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チャリ通: 積載変更

 チャリ通用の積載は、チャリ購入以来ずっとハンドルバーにつける小さなポーチを利用していた。

 この中に、財布やスマホといった最低限の通勤グッズ(を入れた巾着袋)を入れるというスタイル。大した容量はないポーチだったものの、普段持ち歩く荷物はそれほど多くはないので、これで十分だった。装着したみためもなかなかオシャレで、気に入ってもいた。

 しかし購入後3年以上が過ぎ、かなりこのポーチもくたびれてきた。1番問題になったのは、ベルクロの粘着力がなくなったことだ。これでは振動で中身がぶちまけられてしまう。

 そこで買い替えを検討することにした。

 まず検討したのは、同じようなものを買うという、なんの変哲もないプラン。これで、問題がないといえばない。

 でも、せっかくの買い替える機会だ。3年間チャリ通をしてきた知見を活かして、より合理的な買い物をしたい。ただの買い替えというような、安直な結論に飛びつくことなく、熟考を重ねた。

 その結果買ったのが、これだ。

 ・・・棒?

 はい、棒です。

 これをハンドルバーにつけておく。そして普段使いのボディバッグを、スリングを短くして棒の両端に引っ掛ける。そういうプランにした。

 この棒、本来は各種デバイスを取り付けるためのアイテムらしい。それを私は、バッグをひっかけるためのフックとして採用した、というわけだ。

 これでちゃんとボディバッグがハンドルポーチのようになるし、ぶら下げていての不安定さもない。それでいて、さっとボディバックを取り去れば、そのまま街歩きもできる。すげく快適。寄り道がはかどる。ポーチを盗まれるというような心配もない。レンチ使ってまで棒を盗ってく人もいなかろう。ダサい? もうそんなことは気にしない。

 専用品なんていらんかったんやー。

日記: 6月28日(2018年)

 春以降、季節が良くなったので、またチャリ通をしている。

 チャリ通をはじめたばかりの頃は、自転車を妙に大切に扱っていたので、職場と自宅以外の場所にチャリを置いておくのが心配で仕方がなく、それゆえに自転車の機動力を生かした寄り道なんかも、全くしていなかった。

 でも、さすがに3年も経つとそういう心配性なところも薄れてきたので、今シーズンは積極的に帰路に寄り道をしている。活動内容は主に、夕食を求めていろいろな食べ物屋さんを開拓するという、いわゆるグルメ紀行的なもので、趣味と実益を兼ねた、充実した通勤(充実しているのはむろん帰りだけ)を行えている。

 さて、そんなわけでこの日も、職場帰りに、あるラーメン屋を開拓しに立ち寄ることにした。

 その店は、食べログなどのウェブ上の評価は、決して高くはなかった。せいぜい★3くらいの、普通な感じ。ただ、別の店を開拓した帰りに、その店の前を通りかかったところ、外観は喫茶店風のオシャレな感じだったし、写真付きで掲示されていたおすすめメニューが「塩ラーメン」だったのが、塩ラーメン好きの私の琴線に触れたので、試してみようと思ったのだ。

 が、それが間違いだった。

 入店すると、きれい目な外観とはうってかわって、小汚い店内だった。外観だけきれいにしている、というよりは、きれいにしようと思えばできるのに、ずぼらで掃除をしていない、という種類の汚さ。そしてカウンターの向こうには60歳前後の、覇気がなく、清潔感もない、どちらかというと生理的嫌悪感を催すタイプの親父さん。

 入店した勢いでそのまま席に着き、予定通り塩ラーメンを注文してしまったものの、すでにこの時点で失敗した気持ちでいっぱいだった。即座にUターンすればよかったかなぁ、と感じていた。

 そして極めつけに入店を後悔したのは、その直後だった。

 見つけてしまったのだ。Gを。黒光りするヤツを。それも近年まれにみる巨大なヤツを。カブトムシかよ、ってな感じのヤツを!!!

 この店の環境は、よほどMr. Gにとっても住み心地が良い、つまり・・・な場所なのだろう。育ちも育ったりとしか言いようがない、長年住みついてこそ実現できそうな、サイズ感、ボリューム感だった。まさにG級なGだった。

 よくよく見渡せば、店内には少なくとも2つのホイホイが完備されていた。しかし、それもかなりくたびれていて、機能しているようには見えなかった。対策はあきらめているということは明らかな風情だった。

 そもそもいちゃだめだし、対策で連想させるのもだめだし、対策するならするでちゃんとやらないとだめだし、もうなにもかもだめだ。

 飲食店からGを完全に消すのは難しい。それはわかるけど、明らかに努力不足だから弁解の余地なしだ。基本的にやる気がみられない。

 やがて塩ラーメンは完成し、食べたわけなんだけど、もう味もへったくれもなかった。ただただMr. Gがこちらに向けて移動しないことだけを願い、一刻も早く退店できることを願う、苦しいだけのひと時だった。

 最近はこういう不潔店は都内では絶滅したものと思っていたけど、くしぶとく生息しているんだなぁ。そういう点は、Gとよく似ている。

 二度と行かねぇぞ。

日記: 6月24日(2018年)

 またしてもホリデーバイク車検でバイクの車検を通してきた(2年ぶり2度目)。

 流れも感想も前回と同じだ。安い早いうまい(?)で文句なし。

 オイルは自分で変えたし、走ってないから灯火類やブレーキも損耗してない。懸念点は、先日メンテしたチェーンの劣化だったけど、これも先日のメンテでだいぶ持ち直したから、今回もホリデー車検で十分だろう、と判断した。

 結果、実際十分だった。

 車検整備後に結果を説明してもらった時も、各チェック項目、特に問題なしとの由。あんまりきれいなせいか、もう11年目のバイクなのに「まだバイクも新しいですので・・・」とか時空を捻じ曲げる説明ワードまで、作業員の方から導き出した。実質新車。

 また前回の記録では「入店してから1時間半ほどで、あっさりと車検の更新作業は完了した」と書いてあるけど、今回は入店後わずか40分で、全工程が完了してしまった。それでお値段36,000円ほど。まさに、早い安い。

 ってことで、これで全然乗られないマイバイクの寿命は、少なくとも2年延長された。次の2年があるのかどうか。それはまだわからない。

日記: 6月23日(2018年)

 我が家に新しいヘルメットがやってきた。

 モデルは前回の予告通りSHOEIのGT-Airだ。

 【見た目編】

 色は写真のものなんだけど、アンスラサイトメタリックという、名称だけではちょっとイメージしにくい色にした。

 アンスラサイトとは無煙炭、つまり純度の高い石炭のことらしい。それのメタリックなので、「きらきらした石炭色」ということだ。やっぱりわからん。

 実際の見た目で言うと、すこーーーーーしだけゴールドの入ったガンメタという感じかな。思った以上に上品な色で気に入っている。

 色以外の見た目で印象深いのは、サイズだった。今までのZ-5より一回りデカい。特に後頭部が長い。百式改。

 【準備編】

 箱からヘルメットを出してまずしたことは、サイズの確認、PINLOCKの取り付け、あごひもの調整だ。

 試着もせずに通販で購入したけど、サイズは問題なかった。今まで使っていた同じSHOEIのZ-5と、同じサイズで、同じ装着感。内装がこなれてない分、まだ固い感じもあったけど、問題のない範疇だった。

 PINLOCKは、シールドに特殊なフィルムを張り付けることで、シールドを2重ガラスのような構造にして、シールドの曇りを防止するという仕組みの、SHOEI自慢の便利機能だ。

 これは出荷時には取り付けられてはいなくて、付属品として別途ついてくるので、これをシールドに張り付けてやる必要がある。作業はシールドをいったんヘルメットから取り外して行うんだけど、その作業にちょっとてこずった。Z-5のほうがシールドを外すのは簡単だったかな。

 そしてあごひも。格好良く言うとチンストラップ。今まではDリング式の着脱機構だったけど、GT-Airはラチェット式になっている。すごく便利に違いない、と思ったけどそうでもなかったな。慣れると感想は変わるのかもしれないけど、現時点ではDリングでも一向にかまわない気分。

 かくして準備ができたので、試走してみたのだった。

 【実走編】

 下道を小一時間、30kmくらい走った。

 Z-5からの明確な劣化点として懸念していたのは重さ。しかしこれは問題がなかった。重くなったなぁ、という印象を感じることなく、試走を終えた。200gくらいの増量であれば大丈夫だったようだ。

 逆に期待していたのは、サンバイザー機能。これが特筆すべき、期待を大きく上回る便利さだった。

 いままで好天下の昼のライディングでは、まぶしさに顔をしかめながら走るのが常で、顔面の筋肉を緊張させ続けるのが当たり前になっていた。スモークシールドやサングラスの着用が一定の解決にならないでもないんだけど、いざ暗いトンネルに入った時などが怖いので、これらはあまり選択肢にならなかった。

 そんな長年付きまとっていた問題が、サンバイザー機能であっさりと解決してしまった。

 サンバイザーを出している状態では、まぶしさを感じることがないので、顔面を緊張させずにいられる。顔が疲れない。そしてトンネルだったり、原色の風景を見たかったりしたら、さっとワンタッチでサンバイザーを上げることもできる。必要な時に、必要なものを。素晴らしい。

 サンバイザーなしのヘルメットをかぶっているすべてのライダーに、是非サンバイザー付きのヘルメットをお勧めしたいと感動してしまった。そしてこの一点をもって、買い替えてよかったと心から思うことができた。偉いぞサンバイザー。

 ただ、ほかの点はそんなに改善はなかったかな。

 ベンチレーションの効果は、下道で40km/h程度で走っている限りでは、あまり実感できなかった。というか今までのバイク人生で、高速道路で走ってるときでさえも、ベンチレーションの効果を感じたことなんて、ほとんどないんだよなぁ。ヘルメットのレビューを見るとよく「頭頂部に風を感じる」とかあるけど、ほんまかいな、と。私の感覚が鈍いのかな。

 とにかく、今のところそういう感覚はない感じだ。ただ、GT-Airは明らかにベンチレーターの表面積がZ-5より広いので、高速道路を走ったりすれば、また感想は変わるのかもしれない。と一縷の望みを抱いている。頭頂部で風を感じたい。

 また風切り音も普通にうるさい。Z-5と同じレベル。とはいえ「バイクに乗ってるときの音はこんなもんだろ」と思ってしまっているので、別に気にはならない。普通にうるさいし、でも、うるさすぎて発狂するってほどでもない。今まで通り。

 現状の感想はこんなところかな。いい色だったし、まだきれいだから、被りたい気にはさせてくれそうだ。これでもう少しバイクに乗る頻度が上がる・・・かなぁ。

日記: 6月17日(2018年)

 復活したバイクで、プチツーリングに行ってきた。

 ほんの50kmほどの試走。都内郊外の山道をぐるっと走った。

 走行前の心配事は2つ。1つはバイクの機能。久しぶりに動くバイクが、不調をきたさないかということ。もう1つは私。久しぶりの運転をこなせるかということ。この2つを確認しながら、慎重に走ってきた。

 結論からすると、どちらも特に問題はなかった。

 バイクは今まで眠っていたのがウソのように快調に動いた。異音やガタも感じられず、まぁ車検は通るかな、という楽観ができた。

 私の運転技術のほうも、いきなり普通に運転できた。時間が空いても技術は体に染みついているんだな、と逆に驚くほど。もちろん往時よりは、かなりぎこちない運転ではあったけど、ゆっくり安全運転をするのに十分な程度には、技術が維持されていた。

 しかし、別の、思ってもみなかった問題が帰宅後に発覚した。

 帰宅後、ヘルメットを清掃しようとしたら、ヘルメットを置いた机の上に大量の黒い粉が散乱したのだ。まさか、と思って自分の髪の毛をわしゃわしゃすると、私の頭からも黒い粉末が降ってきた。

 恐る恐るヘルメットの中を覗いてみると・・・これはまずい!

 ヘルメット内部の緩衝材のスポンジが、ボロボロの粉末状と化していたのだ。かろうじてまだヘルメット内に張り付いて残っていたスポンジも、もはや衝撃吸収力はなく、触れば触っただけ粉になる物体でしかなかった。このヘルメットは寿命をとうに過ぎていたようだ。事故ったら死ぬヤツだこれ。

 そんなわけで、急遽ヘルメットの買い替えを余儀なくされてしまった。

 このボロボロのヘルメットは、SHOEIのZ-5。10年以上前の小型軽量を主眼にした中堅ラインで、当然今は売っていない。でも後継モデルはまだ展開されていて、現行で売られているものはZ-7というモデルになるようだ。

 SHOEIのヘルメットが頭の形に合うし、買うべきサイズもわかっているから、今回もSHOEIでいくのは確定なんだけど、Z-7にするかどうかは少し考えないといけないな。今まで通りの性能でいいならZ-7でいいんだけど、せっかく買い替えるんだから、色気を出して少し違うモデルを試したい気もする。

 で、検討した買い替え候補は2つだ。

 1つは1つ上のモデルのGT-Air。Z-7より200gほど重くなるけど、サンバイザーが増える。たぶんベンチレーションも少し向上するんじゃないかな。値段は数千円上がるだけだ。

 もう1つはシステムヘルメットのNEOTECH II。システムヘルメットっていうだけでメカ好きの心を刺激するものがある。チンガードが上がる機構は魅力的だし、音声デバイスの格納機能なんかも便利そう。ただ重い。Z-7より400gくらい重い。値段も数万円上がる。

 結果、GT-Airにすることにした。Z-7じゃつまらないし、NEOTECH IIは流石に私の走行頻度ではオーバースペック。GT-Airがいちばん「ちょうどいい」と判断した次第だ。なによりもサンバイザーを試してみたかった。

 ってなわけでバイクも直り、ヘルメットも新調した。これでやっと車検にいけるな。車検前準備だけで一騒動だったわ。ふう。