい。

 キャラ性能がレベルやステータスではなく、装備品だけで決定されるのも特徴。だからキャラビルドのようなものも存在しない。強い剣を持てば強い近接キャラになるし、弱い弓を持てば弱い遠隔キャラになれる。

 私はレベル上げ、ステータス上げ、そしてビルド構築、といった要素が大好きなので、この点はちょっと物足りない。キャラビルドがドロップ品の運不運次第過ぎて、工夫の余地が少ない。

 とはいえ、ハクスラの妙味であるアイテム掘りの楽しさはあるし、ここ数年ですっかり馴染んでしまったマイクラの世界観も悪くないので、仲間とわいわいがやがや冒険を気軽に楽しめるゲームとして、一定の地位を今は築いている。

 ディアブロのノーマル、ナイトメア、ヘルよろしく、Minecraft Dungeonsにも3つの難易度があって、今は最高難易度に挑戦中だ。この難易度でラスボス的な存在を倒すまでは、まだまだ遊べそうだ。

 仲間が揃ったとき用のゲームだから遊ぶ頻度は高くないことだし・・・うまくすれば年内は遊べるかな?

日記: 10月7日(2025年)

 Vampire Survivors(Switch版)を買った。

 ヴァンサバ系の原点だ。

 いまさらもいまさらのゲームなので、内容については、私がなにか言うようなことは、とりたててなにもないんだろうけど、さすがによくできていた。

 操作的にも設定的にも、ゲーム難易度は決して高くはない。気構えずに、気楽な気持ちで「敵のインフレ」と「それを上回る自キャラ性能のインフレ」からくる爽快感を楽しめた。これまでなぜかヴァンサバを避けて、いろいろなヴァンサバ系をプレイしてきたけど、原点には原点の良さがありますな。シンプルイズベスト感があった。

 ここまでの通算プレイ時間は60時間ほど。それでバニラの全実績の達成と全コレクション、キャラクターの開放をし終えた。これにて無事卒業だ。

 購入金額は500円くらいだったので、安い買い物だった。

 強いて難点を挙げれば・・・このゲームは目に悪い。画面がチカチカ過ぎる!

日記: 9月30日(2025年)

 久々のツーリング記録。

 富士山5合目までツーリングで行ってきた。

 そして6合目まで歩いてきた。

 そういう話をしたい。

 今シーズンは、9月10日をもって富士山は閉山となった。もう歩いて山頂を目指すことはできない。

 でも、富士宮口の5合目から6合目までのルートに限っては11月中ごろまで、宝永火口周辺へのハイキングコースとして、まだ通行可能になっている。

 そして車道についていうと、富士山のシーズンオフと同時に、逆に富士宮口5合目までのマイカー規制は解除されている。

 つまり、マイカーやマイバイクで富士宮口5合目まで自走し、そこから6合目まで徒歩で登る、という体験ができるのは、今の時期の「閉山後1カ月ほど(9月中旬~11月初旬)」か、あるいは初夏の「開山前1カ月ほど(6月中旬~7月中旬)」しかないのだ。

 ってことで、そんな今しかない体験をするために、富士山まで行ってきたんだけども・・・。

 この日、下界はよく晴れた日だったのだけど、富士山スカイラインの入り口から仰ぎ見た富士山は、頭にすっぽりと分厚い雲をかぶっていて、上ったところでなにも見えなさそうな雰囲気を、これでもかと醸し出していた。文字通り暗雲が立ち込めていた。

 とはいえ、せっかく来たのだし、雲の中に突っ込んで走ってみるのも、それはそれでテンションは上がるかもしれない。ということで、そのまま富士山スカイラインに突入し、雲中走行を敢行してきた。

 途中、一昨年の富士山一周ツーリングでも立ち寄った水ケ塚公園でいったん停車し、持ってきたフリースを、ジャケットの下にしっかりと着こんでおいた。

 この日の東京の最高気温は30度に達していたので、服装はメッシュジャケットに半袖シャツの、完全なる夏装備だった。

 しかしこれから挑む場所は、標高2400メートルの富士山5合目だ。標高が100メートル上がると、気温が0.6度下がる、という小学生時代の知識を動員すれば、2000メートル以上も標高が上がると、気温は12度以上下がるということになる。5合目の気温は15℃程度であることを想定しなければならないのだ。

 そんなわけで気温対策を万全にしてから、5合目への走行を再開した。

 水ケ塚公園は、およそ2合目ほどに相当する。そこから、今は使われていない富士山スカイラインの料金所跡を抜け、ぐんぐんと上っていくと、蛇行する山道に時折「ここは3合目」「ここは4合目」といった表示が現れた。上っている実感が得られて楽しい。

 そして、そこはもう完全に霧の世界だった。

 もくもくもやもやとした霧が、なんだか幻想的で美しい。高原の朝、というような道だ。下界の30度の残暑の世界が嘘のよう。

 道路としては、ところどころ急坂のヘアピンがあるものの、しっかりとした舗装がされ、十分な道幅もあったので、難易度はそんなに高くないコースだった。さすが日本一の富士山への道だけあって、ちゃんとしている。

 5合目に到着してもその傾向は同じだった。駐車場もしっかりと舗装されていたし、概ね平坦な部類だったので、駐車で精神をすり減らすようなこともなかった。えらいぞ富士山。

 そしてそれと同時に、到着したこの日の5合目は、やっぱり雲のなかでもあった。どこを見下ろしても、何一ついい景色ではない。残念だった。

 とはいえ、ここまで来たのだから、6合目までは登ってみて、「富士山を6合目までは登ったことがある」という実績を解除しておきたい。早速山道を登り始めることにした。

 5合目から6合目までの道のりは、まぁ、高尾山くらいだったかな。ちゃんとした登山装備でなくても、特に問題なく登れるような、ハイキングコースに毛が生えた程度の道ではあった。

 ただ火山ゆえなのか、森林限界を超えていて樹木の保水力がないせいなのかは知らないけど、土壌がザラザラとした砂や小石状だったのが厄介だった。足のグリップが悪く、特にスパイクのないバイクシューズでは、ずりずりと滑るのが少々怖かった。

 でも、樹木がほぼなく、草もちょぼちょぼとしか生えていないという光景は、同時に私の目には新鮮な世界でもあった。

 雲のせいで眼下に見下ろす世界を楽しめなかった私にとって、数少ない目を喜ばせるものはそれだったかもしれない。

 そんな風に足元に閉口し、景色に感嘆しながら、ものの20分ほどの登山で、6合目に到着した。

 表示によれば、上がった標高はわずか90mだ。

 6合目には2つの山荘があるのだけど、この日は営業していなかった。平日だからなのか、シーズンオフだからなのかはわからない。

 ここでしばし休憩し、そしてもうそこでやることはなくなってしまったので、そそくさと5合目まで戻って帰路についた。

 6合目からは、その先に宝永火口方面へのハイキングコースもあったのだけど、あまり天候が良くなかったし、まだ足底腱膜炎をひきずってもいて足がつらくもあったので、早々に切り上げることにした。

 帰路は再び水ケ塚公園に立ち寄り、フリースを脱ぎ、併設されている森の駅で富士山ラーメンを食した。ラーメンは立地が立地だけに、かなり割高なものではあったけど、こういう施設は存続してほしいのでお金を落としてきた。

 あとは帰宅するのみだ。

 当初の予定では、道志みちを通って、道の駅にでも立ち寄りながら帰るつもりだったのだけど、なんだか疲れてしまっていたので、高速道路をひたすら走ってまっすぐ帰ってしまった。

 うーん、体力というか、バイク筋がないな。ケツも肩も痛いんじゃ。

日記: 9月5日(2025年)

 新しいオーブンレンジを購入した。

 機種はNE-BS5C(白)。

 パナソニックのオーブンレンジのフラッグシップ系統「ビストロ」の名をギリギリ冠している、ビストロ界の最下級モデル。

 パナソニックにおける電子レンジのヒエラルキーでは、この下にさらに「ビストロではないオーブンレンジ」や「単機能電子レンジ」があるので、パナソニックの最下級なわけではない。ミドルクラスに相当するモデルだ。

 購入に至った経緯や機種選定の理由は2つある。

 1つは、上で説明した「ビストロではないオーブンレンジ」に相当する、同じパナソニックのオーブンレンジが実家にあったので、性能を推測しやすかったということだ。

 実家にあったのは、NE-BS5Cの1つ下のモデルにあたるNE-MS4Cというやつ。つい数か月前に買われたものだった。これが見た目もサイズも基本機能もほとんどNE-BS5Cと変わらず、ただ少しだけ細かく仕様や付属品が異なり、使いやすさに違いがある、というものらしい。ウェブ上でも比較ネタが良く見られる。

 なので、NE-BS5Cの基本機能を測ることは、NE-MS4Cを使えば近いところまで正確に行えたので、購入前の不安感がかなり払拭できた。実際に実家に材料を持ち込んでパンまで焼いたので完璧だ。そしてそこに概ね問題はなかった。というかこんなもんでしょう。なんならNE-MS4Cでもいいのでは、と思った。NE-BS5Cにしたのはただちょっと色気を出しただけだった。

 もう2つは、タイミングだ。

 9月はオーブンレンジの新モデル発売の時期らしく、NE-BS5Cにおいても、8月末より後継モデルのNE-BS5Dが発売されている。そのおかげでNE-BS5Cの市場価格は下がっている。ただ、ということはおそらく、それ以前から工場出荷は止まっていて市場在庫しか残っていないものと推測されるし、実際にすでに売り切れている店も出てきている。だから安く買えるうちに旧モデルを買おう、買うなら今だ、と急かすように背中を押されてしまった、というわけだ。

 実際にいつまで安い旧モデルが市場に残るものなのかはわからない。もっと安くなるのかもしれないし、すぐに在庫がなくなるのかもしれない。でも、どうせいつか買うつもりだったのだから、少しでも安ければお得だ、くらいの気持ちで駆け込み購入してしまった。

 そんなわけで購入されたNE-BS5Cは、今、先代のオーブンレンジRO-S5C-W(三菱電機)に代わって、キッチンに鎮座している。

 まだ使用歴が浅いので、まだあまりレビューはできない。

 サイズが大きくなったが、それはまあ許容範囲かな。

 戸の開きが横開きではなく下開きなのは、少し慣れない。内部にアクセスするときに扉を邪魔に感じる。

 内部に凹凸が少ないので、清掃は簡単そう。この辺には時代の進化や、ロークラス機とミドルクラス機の違いを感じる。

 電子レンジは普通に電子レンジ。先代は500Wしかなかったが、今回は600Wも選べるので、加熱時間指定が600W記載の食品をネイティブに加熱できるのは気楽そうだ。

 オーブン機能はまだ使っていない。早くパンを焼きたいのだけど、仕事や飲み会の都合とカロリー計算との兼ね合いで、今はパンを焼けない。そのうち使うだろう。

 ともかく、新しいオーブンレンジは今キッチンできらきらと輝いている。少なくとも10年は生活を共にするだろうから、少しずつ使い方を理解して、付き合っていこう。