TD2: マニング国立動物園

 TU5導入から1週間が経過し、追加コンテンツが非ズンパス勢にも開放された。

 ということで今回は、追加コンテンツの1つである「マニング国立動物園」で遊んでみたよ。

 マニング国立動物園は通常のワシントンD.C.のマップからは独立した、このミッション専用のインスタンスゾーンだ。D.C.からはヘリコプターでゾーニングすることになる。要するにファストトラベル移動でしか到達できないというわけだ。

 ヘリ移動は、コンフリクト導入以降多用されているやや強引な手法だけど、コンテンツをコスト効率よく追加するには、妥当な手法なのだろう。「シームレスオープンワールドでD.C.再現」がウリのDivision 2として、飛び地のゾーン構成はどうなんだ? って気もするけどね。

 ともあれ「ストーリー」難易度でミッションを実施してみた。

 まず感じたことは、広い、ということだ。

 いままでのほかのミッションと同じように、細かく区切られたエリアを、順々に進んでいく構造ではあるんだけど、そのエリアの1つ1つが、これまでにないほどいちいち広い。じっくり隅々まで探索して進めていたら、ミッションを終えるのに1時間くらいかかってしまった。

 ただ広いだけではなくて、その広いエリアのあちこちには、コンテナが適度に配置されていたりもするから、探索する意欲も惹起してくれる。コンテナの種類も多彩で、1周すると潤沢に装備や物資が得られそうだ。

 ただその広さは、2回、3回と繰り返し遊ぶうちに、どちらかというと億劫さや面倒くささといったマイナスの性質を強く帯びていきそうだ。初見はよくとも、時間がたつにつれ、どんどん印象が悪くなっていく、非業の逆スルメコンテンツかもしれない。

 次に感じたことは、敵の配置がずるい、だ。

 強制的に挟撃されるような、そういうシチュエーションが多いように感じられた。初見だから立ち位置がわかっていない、ということも要因かもしれないけど、それにしてもやりすぎだろう、というくらい「カバーしてられない」シーンが多かった。カバーに適さない地形が多いことも、それに拍車をかけている。

 個人的にはDivision 2では、カバーシュートを主軸に遊びたい。だから、たまにアクセントとして、カバーから外す動きがあるのはいいけど、そればっかりではちょっとゲーム性に疑問を感じてしまう。甘い考えなのだろうか。

 またフィールドの作りこみの良さも、大きな特徴だ。

 おそらく現実のスミソニアン動物園を模してるんだとおもうけど、「海外の動物園っぽさ」を非常によく表現できている。動物はどこに行ってしまったんだろう、という疑問に答えるようななにか(死体とか、骨とか、エコーとか)がもっとあれば、世界観に厚みが出てなおよかったけど、それがなくとも、よくぞ無料追加コンテンツでここまでやったと評価されていいと思う。偉いぞまっしぶ。

 あとは、3つの噛ませ組織のなかで、唯一対決の機会がなかったエミリーン・ショーとの対決が、やっとここでできたということも、高評価の対象だろう。これでようやくすっきりした。

 ただ、この人は「基本的には普通のおばさんで戦闘能力はないから、本編のアウトキャスト編のラストでも出陣しなかった」・・・のだと私は思ってたんだけど、違ったんだな。普通にバリバリ戦闘してきて驚いた。どこで戦闘訓練したんだアンタ。
 
 また、エミリーンとケリをつけさせてくれたことはいいんだけど、いまいちそのストーリーラインには、のめりこめなかったかな。彼女は属性としては、前作のジョー・フェロと同じような、「悲劇の被害者」転じて「狂気の殺戮者」というヤツなんだけど、語られたストーリーだけでは、彼女が凶行に至る部分には、共感するだけの説得力が感じられなかった。

 その関連として、打倒エミリーン後のケルソの同情的な通信もいまいち理解不能で、その辺の叙情面の説明不足が、全体的にわずかな消化不良感をもたらしているのは、惜しい話だ。

 ともあれ、無料とは思えないクオリティではあったので、総合的にはもちろん高評価だ。周回したいか?と聞かれるとそうでもないけど、ただの1回だけのプレイであっても、無料で追加されたものとしては破格だといえる。

 このぶんだとほかの他の追加コンテンツも期待できそうかな? 今度試してみることにしよう。

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