作成者別アーカイブ: Nez/蝿

日記: 11月2日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(4)。

 ダムに行き、帰ってきて、のんびりお茶をして、さらに少し休んだ後の夕飯。

 2日連続で、夕食をバーベキューにする、というわけにもいかず、さりとて貸しコテージ泊なので、勝手に夕飯が出てくるわけでもない。

 ってことで、今日は夕食はどこかに食べに行くことにしよう。そう思って、コテージ周辺のレストラン事情を調べた結果、一軒のそば屋に白羽の矢が立った。

 安曇野という土地は、ほかの信州の観光地と同じように、そば屋が多い。なので店を探すのにも困りはしなくて、コテージから車で数分のところにある、なかなかにいい雰囲気のお店で、簡単に夕食の席を得ることができた。

 入った店は、そばもさることながら、ソースカツ丼が第2の名物らしい。看板やらメニューやらでソースカツ丼がそこはかとなく推されていた。その流れに身を任せ、私もミニソースカツ丼とミニざるそばのセットを注文することにした。

 出てきたものが写真のもの。ほほう。

 まぁ、なんというか、予想通りの味だった。そばもカツ丼も飛び上がるほどうまい、というほどではなかったけど、十分においしく、満足できるものだった。

 面白かったのは写真の透明のもので、こんにゃくの刺身なるもの。普通のこんにゃくとは違って、ぐにぐにどろどろとした不思議な食感だった。はじめて食べたよ。

 ってことで旅行も山場の2日目が終了だ。

 あとは明日、帰路に着くのみ。

日記: 11月1日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(3)。

 黒部ダムから帰った後。

 一度コテージまで戻り、休憩をしたものの、まだ夕飯までには時間があった。そこで、こういう観光地にありがちな小洒落た喫茶店なんぞに出向いて、のんびりお茶でもしようか、という流れになった。

 訪れたのは、リンゴ畑の目の前にある、綺麗な三角屋根の喫茶店。

 営業は16時までとのことで、15時過ぎに着いた我々が居残れる時間は限られていたものの、小一時間ほどのんびりと優しい時間を過ごすことができた。

 大きな窓から見えるリンゴ畑の木々には、今が旬真っ盛りの、真っ赤なリンゴの実が数多くぶらさがっていて、クリスマスツリーのよう。そのリンゴの木から延びる影が、日が傾いていくにつれ、ぐんぐん伸びていく。

 木の葉の緑、リンゴの赤、陽光の黄色、空の青、雲の白、そして影の黒。 そんな光景を眺めながら頂いたブレンドコーヒーとケーキとは、連日の観光で疲れた心と体を、じんわりと癒してくれた。

 写真はそこで頂いたキャラメルチーズケーキ。すごくおいしかった。ごちそうさま。

日記: 10月31日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(2)。

 ここから2日目編はすべて飯の話。

 まずは昼食。

 黒部ダムに来たからには、ってことで、名物の黒部ダムカレー(正式名称失念)を食べてきた。

 ・・・んだけど、これは、まぁ、形だけの名物ですな。

 供するのは黒部ダム併設のレストハウスの一角にある食堂。クオリティとしては海の家とかパーキングエリアとかのものと同等。というか、近年どんどん洗練されてきているこれらよりも少し劣る、昭和のイメージがまだ残っている感じの、素朴で簡素な食堂だった。

 そこで食券を買い、待つこと30秒(!?)。あっさりと出てきた黒部ダムカレー(仮称)は、まぁ写真の通りの、残念なクオリティだった。

 決して不味くはなかったけどね。ただレベルとしてはレトルトカレー並。業務用カレーを温めてよそってるだけ、っていう感じが強い。ご飯がダム型に盛られているという点を除けば、本当に何の変哲もないカレーだった。これでたしか800円くらいした気がするけど、やや割高感があったかな。

 とはいえ、ここまで来て、黒部ダムカレー(仮称)を食った、ということに意味があるのだ。だから実はそんなに損をしたという気もなくて、ひとつフラグを回収できたという満足感のほうが大きい。

 これは、これでいいのだろう。

日記: 10月30日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 2日目の話(1)。

 黒部ダムに行った。

 黒部ダムに行くには、富山側からと長野側からの2方向からのアクセスが用意されているんだけど、今回は長野県安曇野市滞在の旅行なので、もちろん長野側からだ。

 まずは自動車で長野側の玄関口である扇沢駅に向かった。

 扇沢駅からは黒部ダム駅までを15分で結ぶトロリーバスが発着している。扇沢駅周辺には、駅に近く綺麗に舗装された有料駐車場(1000円)と、駅から3分くらい歩くことになる砂利敷きの無料駐車場とがあったけど、今回は無料駐車場が空いていたのでそこを利用した。

 扇沢駅に到着した時刻は10時過ぎくらい。トロリーバスは毎時0分と30分に出るというダイヤになっているので、あまりいいタイミングの到着ではなく、10時30分まで20分以上待たされることになった。

 ただ、この時間は多少退屈ではあったけど、待ち時間の後半になると、軽妙なトークが面白い名物駅員さんが登場して、お土産の宣伝トーク(というかコント独演会)がはじまったので、それはそれで楽しいひと時になった。

 そして、ここでうれしい誤算があった。黒部ダムの観光放水は、この1週間前の週末までのはずだったのに、急遽この日も放水する、というニュースが入ったのだ。

 オフシーズンに入ってしまっていたから、観光放水はないかわりに、観光客は少なめで快適。・・・というトレードオフを選択したはずだったのに、観光客は少なめのまま、こっそり観光放水は実施となると、まさにいいとこ取り。運が良かった。

 さて、待ち時間が経過したので、いざトロリーバスに乗って、移動開始だ。

 現行のトロリーバスの車両は、今年をもって引退するとのことで、「鉄」な人には少し熱いタイミングらしい。けど、私は興味がないのでよく知らない。

 トロリーバスは、ほぼ全編トンネルという道路を15分間走った。途中、有名な破砕帯を通ったりもしたけど、光景としては依然としてただのトンネルなので、面白いものでもなかった。

 黒部ダム駅に到着すると、そこで待っていたのは絶景・・・の前に220段の階段だった。途中にある「破砕帯の水」などでのどを潤しつつ、年配の人々は、割と大変そうに上っていた。

 その先で、やっと黒部ダムを展望できるところに到着した。

 天気はあいにくの雨模様で、降ったり止んだりだったんだけど、それでも放水の迫力と、紅葉に染まった山々とのコントラストは素晴らしく、いい景色を拝むことができた。はるばる訪れた甲斐もあったというものだ。

 その後、ダムのアーチまで下りていきながら、いろんな角度からの眺めを楽しみ、アーチの上からの眺めを楽しみ、お土産屋を覗き、チープなグルメを味わい、慰霊碑に一礼し、アーチの上を歩いて往復して、黒部ダム観光を終えた。

 グルメについては、次で。

日記: 10月29日(2018年)

 安曇野・黒部ダム旅行。

 1日目の話(4)。

 コテージの庭でバーベキューをしよう。

 ということで、まずは宿の管理人さんに、貸しバーベキューセットの利用を申請した。3240円だった。

 すると管理人さんが、庭までバーベキューセット一式を運んできてくれて、さらに炭の火おこしがしやすいように、着火剤の上に木炭を櫓のように積み上げてくれるところまでやっておいてくれた。親切極まりない。

 その状態で、まずは買い出しだ。

 管理人さんオススメの地元の肉屋で肉を買い、さらにスーパーで野菜や飲み物、翌朝の朝食を買い込んだ。

 この肉屋はなんだか見覚えがあるなぁ、と思っていたんだけど、旅行を終えてから調べてみたら、以前に「バナナマンのせっかくグルメ」で登場していた肉屋だった。なるほどね。たしかに観たわ。横の併設焼き肉店で食べてた食べてた。

 そしてバーベキュー開始だ。

 開始は午後5時ごろ。10月末ということで気温が心配だったけど、杞憂だった。バーベキューの炭火で暖をとれるし、食べて飲んで会話もしていれば、体温も上がってくる。むしろ暑い夏場なんかよりは、よほど快適にバーベキューを楽しめる季節なんじゃないかな。

 肉もさすがはオススメの肉屋で買っただけあって、さして高い肉を選ばなかったにもかかわらず、やわらかくうまみの濃い、おいしい肉だった。ビールも進むというものだ。

 締めに鉄板で焼きそばを焼いてフィニッシュ。規定でバーベキューは20時までだったので、19時過ぎには早々に宴を終えて、撤収した。こういう環境では、早寝早起きがいいのだろう。

 こうして翌日の黒部ダム行きに向けて英気を養いつつ、1日目は終わったのだった。