Elder Scrollをネコババしてしまった。
定期メンテアケ直後のCyrodiil。全体的に人数の少ないせいか戦場が分散せず、黄色の砦周辺に3勢力が集まって、三つ巴の小競り合いをしていた。我々もそれに混じって、攻防戦に茶々入れをして、上手い汁を吸おうと遊撃の構え。
でも、どうにも戦況は停滞していた。我々よりは数倍の戦力がありそうな黄軍と赤軍の塊が、お互いに攻めるでもなく、守るでもなく、にらみ合いを続けている。こういう状況だと、寡兵の遊軍としては付け入る隙がなくてつらい。
どうしたもんかなー、と思っていると、突然アナウンスが流れた。
「青軍の○○○がElder Scrollをパクったよ」
なぬ!?
地図を見てみると、どうやら小数の青部隊が、こっそりと黄領土の奥深くまで潜行し、電撃戦でElder Scrollを掻っ攫ったようだった。何者かは知らんが、やるな!? まさにニンジャや!
つまらない戦場に厭いていた我々は、それを見て即座に目的をElder Scroll運搬警護に変更(というか、そこにいけば敵がきて戦えると思った)。現場に急行した。
やがてニンジャ部隊と合流すると、それは本当に小数の部隊だった。8人くらいだっただろうか。これでよく大胆なことをしたもんだと感心した。しかし、かくいう我々も同規模。あわせてもせいぜい20人弱という、頼りない運搬チームで、一路自軍陣地を目指した。
我々が合流してすぐに、黄軍の奪還チームが襲い掛かってきた。
そりゃ、我々が到着しているんだから、同じ戦場にいた敵兵だって、同じくらいのタイミングで到着するわな・・・。とはいえ、数はそう多くなかった。せいぜい10人程度だったように思う。黄軍は自軍の砦を攻める赤軍に対抗する戦力を残す必要があったから、奪還に総力を結集できなかったのだ。
こちらよりも明らかに数の少ない奪還チームを相手に、戦闘が始まった。しかし数が少ないとはいえ、さすがに黄軍は寡兵でも強かった。異常に硬いTanky PBAoE Vampireを相手に苦戦をしつつも、なんとか数の暴力で勝利をおさめた我々。しかしその時点で、Elder Scrollを運搬していた人は殺されてしまっていた。敵も一矢報いたのだ。
さて運搬者が死んだので、戦闘終了後の地面には、Elder Scrollが転がっていた。
・・・。
・・・拾う?
YES! YES! YES! YES! YES!
Elder Scrollを拾えば、自分の名前がCyrodiil中にアナウンスされるのだ。そんな快感はない。わしが拾うんじゃー、とばかりにElder Scrollの前に立ち、拾うコマンドがアクティブになる前から、カーソルを合わせて「E」キーを連打した。
そして・・・拾えた!
「青軍のNezがElder Scrollをパクったよ」
アナウンスきたー!
全然実力とは関係のない行動で売名行為を成功させた卑劣漢、こと、私は、その後、周りの人々に護衛されながら、なんとか自軍神殿までElder Scrollを運搬し、安置することに成功した。
安置するときにも、「青軍のNezがElder Scrollを安置したよ」のメッセージが流れて、売名効果さらに倍率ドン。快感である。
ってことで、たぶん最初で最後になるであろう、いい経験をした。なんらかのクエストがヒットするとか、アチーブがヒットするとか、そういうのがなかったのがやや残念だけども、でも感無量だ。