作成者別アーカイブ: Nez/蝿

蘇英09: Crown Rivers

 Crown Riversは、ヒースロー空港のターミナル5にあったWeatherspoon系列のパブ。

 エジンバラ空港のThe Turnhouse Barと同じ系列で、内装の系統や、メニューの体裁などが似通っていた。入口にあった「パブでの注文の仕方」表記も同様で、系列パワーが炸裂していた。

 ここでは、この旅行最後となるエールとしてRUDDLES COUNTRY(だと思う)と、フィッシュ&チップスを注文した。

 しかし、ここはフィッシュ&チップスの味が悪く、The Turnhouse Barのものとは月とすっぽん。さらに、にこやかで優しかったThe Turnhouse Barのおばちゃんとはうってかわって、この店のバーテンはやっぱりおばちゃんだったものの、どこか冷たい感じの都会っぽい対応だった。エールの味は良かったんだけどねぇ。

 最後の最後で、イングランドとスコットランドの人情の差というか、都会と田舎の差というか、そういう印象的な部分に大きな影響を与える事例に遭遇してしまったよ。もちろん、統計的には何の参考にもならない体験だけどね。

 ちなみに1パイント約2.5ポンド。このとき空港レートで1ポンド160円くらいだったので、400円。日本で1パイントのエールなりギネスなりを飲んだら、1000円弱はするよなぁ・・・。安すぎる。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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蘇英09: 龍島粥麺小彩館

 ロンドン最後の夜は、なつかしのアジアを先取りすべく、チャイナタウンにあるレストラン「龍島粥麺小彩館」にいった。

 龍島粥麺小彩館は(たぶん)別に有名店でもなんでもない、どちらかというと小さな店構えの店。でも、客の入りがよく、店内の店員の動きもすばやく、店の入り口に掲示されたメニューの価格もお手ごろだったので、まぁ問題なく美味い店であろう、とチョイスした。

 果たせるかな、その目利きはおそらく正解で、気さくな感じのさばさばした店員の応対は、なぜか安心感のあるもので、出てきた料理も安心の味だった。

 頼んだものは、チンタオビール、チャーハン、焼きそば、ワンタンメン、エビチリ、というひねりのないラインナップ。

 どれも美味かった。実に安心感のある、それでいて深みのある味で、やっぱり中華料理ってのは世界を制するだけのものがあるよな、と唸らされた。毎日のイギリス料理も美味かったけど、そのどれと比べても安上がりなこの中華が、下手をするとどれよりも美味かったかもしれない。

 そんな中、あえて変だったものを挙げれば・・・というか、メニューを見誤っただけなのかもしれないけど、エビチリは我々の言うところのエビチリではなかった、ってのが珍奇ではあった。

 写真を見てもらえば、中央下段の海老料理が、少なくともエビチリとは違うということはわかると思う。これは実際は、海老の天ぷらのピリカラソース和え、というべきものだった。しかし、これが相当においしいもので、日本の中華料理屋ではなかなか出会いないだろうという珍しさもあいまって、この店で一番記憶に残るメニューとなったのでした。

 恐るべし、中華。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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蘇英09: Orangery

 Orangeryはケンジントン・ガーデンズの中にある元は柑橘類栽培用の建物で、現在はその一部がカフェとして公開されている。

 そこでいわゆるクリームティーを味わった。クリームティーというのは、いわゆるアフタヌーンティーの簡易版で、紅茶とスコーンとのセットのことらしい。まぁ、要するにロンドン観光で疲れたので、ここで休憩を取ったと思ってもらえばよい。

 壁から天井から食器から、何から何まで真っ白く統一された静かな室内は、とても素敵な空間を演出してくれていた。その中で実際はヘナチョコ東洋人の私も、なんとなく尊い身分になったような気分で、クリームティーを楽しむことができた。

 ここでオーランド・ブルーム似のイケメンウェイターの給仕によって、たっぷりのミルクティーを飲み、レーズン入りのスコーンにたっぷりのジャムとクロテッドクリームをつけて食べた。実に気分がいい。

 スコーンの味はそこそこ程度だったけど、紅茶にスコーンにクロテッドクリームの取り合わせは、日本ではなかなか実現できないので、よかったよかった。値段もお手ごろで、量を考えればスタバで飲むのと大差ない・・・かな?

 まぁ、でも、やはりここの売りは、白亜のハイソ空間という雰囲気だろうな。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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蘇英09: Gallery Cafe

 大英博物館内にあるセルフサービス形式のカフェ、Gallery Cafeで昼食。

 大英博物館の中にはこのGallery Cafeのほかに、「ちゃんとしたレストラン」と「大ホール内にある売店」という飲食の選択肢がある。ここはその3つの中では真ん中のランクですな。

 冷蔵庫の中にある飲み物を自分でとり、サンドイッチ等がよい人はそれも自分で取り、またはその日のランチメニューをオーダーして店員にそれをよそってもらい、それらを入れたトレーをレジに持っていって会計をして、自分で空いている席に持っていって食うという、学食や社食等でおなじみのセルフサービススタイル。

 ここでは、「今日のメニュー」だったビーフシチューかけバターライスと、冷蔵庫から瓶ビールのBECK’Sを取っていただいた。

 こんなところのなぞのハヤシライスもどきをチョイスしたので、「ああ、ついにイギリスでまずいものを食うか」と思ったんだけど、予想よりもぜんぜん美味かった。久々の米食ということもあって、安心のおいしさだったよ。以前大英博物館の大ホールの売店で買った「サラダのようなもの」は恐ろしくまずかったというのに。

 うーむ、まずいイギリスはどこへ・・・。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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蘇英09: The Sherlock Holmes

 The Sherlock Holmesは、ロンドンのトラファルガー広場の近くにある有名なパブだ。1階がパブで、2階がレストランになっている。

 名前のとおり、シャーロック・ホームズをモチーフにしたパブで、たぶんに観光客目当てという性質が強い・・・と思ったらそうでもなくて、夜になると近くのビジネスマンらしき連中が押しかけ、店の外にまであふれた人々が、エールやラガーを立ち飲みしていたりする。

 以前訪英したときに、ここから歩いて2,3分のところに宿をとっていた関係で、何度もここで休憩したり、食事をしたりしたことがあった。私にとっては、ロンドンで一番懐かしい店のひとつであり、その懐かしさを存分に味わうために、今回の旅行でも予定に組み入れてあったのだ。

 訪れた店は、以前とまったく変わらない雰囲気。さすがに100年以上も余裕で同じような町並みを保つこの国では、5年や10年そこらでは変わりもしないか。

 この夜は1階のパブが満員で、道路に人があふれるほどの盛況だったんだけども、2階のレストランはたいてい空席があるということは、こちとら先刻ご承知だ。満員のパブにめげずに入りこみ、「レストランは空いている?」と聞くと、案の定空いていたので、しめしめとディナーの席にありつくことができた。

 ここの観光客目当ての度合いは、1階のパブよりもむしろ2階のレストランに強い。

 レストランの一角にホームズの部屋が再現されている箇所があったり、トイレに行くにはトイレの入り口を開けるための虫眼鏡型の鍵が必要だったり(バーテンダーにもらわないといけない)、メニューの名前がホームズゆかりのものだったりする。なかなかの徹底っぷりだ。

 ユニークなメニューにいろいろと悩みつつ、今回はその名もずばり「Sherlock Holmes」というハウスエールと、「Dr. Watson’s Favourite(ワトソンの好物)」というカンバーランドソーセージとマッシュドポテトからなる料理(いわゆるソーセージ&マッシュ)を注文した。

 ウェストミンスターから歩き通したあとだったから、エールは実にうまかったけど、料理のほうはつまらないものを注文してしまったかな。個人的には、ぐるぐる巻きのカンバーランドソーセージがくることを期待したんだけど、来たのは単なる俵型のもの。これなら毎朝朝食のビュッフェで出ているよ・・・。

 ま、でも懐かしさと雰囲気とで、十分楽しめたし、よしとしよう。

 写真は↓ (※食べ物編の写真はピンボケばかりです)

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