作成者別アーカイブ: Nez/蝿

日記: 12月3日(2019年)

 沖縄旅行の話、その13【残波岬】。

 灯台、こええええええええええええええ!

 という場所だった。

 3日目の午後に赴いた残波岬は、属性としては初日に赴いた万座毛と同じような場所だった。

 断崖の上から、海と断崖の織り成す景色を楽しむ。そういう場所。

 万座毛との違いは、こちらのほうが観光地として整備済みだった、という点だ。

 駐車場と観光センターのようなものがあり、周辺にはプチ動物園(?)のようなコーナーがあり、巨大なシーサー像やら子供用の遊具やらがあった。都市エリアに近いということもあって、近隣住民の憩いの場としての性格も、多分に持たせているのだろう。そういう場所だった。

 そして残波岬の大きな特徴はやはり灯台だ。

 この灯台、200円を払えば登ることができる。となれば、まぁ、せっかくなので登るんだけど。

 いやー、登ってみてわかりましたわ。これ、私苦手だ。

 登った先は当たり前なんだけど超高所。そして足元はなんだか頼りないコンクリートの出っ張り。極めつけは、暴風が吹き荒れている。

 もうなんか、「死」を感じちゃいましてね。ざっと頂上を一周して、早々に退散しましたよ。

 もちろん頂上からの眺めは綺麗だったんだけどね。でも恐怖が先立っていて、あまり綺麗さに感動はできなかった。もう、とにかくとっとと帰ろうっていうマインドでいっぱいだったよ、トホホ。

 なお、この灯台の段数は99段+αとのこと。ただし、1段1段が大きめ。塔内の階層は13層くらいだったので、まぁ、13階建てのビルを階段で上るくらいの覚悟が登るのには必要だということだ。

 両親は当然、体力的問題のため登らなかった(正解)。

 続く。

日記: 12月2日(2019年)

 沖縄旅行の話、その12【御菓子御殿】。

 なんだかよくわからないが、沖縄には沖縄土産のお菓子を販売するメーカーが、御菓子御殿なる壮大なネーミングの直営店を各所に構えているらしい。

 ・・・という事前知識はあったものの、立ち寄る予定はこれっぽっちもなかった。興味ないからね。

 でも、次の目的地である残波岬に向けてドライブをしていたら、目の前に御菓子御殿が出現したので、もののついでにと、ちょこっと立ち寄ってしまった。

 建物の中は本当に単なるお土産屋さんだった。

 自動化されたお菓子の製造工程をガラス越しに見たりもできたけど、さして面白いものでもない。

 お菓子の種類は流石に多かったので、ガチでお土産を選びたい、っていう人にはいいのかな。沖縄は那覇空港のお土産コーナーが充実していたから、よっぽど情熱をこめてお土産を選びたい、って人以外には、あまりメリットもなさそうだけどね。

 店員さんが、地元の学生、っていう感じの不慣れで朴訥な感じの人が多くて、ちょっと和んだ。なるほど、このへんの子は、こういうバイト(?)に着いたりするんだな、って。

 またお客さんは、外国の団体も多かった。なのでこれはひょっとすると、外国人向けツアー、のようなものが提携して、お客を運んでくる場所なのかもしれないな。

 まぁ、面白いものがあるものだ、と思った次第。

 続く。

日記: 12月1日(2019年)

 沖縄旅行の話、その13【Tony Roma】。

 我が家では、かつてカナダ旅行の時にバンフで食べたTony Romaのバックリブが、大変美味しかったために、それ以来半ば神格化されていた。いつかまた食べたいものだ、と何年も切望されて久しい。特に父が、Tony Romaのリブとの再会をずーっと夢見ていた。

 だから今回の旅行のために下調べをしていた時、沖縄にTony Romaがある、と判明した時には震えた。ついに、あの、バンフでの感動が蘇るのか!? と。

 ということで、首里城を観光を終えた我々の目指す先は、北谷町にあるアメリカンビレッジ内のTony Romaに向かったのだった。

 まずまずの渋滞をくぐり抜け、昼過ぎという絶好のタイミングでTony Romaに到着。ランチメニューの「少なめのリブ」などには目もくれず、レギュラーメニューの「普通のリブ」を注文し、食べた!

 ・・・ん

 ・・・うーん?

 いや、美味しかった。ちゃんと美味しかった。でも、なぜかバンフで感動したような感動が全くなかった。なんでだろう。

 正直ね、もうバンフで食べた味なんて覚えてないわけ。覚えているのは「べらぼーに美味かった」ということだけ。だからバンフのものと沖縄のものとで、何が違うのかと言われるとさっぱりわからない。ただ、沖縄のリブは、感動するほどのものでは、残念ながらなかったのだった。

 ま、これはこれで、1つの伝説に終止符を打てたということで、価値のあることなのだろう。

 ちなみに北谷町は「ちゃたんちょう」と読む。読めるわけがねえ!

 続く。

日記: 11月30日(2019年)

 沖縄旅行の話、その12【首里城公園】。

 3日目。この日は首里城を見に行く日だ。

 火災のために見るべきものは減ってしまってはいたものの、元々の旅程通りに首里城公園までは赴き、見られる範囲を見ておくことにした。

 この日も非常に天気が良く、11月だというのに陽光が煩わしいほどだった。

 首里城には、おそらく同じように「もう旅程を組んでしまったので火災があろうがなんだろうがとりあえず来た」という感じの旅行者が多く来ていた。往時の賑わいは知らないものの、まずまずの人出だったように見受けられた。

 見ることのできた範囲は、「首里城の城壁の外」という感じ。守礼門と城壁以外、何も見られなかった、と言っても過言ではない。まぁ、それでもなんとなく雰囲気は感じ取れたし、城壁の向こうに見える、半ば崩れた建屋の屋根瓦などを見るのは、野次馬的な好奇心を満たすものもあった。これはこれで1つの歴史を体験できたということなのだろう。来て損した、という感じでは全くなかった。

 いくつか、ここでしたことや感じたことを忘れぬように列記しておく。

 謎の団体。日本人。20-30代の男女。20名弱。「27期生」とか言っていた。守礼門の前に陣取り、次の行き先の相談などを延々していた。なにも皆が写真を撮ったり眺めたりしたい守礼門の真ん前で相談せずともよかろうに。その空気のよめなさに多くの観光客が「邪魔だ」と顔をしかめていた。

 駐車場。デカい。その割に閑散としていた。やはり客がいないのか。今回の旅行ではたぶん唯一の優良駐車場だった。広い中で、係員が駐車位置を誘導してくれた。のだけど、広すぎてバックのあたりをつけにくく、逆に停めにくかった。そもそも人に見られると駐車って緊張するんだよな。未熟ゆえに。

 寄付。5000円ぶっこんできた。些少ながら。

 周辺。田舎ドライブ旅行の今回の中では、首里城付近は圧倒的に都会エリアだった。オシャレな店もいろいろありそうで、ドライブではなく徒歩散策も楽しそうだった。

 続く。

日記: 11月29日(2019年)

 沖縄旅行の話、その11【古宇利大橋】。

 今回の旅行で目指していた、2大目標の一つはこれ!

 古宇利島へつながる古宇利大橋。

 手前から橋と島との景色を眺めてもヨシ。

 また海の上を走るかのごときドライブ体験もヨシ。

 っていう感じでかなり期待していた。

 のだが。

 景色はすごくよかった。ただ、難点を挙げるのであれば、観光客の数も、今までの中では群を抜いて多かった。それが少々感動に水を差したかもしれない。

 ここまで立ち寄ったところは、どこもマイナーだったのか、はたまた時間が良かったのか、それほど人が多くはなかったんだけど、昼過ぎという絶好の時間帯に訪れた古宇利大橋は、かなりの人出があった。

 景色を楽しむ、というときに視界に人混みが入るかどうかというのは、感動の度合いに相当な影響があることを確認できたよ。

 また、古宇利大橋のドライブ体験も、案外拍子抜けだった。運転しながらそんなに景色は楽しめないし、乗用車の乗車視点だと、橋の欄干が邪魔でそもそも海がよく見えない。橋自体に高低差があるので、最高地点に着いた時に限っては、眼下に海が一望できるんだけど、それも一瞬のことだった。バイクで走ったら、もう少し感動できたかもしれない。

 さて、古宇利大橋を渡り、古宇利島についた我々なのだけど、すでにこの時点で老両親はバテバテ。本来ならこの後、宿への帰路に美ら海水族館に立ち寄る予定だったんだけど、それはキャンセル。この日はこのまま宿へ帰り、宿でのんびりと過ごしたのでした。

 続く。