日記: 9月8日(2016年)

 先日入手した揚げ物界のアーティファクト、こと、ディープフライヤーでいろいろ実験を繰り返している。

 が、まず実験そのものよりも、使ってみてのレビューを先にしておきたい。

 いいところは、やっぱり「周囲が汚れない」ということだ。ほぼ密封状態での調理になるので、揚げ物どころか、炒め物よりもキッチンは汚れない。下手をすると、煮物より汚れない。そこに惚れ込んで買ったようなものなので、その面では期待通りだ。

 逆に、使ってみないとわからないネガティブな要素もいくつかあった。その最たるものは、揚げ網の最高位置がちょっとだけ低い、ということだ。外蓋を閉じた状態で、揚げ網を昇降できるというのが特徴のディープフライヤーなんだけども、揚げ油を最大量入れていると、その揚げ網を上げた状態にしたときに、揚げ網がギリギリ油に触れてしまう。上掲の写真の状態でも、実は肉の底面が油に触れていたりする。なぜあと1センチ、いや5ミリ上に設計しなかったのか。惜しまれる。

 ともあれ、やっぱり新しい道具は面白く、いろいろとやりたい気持ちになる。というか、やりたい放題やっている。

 そこで、そのいくつかを紹介したい。なお、以下の実験はすべて「1度も油を交換せずに1日1件を連続で」行っている。「どこまでノーメンテで油を使いまわせるか」の実験も兼ねているのだ。

 【ケース1:冷凍ポテト】

 1番期待されるのはたぶんこれだろう。期待通りに、ファーストフード店のような要領で揚げることができた。油もあまり汚れない食材なので、反復性も高い。100点。

 唯一の問題は、一般的な冷凍小売サイズ(300g?)を丸ごと揚げるには容量的にギリギリで、油が「ひたひた」くらいになってしまうところだ。その状態で手を加えなくても揚がるは揚がるものの、途中で一度ふたを開き、中身を均一にしてやるなどの手間をかけたほうがベター。

 【ケース2:牛モモブロック素揚げ】

 写真のブツ。普段なら食えたもんじゃない、豪州産のグラム100円台の牛モモを買ってきて、サイコロ状に切って揚げてみた。発想としては、「焼くより油跳ねもないし、ひっくり返したりもしなくていいから楽だろう」という安易なもの。

 できたものは、ほとんど焼いた場合と変わらない、牛サイコロステーキのようなものになった。ただし、元々が元々なので、肉自体がまずかった。あとやっぱり素揚げなので、旨みが逃げてしまった、ということもあったかもしれない。50点。

 また、肉汁流出事件の悪影響は、味が落ちるということに留まらず、油が汚れる、という大きな欠点もあった。一気に油が濁ってしまったよ。

 【ケース3:豚バラブロック素揚げ】

 発想は牛と同じ。

 でも結果はずいぶんと違っていて、こちらは美味しかった。単純に「安い牛」より「安い豚」のほうが美味いだけ、という気もするけど。75点。

 当然、油の汚れ度も高かったと思うけど、ケース2の時点で十分に汚れてしまったので、もはやなにがなんだかわからない。

 【ケース4:牛モモブロック唐揚げ】

 ケース2とまったく同じ肉を、1)前日から塩と香辛料で下味をつけておく、2)揚げる直前に片栗粉をまぶす、として調理。

 一手間かけてだいぶ美味しいものになった。十分に食える。下味が素材の悪さをごかまし、かつ、衣がうまみの流出を妨げてくれたのだろう。なぜ、人は肉を素揚げにせずに唐揚げにするのかがわかる。

 また、から揚げとはいえほぼ赤味肉なので、罪悪感が少ないのも悪くない(すいません、本当はそんなもの微塵も感じません)。70点。

 【ケース5:豚バラブロック素揚げ】

 同上。ケース3とまったく同じ肉を、1)前日から塩と香辛料で下味をつけておく、2)揚げる直前に片栗粉をまぶす、として調理。

 結果も同上。これはほとんど文句のないレベルにまで昇華した。90点。

 【ケース6:冷凍から揚げ】

 もっと簡単に! ってことで、スーパーで売っている「レンジでチン」的な冷凍食品のから揚げを、テキトーに揚げてみた。

 簡単がとりえ、って感じ。味は所詮冷凍食品。ポテトに比べて唐揚げだのハンバーグだのの冷凍は、どうしても非冷凍ものと比べたときの劣化が大きいな。これなら鶏肉を買ってきて素揚げなり唐揚げなりにしたほうが良さそうだ。55点。

 【今後の展望】

 と、こういったものをこれまで試した。

 油チェンジ、油こし、油の継ぎ足し、といったことをせずに、使用後はそのまま放置で、翌日にまた使用、という雑な油管理でも、1週間ほど連続で使えている。劣化した油を使っても、長期的にどうなるかはともかく、今のところ油による健康上の被害もない。ひとつの目安で覚えておこう。

 今後は、もっと変なものを試したいかな。脳裏に浮かんでいるのは、食パン、とか、ホルモン、とか。

 定番過ぎるということで避けてしまった鶏肉もそろそろやらないとな。唐揚げでは普通過ぎるから、懲りずにまずは素揚げしてみたい、素揚げ。皮パリパリイメージ。

 あとは、海鮮ものね。定番なら海老とかシシャモとか。変化球としては「これからの季節は秋刀魚揚げですなー」とか、聞いたことのないセリフを吐いてみたい。水分の多いものは油跳ねがひどいから、そういうものでこそ、蓋つきのディープフライヤーが活躍できるだろう。ただ、生臭い海鮮ものを揚げると、さすがに油が死ぬだろうから、ご利用は計画的に。

日記: 9月7日(2016年)

 ミニ用の別サイト(BMB)にスパムコメントが最近増えている。

 この「Fly!」と「BMB」とは、同じサーバーで同じWordpressを使っている、いわば兄弟のような立場なのに、「Fly!」にはこないスパムが、「BMB」にはばんばんくる。なぜなのだろうか。

 どちらも、Wordpressのプラグインで、大量のスパムコメントは日々はじいている。そして、その「自動ではじいているコメント」の絶対数は「Fly!」のほうが多い。でも、「Fly!」のほうはそのフィルターをすり抜けるコメントがほぼ皆無であるのに対し、「BMB」のほうではぽつぽつとすり抜けてくるのが出ているのだ。

 偶然すり抜けるスパムに見つかったのが「BMB」側だった、というだけなのかな。まぁ、たぶんそうなんだとは思うけど、他に何か要素があったら面倒くさいなぁ。

 とりあえず古典的な方法ながら、キーワードフィルターを設けて、すり抜けてくるスパムに共通して含まれるドメイン名やらなにやらをはじく設定を、数十行にわたって組み込んでおいた。これでなんとか減ってくれ、と願うとしよう。

 ・・・しかし、なんだね。こういうスパム対処作業は、どこか懐かしくもあるね。

 かつてMovable Typeを使っていたころは、もっともっとスパムコメントには悩まされていて、数十行どころか数百行のフィルターを自作したり、国別のIPではじいてみたりと、試行錯誤をしたものだった。その苦労をWordpressにしてからはほとんどしてこなかったから、昔に戻ったようなホンワカした気持ちになったりもするのだ。

 でも、やっぱり、こりごりだけどな!

日記: 9月6日(2016年)

 好きじゃないカスタム:第2回。

 今回槍玉に挙げるのは、灯火類のカスタム、特にヘッドランプの光度を上げる側のカスタムだ。これが大嫌い。

 表面的な理由はもちろん、まぶしいからだ。本質的には、改造者が身勝手だからだ。

 車両Aのヘッドランプのまぶしさを上げるとどうなるか。まず、車両Aのドライバーからの視界は良くなるかもしれない。次に車両Aが他の車両から知覚されやすくもなるかもしれない。いずれも「かもしれない」と書いたのは、明暗の差がくっきりしすぎると、逆に暗い部分が見えなくなるために、一概に見やすいとはいいがたいからだ。本音を言えば、トータル的には大差なかろう、と思っている。

 次に周囲にいる対向車Bや歩行者Cを考えよう。これらの視界はまぶしさでかなり悪くなる。知覚されやすさも、車両Aによって認識者が幻惑されるために、車両Aのランプ照射範囲外にいる限り悪くなる。完全にデメリットしかない。

 つまりヘッドランプの光度を過度に増すカスタムは、自分の見易さと見られ易さを上げる(かもしれない)代わりに、周囲の他人全員の見易さと見られ易さを下げるという、身勝手きわまる行為なのだ。

 こういうようなことをいうと、やれ標準ランプは暗いだの、やれ田舎道は暗いだの、なんだのかんだのと正当化する発言が出るんだけども、しゃらくさい。現行の車両の車検通過の光度で足りないということなんて、めったにない。ごくごく限られたレアな危ないケースでは、安全に徐行すればいいだけの話だ。

 どうしても漆黒の闇の中を通るのに光度が足りないというのなら、その車両で漆黒の闇以外を通るな。漆黒の闇の世界のための車は、人間の世界で生きるのには不向きだから、永遠に辺境の地に閉じこもっていろ。辺境専用車にしろ。人里に出てくるな。と、いいたい。

 このカスタムを嫌悪する根本的な思想は前回のナンバーの折り曲げと同じだ。「他人の迷惑を考えない身勝手な改造」だからだ。ナンバーの折り曲げは、迷惑の対象が主に公安だったのに対して、ヘッドランプの場合はすれ違うあらゆる他人、という点でより直接的な被害が大きい。性質が悪い。罪深い。

 車検だけではなくて、パーツの販売や改造請負などについても、もう少しこの分野は規制すべきじゃないかなぁ、と思うよ。人命に関る、と思う。

日記: 9月5日(2016年)

 肉のハナマサ製品を試そう、第2弾。

 今回はハナマサで揃えた食材を使って簡単にラーメンを食す、という安直なことをしてみた。

 購入したのは、写真のとおりの品々。

 中華麺。スープ。そして角煮。

 麺を茹で、スープを湯で溶かし、完成したラーメンに、温めておいた角煮を載せるだけの作業。

 で、食べる。

 うんうんうん。普通。

 普通なんだけど、悪くなかったな。

 麺とスープについていうと、麺に関しては特にいうことはない感じ。どこのブランドで買ってもスーパーで買えるこの手のものは大差はないと思う。強いて言えば、1玉50円くらいだったと思うので、コスパはいいかもしれない。

 スープはこれ、ハナマサブランドじゃないのかな。そういう記載がなかったかもしれないので、いよいよもってレビューする意味がないんだけど、これは私の好みの味だった。ちなみに塩味。

 で、よかったのは角煮。自分で作るほうが数倍おいしいし、赤みまでトロっとしているほどやわらかい、とかそういうこともなかったんだけど、味がしょっぱさ重視なのが良かった。

 市販されている出来合いの焼豚や角煮って、なぜか(というか保存の都合だと思うけど)甘いんだよね。原料をみると、砂糖が醤油より先にきている場合がほとんどだ。そういうものは、少なくともラーメンの具にはまったく適さない。

 でもこのハナマサの角煮は、醤油味が前面に押し出されていて、甘味は少々程度。ラーメンの具として使うのに適していて良かった。

 ってことで、「ハナマサで揃える簡単ラーメン作戦」は、まぁ成功、かな。

日記: 9月4日(2016年)

 猫好きの風潮が苦手だ。「猫」ではなく「猫好きの風潮」が苦手だ。

 苦手というのは少し違うかな。私の抱いている感情を表すのに、なんという表現が適切か難しいんだけど、ここでは一応苦手といっておこう。

 インターネットの共通認識として、猫好きは正義、というような風潮がある。猫を好きであることは当然であり、猫の写真に萌え、猫の動画に萌え、ペットの猫自慢にはいいねをつける。ゲーム世界でも野良猫に萌え、ペット化できるなら猫であり、猫系の種族はかわいく、猫系のNPCは素敵。反論は許さない。そして「ぬこ」とか言っちゃう。

 というのに、ついていけない。

 いや、猫が嫌いなわけじゃないよ。猫はかわいい個体はかわいいと思うよ。でもあらゆる動物の中で1番好きというわけではないし、1番かわいいとも思っていないし、どちらかというと不細工な猫も多い。猫なら無条件に賛美する、という気には残念ながらならない。

 猫のかわいさを、「猫だからかわいい」という見方はできなくて、かわいいときもあればかわいくないときもある、というような一歩引いた視点で見てしまう。そしてそれが当然の立場だと思っている。

 そう視点でいるせいか、「ねこー!ねこー!」というような場面に遭遇すると、「本当にそれがかわいいのか?」「猫だからと思考停止してるんじゃないのか?」「むしろ猫をかわいいといわないといけないというような強迫観念に襲われているんじゃないのか?」「猫をかわいいといってる自分に酔ってるんじゃないのか?」などと穿った見方までもしてしまう。

 で、その直後に「とはいえまぁ、こういうのは乗ったもの勝ちだよな」「本人たちもわかっていて盛り上がっているのかもしれないな」と思い返して、あまり冷めたことを考えるのはやめよう、と思うんだけども、結局どこかもやもやし続けてしまう。

 ので、猫好きの風潮が苦手なのだ。考えすぎマンは今日も平常運行です。