といっても、農業を本気でやるつもりはさらさらない。ただ、このゲームのシステムで用意されている様々なことは、なんでもひととおり体験しておきたい。そんな単純な好奇心の一環として、試しにやってみた次第だ。
その程度の動機なので、ギルド領域内や隣接した耕作地を使うわけにもいかない。貴重な耕作予定地を占めるのは気が引けたし、なによりも、まかり間違って農業労働力にカウントされてしまったら、大変まずいことになりそうだ。
だから無人の荒野をこっそり切り開いて、そこに自分の農地を開墾していくことにした。墾田永年私財法の精神だ。
場所は自陣と友好ギルドとのちょうど中間地点当たり。森林が途切れて、特に使い道もなさそうな平野が広がる手前あたりを選定した。
そこにPersonal Claimを打ち立てて、いざ耕作開始だ。
・・・の前に、まずは種を得ないといけない。なので、さかのぼること1日前より、せっせと種集めを敢行しておいた。Farmingスキルも上がって一石二鳥だ。
同じところから搾取し続けたせいか、しょーもないクオリティの種しか集まらなかったけど、体験したいだけなのでクオリティはどうでもいいだろう。これで種は用意できた。
そして今度こそ耕作開始だ。
まずClaimのサイズを少し広げておくことにした。Claim直後の3×3の9マスから、4×10の40マスに一気に拡張だ。
維持費と趣味のために工面できそうなお金とを勘案して、このサイズにした。9マスでは小さすぎるし、かといって大規模に農業を行って大きな収穫得たい、というわけでもないから、このくらいでいいだろう。縦長にしたのは、もともとの地形の高低差の都合だ。
そして整地を開始する。
でこぼこでも種は蒔けるのかもしれないけど、ここはスタイルにこだわりたい。たかだか40マスなのでそんな苦労はないことだし、一律同一面になるように整えた。
で、いよいよ種を蒔こうとしたんだけど、あれ、蒔けるタイルと蒔けないタイルがあるぞ。
ここで思い出した。そういえば農業班は土がどうのこうの言っていたな。
あらためて表面がFertile Soilになるように整地をし直すと・・・おお、種が蒔けたぞ。
前日までにとっておいた種の中から、FlaxとWheatをテキトーに蒔いて、とりあえず初めての農業は完了した。
あとは時と雨とを待つばかり。種も土も低クオリティだから出来映えには期待できないものの、それでも収穫の時には満足感が得られるに違いない。楽しみだ。