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日記: 8月28日(2014年)

 最近のお気に入りは、ジョンソンヴィルのソーセージだ。

 以前、ジョンソンヴィルの社長だかのコラムを読んだところでは、

 「日本においてのソーセージは弁当の一部を構成するような脇役であるのに対し、アメリカにおいてのソーセージはバーベキュー大会で主役を張るような存在であるとのことで、つきましては、日本にもそういう新しいソーセージの価値観を提供したい、ちょっとした贅沢としてのソーセージという立ち位置を確立したい」

 といような意気込みが熱く語られていた。

 動物性たんぱく質をこよなく愛する私としては、この心意気が気に入った。ってなわけで、早速近所のスーパーで買って食べてみたところ、価格に見合うだけの確かな満足感があった。言うだけのことはあるじゃないか。

 これをいたく喜んだ私は、それ以来定期的にジョンソンヴィルのソーセージ購入し、食しているのだった。

 「怪しげな外国産ソーセージ」というたたずまいでスーパーに並んでいるジョンソンヴィルのソーセージ。けど、なかなかどうして侮れない品だと思うので、一度試してみることをオススメしますよ。

英国’14: 30.機内食

 グルメ編最後の記事は機内食だ。

 今回は「プレミアムエコノミー」というエコノミーとビジネスの中間クラスに乗ったので、少しだけ食事は豪華だった。正直それでも所詮は機内食なんだけども、カトラリーが金属で、布製のナプキンがついてきて、といつもと違うなにかは感じ取れた。

献立表

スナックとドリンク

往路ディナー(チキン)

往路ディナー(ビーフ)

スナックボックス

往路朝食

復路ディナー(うなぎ)

復路朝食(ぴんぼけ)

英国’14: 29.The Crown Rivers

 5年前の渡英時にも立ち寄った、ヒースロー空港ターミナル5のパブ、The Crown Riversで今回も最後のエールを飲んだ。

 今回はちょうど昼食時だったこともあり、店内はやたらと混み合っていた。落ち着いて座って飲めるスペースはどこにも空いてなかったので、ハイテーブルでの立ち飲みとした。このあと飛行機で12時間も座りっぱなしになるんだし、逆に立っているのもいいかもな、とポジティブに考えた次第だ。

 英国最後のエールに選んだ銘柄はDoom Bar。コーンウォールの地ビールのようだ。初めて飲んだけどクセもなく、水のように飲めるエールだった。よいよい。

 ちなみにお値段は1パイントで3.55ポンド。以前ここで飲んだときは、「安い!安すぎる!」って思って飲んだ記憶が強いんだけども、あれから円安が進んだこともあって、ずいぶんと高くなってしまった印象だ。それでも日本で飲むよりはずっと安いけどね。

 (※1パイント3.55ポンドは今回旅行時のレート1ポンド180円前後で640円。都内でマイナーレーベルのドラフトエールを飲むと、1パイント900~1100円かな。参考までに前回旅行時は、1パイント2.5ポンドでレートも1ポンド130円くらいだったので325円だ。前回は安すぎた)

 とはいえ、空港を行き交う人々を眺め、旅の思い出を振り返りながら、英国最後のエールをちびちび・・・立ち飲みだろうが、お得感がなかろうが、美味いに決まっていた。

Doom Bar

カウンターの様子

英国’14: 28.The Oakley Courtの朝食

 マナーハウスホテルThe Oakley Courtの朝食は、やっぱりおなじみのフルイングリッシュブレックファスト風ビュッフェ。おなじみのメニューを、好きなだけとって食らう形式だ。

 もう散々食べてきたメニューなので、感動もなかろうと思ったんだけども、なかなかどうして。それぞれの宿泊先で、それぞれの特徴があって、そのへんの比較をしつつ食べるのは興味深かった。

 そんな比較からすると、ここの朝食はレベルが高かった。特筆すべきは、イングリッシュソーセージかな。イングリッシュソーセージに関しては、ここのものが今回の旅行で一番美味しかった。多分だけど、肉が多めだったんじゃないかと思う。以前も紹介したように、イングリッシュソーセージというのは、ひき肉に小麦粉を加えてかさ増しをしている、ふにゃふにゃソーセージなんだけども、ここのものはふにゃふにゃといえども肉の食感、うまみを比較的維持していたように思われた。

 それとスクランブルエッグもリッチな味わいだった。バターが多いか、生クリームが入っていたか、そういう濃厚ななにかを感じた。4日間、素朴なB&Bの朝食を続けていたので、この手の高級な変化球には敏感になっていたのかもしれない。

 あとはB&Bでのフライドブレッドの位置に、おなじみのハッシュブラウンが帰ってきた。フライドブレッドはそれはそれで珍妙なれども興味深いものだったけども、イモ好きとしてはハッシュブラウンの帰還は喜ばしい。残念ながらハッシュブラウンの品質は並程度だったけども、ついつい多めに取って食べてしまった。

イングリッシュブレックファスト風ビュッフェ

デニッシュとデザート

英国’14: 27.The Terrace Restaurant

 最後の晩餐は宿泊先のThe Oakley Courtの庭園にあるテラスで優雅に頂いた。

 宿泊先のThe Oakley Courtは、古いマナーハウスを改造した豪華なホテルで、敷地内を流れるテムズ川沿いには芝生の庭園が広がり、テムズ川に浮かぶ水鳥や、ボートハウスにかかる桟橋、行き交う船舶を望みながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

 そんな望むテラス席での食事は、最後の晩餐を贅沢な気分で過ごさせてくれた。

 数時間前に味わった、ウィンザーのパブでのひどい扱いとはうって変わって、給仕の応対も最上級。早口の英語でなにを言っているのかはやっぱりよくわからないんだけども、にこやかな笑顔と元気な発声(そして美人ぞろい)で、こちらの気分をもり上げてくれた。

 ここでは初日と同じくボディントンと、ハンバーガーをオーダー。

 ボディントンに始まりボディントンに終わるというのも一興。初日のホテルと、今回のホテルは、同じスラウという都市の中にある(たぶん)。スラウ周辺ではボディントンの勢力が強いのだろうか。

 そして特筆すべきはハンバーガー。これが異常に美味かった。肉汁たっぷりのパテと、その肉汁を吸い込んでなお香ばしさを失わないバンズ。別段特別なソースが使われているわけでもなかったんだけども、肉本来のうまみを存分に活かしたハンバーガーだった。「パサパサになるまで焼く」のが身上のイギリスで、肉をこんなにも絶妙な焼き加減で料理してくるなんて、一体どうしたことだろうか。雰囲気込みで、生涯ハンバーガーランキングでも最上位に躍り出る一品だったよ。

 あ、もちろん、付け合せのポテトも美味かった。こちらにしては珍しく、細めのカットのシューストリングタイプ。ちょっと日本が近づいたような気がした。

ボディントン

ハンバーガー