LoL仲間との会話で話題になった話だけども、これはひどい。
4Gamer.net – セガが取り組むMOBA系ゲーム「カオス ヒーローズ オンライン」の魅力と運営方針を聞く
普段あまり引用記事は書かない私だけども、これはひどすぎて思わずネタにしてしまった。
ゲーム内容とか、公開キャラ数が2体かよとか、勢力のネーミングセンスとか、パイオツとか、萌えとか、そんなものはどうでもいい。それが好きな人もいるんだろうし、そういうことを非難する気はないよ。
でもその販売戦略は看過しがたい。
このゲームは、いわゆるDOTA系、あるいはMOBA系と呼ばれているジャンルに分類することができる。であるにもかかわらず、セガでは新しく「AOS系」などという聞き慣れない呼称をつけて、このゲームを売り出すつもりだというのだ。RPGをロープレ、ロープレと言っていた頃から何も成長していない。
それでも呼称するだけなら、まぁ許せる。でも本件に関するセガの本意は、日本で浸透していないDOTA/MOBA系のゲームを海外から持ってきて、何も知らない日本人に、さも「世界初の新ジャンルをセガが用意しました」というように、世界ではとっくに既知のジャンルのゲームを売り出そうという、起源の主張、先駆者のフリ、手柄の横取り、的な低俗な思惑が垣間見えるのが許しがたい。これはエンターテイナーではなく、詐欺師の手口だ。
以前に新生FF14のFATEとやらに関して「それはパブリッククエストだろうが」と突っ込んだんだけども、こういう「起源の主張」をするのは日本人の美徳に反するだろう。こんなことは、お家芸の隣国に任せて、即刻やめて欲しいところだ。
開発だろうが、海外ものの販売だろうが、日本の企業がオンラインゲームにかかわってくれるのは、個人的には大歓迎なんだよ。どんどん盛り上げて欲しいし、いつの日かやってくると夢見ている、日本発のオンラインゲームが世界を席巻する時代にそなえて、地盤を固めて欲しい。
でも、そのやり口が薄汚いくらいなら、なにもしないで欲しいものだ。それは地盤が醸成される前に腐敗を生むだけだから。
(この記事の唯一の救いは、4Gamer側がセガの「起源の主張」に乗っていないことだな。FF14のときは4Gamer側まで乗っかって読者をだましていた)