カテゴリー別アーカイブ: 日記: 2010年11月

日記: 11月25日(2010年)

 栃尾あぶらげが美味い!

 ・・・っていう話は以前にしたような、してないような。記憶が曖昧なので、していない前提で話す。

 栃尾あぶらげというのは、一見生揚げ(厚揚げ)かとおもってしまうほどに分厚い、新潟県長岡市栃尾の名産の油揚げのこと。見た目が生揚げなのにもかかわらず、中身はしっかり油揚げというのが面白い一品だ。

 いわゆる生揚げは、油揚げの層を一皮剥けば豆腐なわけで、いわば「豆腐・イン・油揚げ」というような構造になっているものと思う。ところがこの栃尾あぶらげは、見た目こそ生揚げに酷似しているものの、中身もずーっと油揚げという点が大きく異なるのだ。いわば「油揚げ・イン・油揚げ」。油揚げのスポンジ状の層が、ひたすら分厚く広がっている。これは実に不思議な食品だ。

 油揚げをただ焼いて、青海苔、葱、醤油をたらせば、それで幸せにご飯がいただけるワタクシ。そんなワタクシにとってこの栃尾あぶらげは、その幸せを倍化させる恰好のご飯のおかずなのだ。

 惜しむらくは、あんまり売っているのを見かけないことかな。そのため、特定の取り扱いスーパーにいったとき以外には、なかなかありつくことはできないんだけども、まぁ、好きとはいえ、油揚げとご飯などという食卓が毎夜こられても困ることだし、たまに食うくらいがちょうどいいとも思うので、それはそれでよしとしよう。

 ちなみに私の食いかたは上記のとおり、ただ焼いて、青海苔、葱、醤油をたらすのみ! ザクザクと5,6等分にして食う! あぶらげのサーロインステーキや~。

 Fly Dukedomは栃尾あぶらげの全国展開を応援しています。

日記: 11月20日(2010年)

 土曜日は秋のお祭を練り歩いたよ。

 紅葉して黄色い葉っぱをまとった銀杏の並木道、背景には真っ青な空、そこに降り注ぐ陽光。黄色と青と光との見事なコントラストが気持ちいい秋の日。訪れた幹線道路沿いの並木道には、そこかしこに露店が出ていた。

 本格的な屋台もあれば、道路沿いの飲食店が軒先にまで出て料理を出している臨時の屋台、地域の団体が出す各種露店、近所の住民がただ不用品を売っているだけのフリマ崩れ、さらには小学生が道端にござをしいて遊戯王カードを売っていたり、果ては自衛隊のグッズ販売店まであった。様々な規模、業態の露店が林立しており、そのカオスな露店群を冷やかすだけでも面白い。

 しかし、そんなお祭りウォッチングも悪くはないんだけど、今回の目的は飯だ! 基本的には買い食いするために来たのだ! ひたすら歩き、食うぞ!

 まずは居酒屋らしき店先でおばちゃんが焼いていた磯辺焼きでスタート。焼餅に醤油と海苔、というシンプルかつ安心の一品。50円。正月気分だ。

 ファミレス前で生ビール(400円)とコロッケ(50円)。コロッケはカボチャとカレーを選べた。「どっちがオススメ?」「カレーですね!」「んじゃカレーください」。

 ハム屋かなにかのベーコン串。100円。スモーキーでうめえ。

 駐車場で売っていた串焼き。エビ、ホタテ、焼き鳥。値段忘れた。400円くらい?

 炭火焼居酒屋の前で、つくね。100円。

 地元の燻製同好会のブースで、ベーコン串。これは超うめえ。1本食ったあと、リピってもう1本。100円×2本。勢い余ってスモークチーズをお土産でお買い上げ。500円。

 祭り本部に到着。ご当地グルメがいろいろある。まずは富士宮焼きそば。うーん、微妙。これは現地で食ったほうが美味いな。500円。

 続いて厚木シロコロホルモン。これもいまひとつ。味噌味だったけど、やっぱり私はホルモンは塩が好きだ。400円。

 鮎の塩焼き。400円。安心の美味。でも、もう少し香ばしく焼かれているとよかったかな。

 もう腹がいっぱいだけど、目が食いたい状態。白ウィンナー。200円。ヴァイスブルストを期待したけど、少し違うものだった。

 食ってるだけではのどが渇くので、テキーラ専門店でメヒコーラ。500円。

 ってところでもう満腹。まだまだ美味そうなものはたくさんあったけど、この辺でやめておこう。

 歩き始めが11:00頃で、食い歩くこと3時間。14:00頃に祭りエリアを抜け、帰路に着いた。いやー。初めて訪れた祭りだったけど、なかなか気分がよかったね。天気もよくて、実にいい買い食い日和だったよ。

 本当に食うためだけの参加だったので、いったいこの祭りの本旨がなんだったのかは定かではないんだけど、また来年も天気がよくて暇だったら行こうかな。

日記: 11月18日(2010年)

 FF14にカテゴライズして話そうとも思ったけど、もう少し一般的な話として話したいので、日記にした。

 本日のお題は何かっていうと、「謝らせるな」ってことだ。

 最近、特にFF14の出来に関するツィートやブログをみていて印象的なんだけど、人や企業に謝罪を求める風潮が強すぎる。私の感覚だと、異常だ。モンスターペアレントや、隣国の人々のように、謝罪を求める発言を繰り返す場面を頻繁に目にして、心が沈む。

 FF14の件でいえば、「反省してくれよ」っていうのはありだと思う。それはスクエニに良いものを作って欲しいという、ファン精神の表れだろうから。期待の裏返しだろうから。また逆のベクトルだけど、「クソゲーだな」「無能だな」あたりも別にいい。感想は自由だし、多少攻撃的な内容であっても、そういうものに晒されるのは今日のクリエイターの宿命だと思う。

 でも、「謝れよ」ってのは少し温度が違う。「責任を取れ」というのに等しい。言葉の重みがわかっているのだろうか。多くの場合、なに言ってんだよ、と思ってしまう。私の美的感覚からすれば、醜い、に相当する。

 自分の期待に反する商品を購入した場合に、売主に対して怒りがこみ上げるのは自然な感情だ。でも、そこで「誤れ」と要求すること、すなわち、一方的に売買契約の相手方の責任だと断定して責任問題に発展させるということは、かなり重大な行為になるのだとわかっているのだろうか。

 例えばFF14の不出来を謝らせる、ということは、「FF14が不出来であることで発生した損害を賠償せよ」というに等しい。法の専門家ではないので、私の個人的なリーガルマインドでもって申し上げるしかないのでございますけれども、相手方に賠償をさせるということは、FF14の売買契約の中に何らかの虚偽の記載、錯誤を生む要件があり、その虚偽や錯誤を発生させた原因はスクエニにあり、また同時にその虚偽や錯誤について購入者は善意無過失であり、つまり錯誤の内容は通常売買契約を結ぶ場合に求められる注意力を持ってしては知りうるべくもなかった・・・というようなことが求められると考えるのが普通だと思うんだけど、ちがうのかね。

 そうだとすると・・・これはなかなか成立しないだろ、と思ってしまう。

 当然コンテンツの主観的な評価、つまり、面白い、つまらない、といったことの保証は売主がする必要はない。そうでなければコンテンツ産業は成り立たないからだ。なので、もしこの錯誤が「面白いと思ったらつまらなかった」ということであれば、当然謝罪の要求はできない。

 あとはよく言われるのが、不良品である、ってことだけど、このレベルのものを不良品って呼ぶ世の中になったんだろうか。私の基準では、FF14が不良品だと考えざるを得ない要件は以下のようなものの場合だ。DVDが読めない、インストールできない、要求スペックを満たしたマシンで起動しない、ウイルスが混入している、システムに重大な損傷を与える可能性がある、オペレーションが致命的に不整合である・・・etc。そしてFF14は少なくともこういったものでない以上、「出来の悪いソフトウェア」ではあっても「不良品」というわけではないというのが、感情を差っ引いた冷静な判断だと思う。

 なので、スクエニが無罪か有罪かでいえば、間違いなく無罪だと私は思っている。有能か無能かでいえば無能だとも思うけど、無能だから謝れってのは酷な話だ。

 FFは人気のあるシリーズ物だから、ファン層が発売前後にある程度感情的になってしまうのは仕方のないことだ。でも、その負の感情が発売2ヶ月以上たとうとしている今なお続いているとしたら、心を病んでいるとすら思えてしまう。期待していたのに裏切られた、って何ヶ月も言い続けているのは、愛していたのに捨てられた、って言ってストーカーになるのに近しい。

 少なくとも私は、遊んでみてつまらなかったMMORPGに対して、その開発に謝罪を要求したことは(たぶん)ないし、そんな気にもならない。遊ばない選択をしてから1ヶ月以上、そのゲームに触れて何かを述べる(もちろんこの場合批判的な意見になると思うが)こともない。ただ遊ばないという選択をして、ひょっとしたらその時点で何らかの評価を述べて、そして去るだけだ。

 不味いという評判の飯屋、試食して不味かった総菜屋について、何ヶ月もその商店街で「あそこは不味い。店主は謝れ」「あそこは不味い。店主は謝れ」って喧伝し続けている人を想像すればいい。完全に気持ち悪い人だ。FF14のようなコンテンツに関してだって同じことだ。本人は正義のつもりで言っていても、周囲から見たら相当気味が悪いものだ。

 企業と個人の関係や、情報の伝達が変化していって、個人の発言力が強くなっているのはとてもいいことだと思う。でも、隣国あたりの「誤ったら負け。謝らせたら勝ち」「他人に謝らせることで精神的幸福を得る」というような生き様をみて、「ああはなりたくないな」と思えるのは、日本人の美点だと思うし、その美点は末永く続いて欲しい。

 ここに書いたからどうなるもんでもないけど、まずは身近な人たちに、そんなメッセージが伝えられたら最高だ。

日記: 11月16日(2010年)

 知人のTweetより抜粋のネタ。

 「@M**********: 話し言葉とチャットだと随分変わってしまう(・ω・) 普段話す時は言葉遣いは気を付ける!」

 インターネットにおける口調作りの話だ。これは面白いネタになりそうだ。私も自分のチャットポリシーを述べて、分析してみたい。

 ちょっと理屈っぽいけど、大半は後付けの理論だ。本当はこんなに計算していない。

 【一人称は「私」】

 一人称は「私」でほとんどの場合統一している。それ以外の言葉を選ぶときは、ネタ的に必要なわずかな場面だけだ(cf「余は満足じゃ」)。

 リアルではもちろん、公的な場面をのぞいては「私」などと言ってはいないが、ネットでは10年前から「私」をチョイスしている。14歳女子中学生を自称する都合上中性的にしたかったのと、偽りの落ち着き感を演出したかったからだ。虚飾にまみれた呼称といえる。

 【顔文字はあまり使わない】

 あまり使わない。特にAAっぽい顔文字は全く使わない。私が稀に使う数少ない顔文字は、「;-;」と「:)」という、原始的な顔文字だけだ。あえてこの古く時代遅れな顔文字をチョイスして使っているのは、もちろんキャラ作りの一環だ。あまり使われない顔文字をあえて使うと、それが識別子になる。「;-;」の顔=私、というような。

 【語尾の音引きはあまり使わない】

 「よろしくー」「こんばんはー」「おやすみー」ではなく、「よろしく」「こんばんは」「おやすみ」。そろそろ落ち着いた雰囲気を出そうかな、というような気分でそうしている。しないこともある。

 【芝は生やさない】

 「www」は使わない。

 【スラング的な漢字略語をひかえる】

 例えば「鯖」とか「垢」とか「升」。使わないわけではないけど、使用頻度はできるだけ減らす。「サーバー」「アカウント」「チート」と言う。

 【感嘆符を多用する】

 「いくぞ!」「OK!」「寝る!」というように「!」を使うことが他人よりも多い。上述したことを実践すると、どうしても硬い、またはおとなしい感じになってしまうので、軽さや活発さを出す仕事を全て「!」に一任している。

 【あえて英単語】

 「damn」「woot」「huh?」。これは相手を選ぶけど、そういう傾向はある。UOやEQ1世代を相手にするときに多くつかう。要するにかぶれですよ、かぶれ。「過酷なMMORPG黎明期を海外の猛者と渡り合ってきたんだぜ臭」を出すための醜いアピール。

 【変換しない】

 いつもではないけど、たまに平仮名だけのチャットを垂れ流す。これは単純にめんどくさいので・・・。特に緊急事態には多い。「うおおお、とつぜんありにおそわれた!にげる!」

日記: 11月11日(2010年)


キッチン de 焼肉

 やぁ、みんな。焼肉は好きかい? 僕は大好きさ!

 カルビが好きだ、ロースが好きだ、タン塩が好きだ、コプチャンが好きだ、トントロが好きだ、鶏モモが好きだ、テッチャンが好きだ。家庭で、焼肉屋で、居酒屋で、韓国料理店で、ファミレスで、キャンプ場で、バーベキューで、この地上で行われるありとあらゆる焼肉が大好きだ。

 っていうくらい好きだ。常に食っていたい。肉肉肉肉肉野菜肉、くらいのペースで食い続けたい。キャンプツーリングに行くときには、必ず自前で炭と小型バーベキューグリルを持っていくし、飲み会の会場を隙あらば牛角にしようと暗躍する。

 だから、そんな私が先日イトーヨーカドーに赴いたところ、こんなものが安売りされているのをみて、衝動買いしてしまったのも、無理からぬことなのだ。

 懐石丸型焼肉グリル

 これが、なんとたったの500円ですよ、奥さん。そりゃ買うわ!

 直径16cmほどという小ぶりな鉄板は、1人焼肉にもってこいのサイズ。つねづね、「家のキッチンのコンロの上に鉄板を乗せて1人焼肉をしたいぜ!」という暗いディナーを夢見ていた私は、ついにその夢をかなえる日が来たことを喜んだ。

 しかし、自宅内焼肉には障害が多い。その最たるものは、煙(=ニオイ)と油だ。
 
 とはいえ、これらを克服するための、「卓上」ではなく、「キッチンのコンロ上」での焼肉なわけで、煙に関しては換気扇を全開にすることである程度回避できると踏んでいる。しかし依然として油はねの脅威からは逃れられない。

 そこで、今回はこの「懐石丸型焼肉グリル」の周囲に、アルミホイルで作成したガードを装着することで、肉の出し入れに必要な前面開口部を除く270度方向への油はねを防いでみようと試みての、1人焼肉ディナー開始と相成った。

 さて、その結果は・・・

 1)味

 ジンギスカン鍋状の鉄板は、程よく油を落としてくれて、フライパンで焼く肉とは一味違ういい焼き上がり。美味い。炒め物料理とは違い、焼きたてを食えるのが最大のメリット。

 2)鉄板

 フッ素加工された鉄板は、新品だけあって肉の焦げ付きとは無縁。快適な鉄板焼き環境。

 3)煙

 キッチンの換気扇直下だけあって、煙害は軽微。問題なし。

 4)油はね

 これは・・・厳しい。我がアルミホイルの城壁は、カタパルトのごとき低い弾道の油はねはよく防いだものの、トレビュシェットのような高い放物線を描く油の弾道までは防ぎきれず、数多くの被害をもたらした。また、鉄板の小ささが災いして、すぐに油受け部分に油が溜まってしまうことも、被害を大きくしたといえる。溜まった油に肉片が転落することで、フライヤーのごとき飛沫が舞うのだ。

 ってなわけで、焼肉は美味かったんだけども、油はね防衛体制にはもう一歩踏み込んだ対策が必要だという結果に終わった。ぺらぺらなアルミホイルの強度だと、防壁の高さを稼ぐことが出来なかったのが敗因だ。次回は素材から見直して、コンスタンティノープルも裸足で逃げ出す勢いの城壁を築いて挑もうかと思う。

 でも、ま、うまかったよ。ラムを飲みながら、マイペースで焼肉。いい夜だった。