新拠点では、建築チームが頑張って整地やら建築やらを進め、さらには現地の先住勢力(フランス勢とスペイン勢)との友好関係樹立をも進めているようだ。えらいぞ。
しかしそのころ私はというと、上述のようなことをVCで傍受しつつ、マイペースに新拠点への移動をしながら、新天地での生計の立て方を模索していた。
新拠点と旧拠点との1番の違いは、食料の確保が困難、ということだった。尽きることのないヘーゼルナッツに囲まれていた旧拠点では、何の不安もなく常に満腹を保つことができていた。しかし、新拠点の周囲は、森林資源そのものは豊富なものの、即座に食に供せる植物は少量のリンゴしかない、というありさまだった。
ということで、写真のように狩猟を試すことにしたわけだ。
結論から言うと、微妙かな、というところだった。
狩猟そのものは楽しさがないわけではない。生産ばかりの生活に、いいスパイスとして気晴らしになる。ただ、食料確保手段としては、効率がいまひとつだった。
鹿を狩って手に入る肉が70前後。焼肉10個強ぶん。1匹狩ればなんとか平日夜の1晩のあいだは持つかな、という程度。1匹狩るのに運次第で1時間もかかるという狩猟の困難さ(主に発見/追跡の困難)を考えると、決して効率がいいとは思えない感じだ。
うーん、これは下手すると、1時間かけて旧拠点方面に走り、ナッツを大量に拾ってきたほうが早いかもしれないなぁ。