月別アーカイブ: 2013年8月

台湾2013: 21.佳佳豆漿店

 油條と豆漿の朝ごはんを食べよう。

 これも今回の訪台で実現したかったことのひとつだ。2日目の朝は、目当てにしていた店が定休日だったおかげで、見事に頓挫したんだけども、懲りずに3日目の朝に挑戦し、達成してきた。

 訪れたのはホテル徒歩圏内にある、佳佳豆漿店。営業時間が「午前4時~午前11時」とか書いてあった。えらい朝ご飯特化型のお店だ。

 入店して、言葉がわからない旨を表現すると、怪しい日本語の併記された注文票を渡してくれた。助かる。それに記入する形で油條と鹹豆漿を注文し、店内で食べた。

 おお、こういう味なのかー。

 今まで写真で見て、想像するしかなかった油條と豆漿。なるほど。うまいじゃないか。

 油條は揚げパン。給食で出るような揚げパンの、外側部分だけでできているような、そんな味だった。かみ締めると、じわっと油が染み出てきて旨い。

 鹹豆漿はしょっぱい豆乳スープ。葱やら干しえびやらが浮かんでいて、味わいとしては吸い物に近い。最初のうちは豆乳状なんだけども、食べているうちに豆乳が固まってきて、おぼろ豆腐のようになってくる。豆乳に加えられた酢と反応しているようだ。異なる食感が1杯の中で味わえて、2度美味しい。

 そんな初めての味わいを、店内でなるほどなるほどと食べているあいだにも、朝6時前だと言うのに、次から次へと地元客がやってきては、朝ご飯を購入し、テイクアウトして帰っていっていた。これが地元民の朝か、などとその様子を珍しげに眺めながら食事がとるのは実に楽しい。海外旅行の醍醐味だ。

 帰りにテイクアウトで冰豆漿(冷たい豆乳)を買い、冷房の効いたホテルでそれを飲んで、朝のひとときの締めにした。こっちの豆乳は、日本ののようなキツさがなくて飲みやすいから好きだ。

店舗外観

注文票

油條と鹹豆漿

冰豆漿

台湾2013: 20.富爸爸猪脚大王

 豚足(猪脚)を食いたい。

 というのが今回の訪台時に抱いていた思いのひとつだったんだけど、食いそびれていた。というのも、事前に調べてあった豚足の有名店は、日曜日が定休日だったからだ。1日目は土曜だったけど体調が悪くて食うタイミングを作れず、2日目のこの日は定休日だから、もう今回は無理だな、とあきらめてしまっていた。

 そんな折、ホテルのすぐそばに、この豚足の店を発見してしまった。評判のほどをWebで調べてみると悪くない。こんな近くに求めていた店があったとは盲点だった。よしここで食おう。

 ってことで、入店したのがこの富爸爸猪脚大王だ。

 店内は案外モダンで悪くない。注文方式も注文票に記入するスタイルなので簡単だ。おかみさんの愛想も良くて、これは当たりの予感がする。

 で、注文したのは、腿扣、魯肉飯、貢丸肉片湯の3品。このあと夜市にもいきたかったので、台湾最後の晩餐だけども、控えめに注文した。

 豚足には、腿扣、腿節、腿蹄の3種類があった。それぞれ、腿のへん、膝のへん、足のへん、と部位ごとに別商品となっているようだ。足先に近いほど皮(ぷりぷり分)ばかりで、赤身が少ないのだろう。赤身が多いほうが値段的には高級になる。豚足の真髄は腿蹄だろ、と思ったものの、今回は日和って無難な腿扣にした。

 腿扣は予想通り、ぷりぷり分と、赤身とを同時に味わえる、肉オンリーのボリューミーな一皿だった。これで240円。ゴイスー。

 そんな腿扣をおかずに魯肉飯をむざぼる。ここが天国か。

 ちょっと参ってしまったのは、貢丸肉片湯。貢丸は肉団子。肉片は豚肉の薄切りに衣をつけて油通ししたようなもの。それに大根が入った、具だくさんなスープ。というところまでは予想通りだったんだけど、予想していたものの3倍くらい、ボリュームがあったのは誤算だった。スープそのものの味は、正月の我が家の雑煮のような、あっさりとした味でよかったんだけど、とにかく量が多すぎた。

 頑張って食い終わったときには、おなかはパンパン。味的には大満足ではあったんだけども、このあと夜市に行こう、という目論見があっさりとご破算にされてしまったのは失敗だったなぁ。とほほ。

注文票

腿扣

魯肉飯

貢丸肉片湯

店舗外観

台湾2013: 19.繼光香香雞

 あちこちの繁華街や駅前で発見できたから揚げチェーン店、繼光香香雞。

 今回は民権西路駅前店で購入して、食べてみたんだけども、正直、から揚げとしてのクオリティは、微妙かなぁ。トータル的にはコンビニのから揚げレベルのように思えた。

 個人的にダメだったのは、骨が入っていたということ。鶏肉を骨ごとぶつ切りにして、下味をつけて、衣をつける、という作業手順らしく、から揚げのなかのそこらじゅうに骨があって、食いにくいことおびただしかった。

 かといってそれを補って余りある長所があるかというと、そうでもなく。味も、食感も、悪くないけど、他所でも十分に味わえるライン。

 同じ値段の豪大大雞排のほうが、数倍好みかな。

店舗外観

炸鶏、小

台湾2013: 18.阿宗麺線

 台湾のガイドブックには必ず載っている、といっても過言ではないB級グルメのひとつが、この阿宗麺線だ。

 麺線というのは、そうめんのような細い麺を短く切り、スープでどろどろに煮込んだ感じの料理。食べ物というよりは、飲み物。箸は使わずに、れんげだけで食べる。麺線は台湾の定番グルメのひとつのようで、この阿宗麺線だけではなく、夜市などでも必ず売る店を発見できる。前回の旅行時には、ホテルそばの屋台街で購入して、朝ご飯にしたりした。

 そんな麺線を売る店の中でも、ひときわ有名な代表格が、この阿宗麺線だ。麺線は、麺と一緒に牡蠣やモツが煮込まれることが多いようなんだけど、ここのはモツが煮込まれていた。大腸麺線、ってやつですな。強烈なカツオ出汁のスープに、どろどろの麺線、そしてモツ、仕上げにパクチーといった装いが阿宗麺線だ。

 この1杯を求めて、店には行列ができていた。店には売り場だけしかなく、テーブル席などは用意されていない。みんな椀を受け取ると、左手に椀を、右手にれんげを、というスタイルで店の周りでずりずりと立ち食いしていた。

 私もそれを見習って、立ち食いでずりずり。うむ、有名店だけあって、しっかりとした味だ。以前に屋台で食べたものよりも、やはり美味しい。

 とはいっても、所詮煮込んだそうめんスープなので、正直なところ、こんなに行列するほどか? と思わないでもない。超感動する、かというとそんなことはない。だけど、これが台湾人にとってはソウルフードなのだろう。うむうむ。ずりずり。

店舗外観

小椀

台湾2013: 17.西門

 台湾の原宿だの、台湾の渋谷だのといわれている町、西門に行ってみた。原宿とか渋谷とか、シャレオツすぎて馴染みそうにないなぁ、と思って行ったんだけど・・・

 台湾の町田って感じだった。

 まずは西門駅を降りてすぐにある、西門紅樓というレトロな建物を見物。周囲の広場では、若手デザイナー(?)たちのマーケットが開かれていたり、建物内でもそのデザイナーの投票が行われていたりと、芸能や芸術に関連付けられたランドマークになっているようだった。

 続いて、次項で記述するように、西門のB級グルメの代表である阿宗麺線を味わってから、台湾のオタクビルと称される、萬年商業大楼というビルを見物してきた。

 低層階は普通に服やら時計やらが売られていたんだけど、上のほうにあがっていくと、プラモデルやらフィギュアやらを売る店が出現。そういう感じの人々が集う空間になっていた。私はその辺の文化がよくわからないので、チラッと見るだけ見てスルー。

 さらに上の階に上がると、そこはゲームセンターのフロアだった。日本のゲームセンターと変わらない雰囲気で、それなりに最新に近いゲームが据えられているように見えた。なかなかやるな(なお、写真を撮ったら怒られてしまった。すまぬ!)。

 そんなゲームセンターの一角では、スパ4の対戦台で熱い対戦が行われていたので、しばらくそれを見学した。マッドキャッツのTシャツを着た、やる気勢が連勝をしていた。なぜかセスが人気で、セス対セスばかりだったのがちょっと見ごたえがなかったかな。

 対戦のレベルはXboxのPP2000~3000くらいに感じられたよ(動画勢談)。

西門紅樓

萬年商業大楼

ゲーセン