VGβ: TWβ04「採集と製作」

 めでたく洞窟の街Mekalia(地名をしつこくいうのは馴染むためだ)を抜け出した私。これからは街の外を拠点にして冒険を始めるぞー!・・・と思っていたんだけど、その前にやっておきたいことが残っていることを思い出した。

 冒険以外のスフィアの体験だ。

 Vanguardのキャラは、冒険、生産、採集、交渉(と騎乗時)の4つ(5つ)のスフィアを持っていて、それぞれが独立したレベルやスキル値を持っている。そしてそれぞれのスフィアは、別個のペーパードールを持っていて、別個に装備欄を持ってさえいる。例えば冒険用のフルプレートと、生産用のエプロンを同時に「胴」の欄に装備でき、グラフィック的には、それぞれに応じた行動を取ると、自動的に見た目が切り替わるようになっている。スフィアごとに別キャラクターに変身できる、といっても言い過ぎではない感覚でいいと思う。

 ってなわけで、まずは採集をやってみることにした。


 前回「地上に出ろ」のクエストをくれたNPCは、他に「生産」「採集」「交渉」のそれぞれのスフィアのチュートリアルクエストも与えてくれていた。そこで、それに沿って採集や生産を体験してみよう、というプランだ。

 クエストで指示された場所へ行くと、採集のチュートリアルクエストのスターターが待っていた。そこからチュートリアルクエストのスタートだ。

 クエストの内容は単純で、「石をいくついくつ掘れ」というようなもの。その石も、NPCの回りに湧くようになっているので、とても簡単だ。

 採集ならもうすでに別のクエストでやってるぜ! 右クリックするだけだろう?

 と思ってクリックしたんだけど、予想に反してまるで掘ることができない。あ、あれれ?

 おかしいな、と思ってチャットウィンドウを見てみると、「この資源を掘るには、ツールを持っているか、ツール用カバンにツールが入っていないとだめでっせ」というような警告メッセージが表示されていた。なるほど、道具がないわけか。

 そういえばクエストをくれたNPCは、採集ツールの販売員も兼ねていたような・・・。そう思い出してNPCの元へ戻ってみると、記憶どおりにそのNPCはツールを販売していた。迷わずそのNPCから、採集用のツールを買い込む。ハンマー、ツルハシ、鎌、スキニングナイフ・・・等々、各資源タイプごとに用意されている数種類のツールを、全部まとめて大人買いだ。とはいっても、最も効率の悪い採集ツールは、無料で販売されているので、全部買っても1cpもかからないんだけどね。

 先の警告メッセージに従って、購入したツールを全てツール用カバン(採集スフィアのペーパードールの初期装備にアリ)にぶち込み、再び石に挑んだ。今度こそ!

 すると突然、キャラの服装が労働者風のものに切り替わり、その格好のままおもむろにハンマーで石を殴り始めた。おお、これが「スフィアに応じた見た目の自動切替え」か! なかなか、うん、おもしろい。

 カツーンカツーンと石を殴ること数回。クエストの規定量の資源を採集し終えて、クエスト完了だ。

 最初はツールで躓いたものの、採集なんてのは難しいことは特にないね。その後数回、採集したり、採集したものを合成したり、自分の得意採集分野を決めたり(とりあえず「収穫」と「皮剥ぎ」にしておいた)して、採集チュートリアルクエストをあっさりと完了させてしまった。余裕余裕。

 報酬で採集スフィア用の服をいくつかもらい、労働者ルックで記念撮影だ。

 ・・・うーん、ラクダシャツ似合いすぎだろう。

 なにか悲しい。

 気を取り直して、今度は生産のチュートリアルも実施した。

 生産のチュートリアルクエストは、生産全般を取り仕切る大親方のようなNPCのもとで、「Artificer(木、石、大工等)」「Blacksmith(鍛冶)」「Outfitter(皮、布)」の3分野のうち、どれを自分の職にするかを選ばされるところから始まった。うーん、何も考えてなかったけど、採集スキルと合わせておくために「Outfitter」を選んでおこう。

 すると「Outfitterの親方のところへ行け」といわれたので、会いに行くことにした。親方はすぐそばにいたので、早速ご挨拶をする。

 一瞬で殺された。

 ・・・。

 ・・・テヘ。

 間違えて攻撃しちまったぁぁぁ! 初歩的ミス過ぎ! とほほ・・・。

 しかし悲しさの中にも、奇妙な嬉しさと懐かしさがあるんだよなー。やっぱりEQは(EQじゃないけど)こうでなくっちゃな、みたいな。死んでおきながら、ニヤリとする私。正しく変態。

 さて、思わぬアクシデントで死んでしまったものの、まだ死亡ペナルティを負うレベルではないので、これといった損害はない。ケロリとした顔で蘇生地点から死亡現場まで駆け戻り、なぜかKOS色(赤)になっているNPCを相手に、何事もなかったかのように、クエストを続行した。

 生産のクエストは、「どこどこに行って生産の道具をもらってこい」と「なになにを造れ」から成り立っている。

 もらってくるクエストは、単なるお使いクエストなので、特に言うことはないかな。もらってくることが出来たら、採集クエストの時と同じように、生産用のペーパードールの袋にもらってきた素材とツールを入れ、道具の準備は完了だ。ちなみに、ツールはツール用のベルトポーチに、素材は素材用の袋に、それぞれ入れるようだ。

 そしていざ、生産を開始しよう。

 生産をするための機材(街の中に設置してある炉や作業台)をダブルクリックすると、その機材で生産できるレシピの選択画面が現れた。そしてその中から、作りたいレシピ(クエスト用の特殊レシピしか選べなかったけど)を選択すると、生産の作業が始まった。

 生産の作業が始まると、なにやら生産用のウィンドウが現れる。このウィンドウはいくつかのゲージと、いくつかのボタンから成り立っているようだ。よくわからないけど、テキトーにボタンをカチカチ押してみる。

 すると、よくわからないままに作業は完了し、成果物を得ることが出来た。んー? まるでわからんなぁ。

 もう一度、次のクエストでも似たような生産をさせられたので、今度はしっかりと観察をしながら作業をしてみよう。

 ふむふむ・・・。生産用のウィンドウには、

 1)品質を示すゲージ
 2)進捗段階を示すゲージ
 3)段階ごとの進捗を示すゲージ
 4)作業ポイントを示すゲージ
 5)進捗ごとにできる行動を選ぶボタン

 があるようだ。そして推測ではあるものの・・・

 目的は「1)品質を示すゲージ」を出来るだけ伸ばしながら、「2)進捗段階を示すゲージ」を完了まで持っていくことにある。そして進捗段階は4段階(?)に分かれていて、それぞれの段階ごとに「3)段階ごとの進捗を示すゲージ」を持っている。このゲージは「5)進捗ごとにできる行動を選ぶボタン」を押すと増加するんだけど、同時に「5)進捗ごとにできる行動を選ぶボタン」を押すと、「4)作業ポイントを示すゲージ」が減っていく。「5)進捗ごとにできる行動を選ぶボタン」は数種類あって、押すボタンによって「1)品質を示すゲージ」「3)段階ごとの進捗を示すゲージ」「4)作業ポイントを示すゲージ」の増減具合が変ってくる。

 ・・・というような観察内容を得られた。どこまで当たっているかは知らないけど、まぁ、50%ほど理解したぞ、たぶん、きっと。

 ところがここで突然、生産に対する情熱が尽きた。元々MMORPGの生産というものに、あまり興味を示さないタイプの私は、欲しくもないものを作らされるということが、面倒くさくなってしまったのだ。

 そんなわけで、生産チュートリアルを半ばで投げ出した私は、ごそごそと冒険スタイルに着替え、街を飛び出していったのであった。さらば生産、また会う日まで。

 ・・・嗚呼、very尻切れトンボ。

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