作成者別アーカイブ: Nez/蝿

日記: 8月20日(2014年)

 Chromecastその後。

 いい部分も悪い部分もあるけど、買って損はなかったかな。案外、楽しめてるよ。

 使い方としては、基本的には「面白くもなんともない地上波のかわりとしての、YouTubeダラダラ視聴用」だ。地上波と違って、好きなコンテンツを任意で選べるのがいいところ。自分で探す能力がないと観るものがないのが悪いところ。地上波のTVと、YouTubeの動画と、どちらが面白いと感じるかで、かなり評価は変わるけど、私は断然後者なのだ。

 Chromecast購入者はかなりの割合で、有料配信サービスなどを利用した映画やドラマの視聴、ということを楽しんでいるのかもしれないけども、私はそういうことはしていない。そういうコンテンツには、あまり興味がないからだ。YouTubeのような個人配信サービスの中にしかないような、ニッチなコンテンツの中にこそ、まれに嗜好のあうものを見出せる。

 そんな利用方法なので、自分の好みに合ったコンテンツを大量に確保できると(いい感じのYouTubeのチャンネルが見つけられる、等)、かなり長期にわたってコンテンツが枯渇せず、Chromecastの利用価値は高まる。でも一方で、それがなくなると一気にChromecastそのものの価値が下がる。これはなかなかに不安定な供給体制だと言えるけども、この広大なオンライン上から、好みのコンテンツが完全に枯渇することもそうそうなかろう、と楽観しているよ。

 コンテンツとしては、当初から想定していたゲーム動画は問題なく楽しめている。現在の環境では、簡単に視聴できるソースはほぼYouTube一択なので、ニコニコ動画やTwitchの放送が観られない、というのが問題といえば問題かな。でもオリジナルソースが他のサービスであっても、高品質な動画は比較的YouTubeへの転載率も高いので、なんとかなっているかな。むしろいいコンテンツだけがYouTubeにも転載される、という傾向もあるので、ある種フィルターになっているような気さえするよ。

 具体的にはLoLの大会動画(LJLやJCG)に、最近ではウル4の動画などを楽しんでいる。あとは音楽垂れ流しマッシーンとしての利用価値がなかなかに高くて、品質はともかくとして、プレイリスト化されて動画を再生すると、延々とそのリストの中のLIVE映像やPVが垂れ流されるのは、簡易ジュークボックスのようで便利だ。ぼーっと音楽でも流しながらごろごろしたい時などにとてもいい。

 問題はやっぱり、Chromecastが頻繁にネットワークから消えてしまう件で、これがかなりユーザビリティーを下げている。これで特に困るのは、短いスパンで動画を切り替えたい時だ。

 動画を探す、キャストする、また探す、キャストする、また探す、キャスト・・・しようとしたらネットワークが切れていて再起動を強要される。テンポが悪い。

 なので再生する動画は、ある程度長い再生時間のあるものや、複数の動画が再生リスト化されているもので、最初の命令を出したらあとはしばらく放置できるようなものが望ましいようだ。ザッピングはできない、と思ったほうがいい。

 このトラブルが何に起因しているのかはよくわからない。

 Chromecast側がネットワークを探すのに失敗しているようだから、Chromecastそのもののハードウェア、またはソフトウェア的な欠陥のような気がしている。一旦Wifiを見失っても、またすぐに探して再接続してくれればいいと思うんだけど、なぜかChromecastは再起動するまでは、再び探しにいってはくれない。

 Wifiの電波が弱いのでは、というような個々の環境固有の部分も疑うべきではあるんだけど、我が家の場合ルータからChromecastまでは障害物もなく、距離も短いので、そこが問題とはなかなか考えにくい。

 で、どうしてもChromecast側を疑ってしまう。Chromecastは動作中はすさまじく熱を発しているので、耐久性に不安があるんじゃないかなぁ、と疑惑の目で見ているよ。はてさて。

USF4: 勝てない日々

 勝てねええええ! 弱ええええええ!

 はい、ということで、最近負け慣れてしまっているコーディー初心者の蝿さんです。トータルそろそろ100戦ほどしていると思うんだけども、一向に成長しません。相変わらずコンボはつながらず、対空精度は低く、固め能力も低い。もうそう簡単には成長しない年齢(永遠の14歳)なのです。

 以下最近の雑感。

  • PC版のラグ問題は依然としてある
  • でも慣れてしまって気にならなくなってしまった
  • 今のPP帯は自分含めみんなグラップできない
  • 当て投げ対策はグラップではなく、昇竜暴れという世界
  • ゆえにグラップ潰しが強い事が活かせない
  • 出会うキャラが非常に偏っている
  • 胴着、新キャラ、投げキャラで9割
  • コーディーで戦った記憶のないキャラ:春麗、本田、ブランカ、サガット、ベガ、フォルテ、セス、キャミィ、フェイロン、さくら、ダン、DJ、いぶき、まこと、ガイ、ハカン
  • 春麗なんかは強いって聞くけど、前作からの流れで利用者が少ないのかな
  • エンバトは猛者(私から見て)の巣窟
  • エンバト勝率は体感で15%くらい
  • 初心者はむしろ最初からランクマにいったほうが安全まである
  • エンバト勢はPPを上げない節があるのでどのくらいのPP相当の相手に負けているのかわからないのが残念
  • フェイクスルー失敗からの挑発暴発で心証を悪くすること多々
  • 最近やっとコスチューム選択時に「アピールなし」にできることを知った

英国’14: 21.Lowerfield Farmの朝食

 今回コッツウォルズでの滞在先としたB&B、Lowerfield Farmの朝食は、いわゆるフルイングリッシュブレックファストと呼ばれるものだった。

 食堂は厩舎を改造したダイニングでとる形で、そこで食べたいものの希望を述べて、提供される。メニューは、フルイングリッシュブレックファスト以外に、軽めがよい人のためのエッグズベネディクトもどきや、ベジタリアンメニューなどがあったけど、私は常にフルイングリッシュブレックファストを選択した。

 フルイングリッシュブレックファストの内容は、敷地内で放し飼いになっている鶏、または鴨の玉子料理、バックベーコン、イングリッシュソーセージ、ブラックプディング、ベイクドビーンズ、焼きトマト、焼きマッシュルーム、そしてフライドブレッドだ。これにサイドテーブルに置いてあって、自由に取ってよいものとして、パン、フレッシュジュース、ミルク、シリアル、フルーツ、ヨーグルト、などがあり、各テーブルには紅茶かコーヒーがサーブされる。実に盛りだくさんだ。

 玉子料理は好きな料理方法(目玉焼き、スクランブルド、ポーチド、ボイルド)をお願いできるし、使用する卵の個数も1個か2個かを選べる。「鶏か鴨の卵」と言われたものの、実際に出てきたものがどちらだったのかはよくわからなかった。

 バックベーコンは、ロース部分とバラ部分がつながったベーコン、と思えばいいと思う。塩辛くて、固い。が、かみ締めると肉のうまみが出てきて、美味い。2つの部位を同時に楽しめるというのも、食の楽しみが倍増する。こういうのは日本でも売って欲しいものだ。

 イングリッシュソーセージは、悪名高いイギリスのソーセージ。ひき肉に、ハーブの風味がこれでもかと効かせてあって、そこまではいいとして、さらに小麦粉で大量に嵩増しされている。そのおかげでドイツ式の(つまり日本で普通に食える)ソーセージが旨としているような、肉のプリプリ感などは微塵もなく、ふにゃふにゃしていて頼りない。ドイツ式の「普通の」ソーセージを期待する日本人からすると「不味い」という評価になるに違いない。ただし、私は結構好きだ。郷に入っては郷に従えの精神で先入観なしに食べれば大丈夫。

 ブラックプディングは、豚の血入りソーセージ。ソーセージといっても赤身の肉はほとんど入っていないようで、脂身と穀物と香辛料とでできているとおぼしい。ねちゃねちゃした食感で、なんとも奇妙な食べ物だ。慣れれば普通に食べられるけど、なくても別に悲しくはない、というのが私の評価。

 ベイクドビーンズは、ケチャップ味の煮豆、といった風なもの。可もなく不可もない感じ。なんとなくこのメニューだけ出身国を間違えているような気がして、調和を乱しているように感じてしまう。

 焼きトマト、焼きマッシュルームは、名称そのままのもの。トマトを焼くというのはなかなかに珍妙な行動に思えるけど、案外美味しい。ピザの具だけを食っているような感覚。焼きマッシュルームは、マッシュルーム自体が日本のものよりも巨大で味わいがあって、これは疑いなく美味しい。真っ黒になるまで焼かれて出てくるけど、別に焦げ臭くはない。焼くとそういう色になるのだろう。品種的にはブラウンキャップマッシュルームというものらしく、名前を聞くとよく欧米のゲームで出る名前だな、と思ったりもする。

 そして今回の一番の驚きは、フライドブレッド、というものだ。今まで経験してきたフルイングリッシュブレックファストでは、この位置にハッシュブラウン(ハッシュドポテト)が鎮座していたんだけども、このB&Bでは、これがフライドブレッドなるものに挿し変わっていた。これははじめての経験だ。フライドブレッドはその名のとおり、薄切りの食パンを、カリカリになるまで揚げただけのものだった。その味わいは「巨大なクルトン」というのが、自分の経験の中で例えるなら最も近い。カリカリサクサクな食感で、かみ締めると油が染み出してくる。スナック感覚の食べ物で決して不味くはない。というか、私はむしろ気にいったんだけど、その一方で、ひとくちひとくちごとの罪悪感がハンパなかった。栄養価的に評価できそうな部分が微塵もなく、カロリーの摂取のみを目的とした食品といわざる得ないからだ。ま、いい経験をしたな、ってところかな。

 このB&Bでは、これらの料理を「アーガ」という調理器具で料理してくれていた。アーガというのは、イギリスの伝統的な調理器具で、ストーブ、オーブン、コンロなどが一体化したものらしい。料理の評判が劣悪な割りに、調理器具には変な伝統があるというところに、この国の奇妙な可笑し味を感じないでもなかった。

スクランブルエッグバージョン

サニーサイドアップバージョン

英国’14: 20.The Bell

 今回の旅行で唯一、何度も通った店がThe Bellだ。

 4泊したB&Bからもっとも近い村がWillersey(ウィラージー)というところで、そこにあるたった2軒のパブのうちの1つが、このThe Bellだった。立地的に他の選択肢がなかった、というのも何度も通った理由ではあったけど、味も雰囲気もよかったという事こそが、より重大な真の理由だった。

 この店はいわゆるInnというやつで、1階が酒場兼レストラン、2階が宿泊施設になっている。ゲーマーとしては、RPGでよくある「冒険者の宿」を想起せずにはいられない。まさに「冒険者の宿」地で行くような雰囲気の店で、そこに身を置くだけでも気分が上がるようなところだった。

 食事をしていると、たまにリュックを担いだ旅人がやってきて、その瞬間だけ酒場のカウンターが、宿屋のレセプションのようになるのも、実に面白い風景だった。ルイーダの酒場といおうか、憩いの我が家亭といおうか、古代王国への扉亭といおうか、そんな気分にもなってくる。

 店の様子は、いかにも田舎のパブという風情で、地元の人が飲み、語り、食べていた。マスター夫妻(たぶん)も気さくな人柄らしく、ろくに英語も話せない私のオーダーを忍耐強く聞き、また地ビールの試飲を進めてくれたり、付け合せの好みを聞いてくれたりと、親切この上なかった。

 料理の味もイギリスとは思えずよいもので、コッツウォルズ滞在中のディナーを豊かに彩ってくれた店だった。

コッツウォルズの地ビールHooky

Hookyのタップ

フィッシュ&チップス

本日のオススメボード

カウンター

ムール貝とスズキのトマトソース的なもの

鴨のコンフィにいろいろついたものだったかな

英国’14: 19.ソールズベリー大聖堂のカフェ

 ソールズベリー大聖堂のおみやげ屋に併設されたカフェスペースで軽めのランチを取った。

 カフェスペースでは、缶入りや瓶入りの飲み物に、ポット入りのコーヒーや紅茶、それにデニッシュやスコーンのような菓子パンやケーキ類がセルフサービス形式で売られていて、またカウンターではパンや具を選べる形式のサンドイッチ、それにスープなども売られていた。サンドイッチは注文の難易度が高そうだったので選択せず、スコーンと瓶入りの謎のジュースを買って食べることにした。

 正直、こんなところの売店のスコーンなんて、と舐めていたんだけども、なかなかどうして、これが美味しいスコーンだった。いかにも本場のスコーンらしく、素朴さとボロボロ感と大きさとが見事に同居していて、日本で食べることのできる、9割方のなんちゃってスコーンよりは、はるかによいものに感じられた。クロテッドクリームとジャムがつけ放題、というだけでも日本の大半のスコーンに勝ち目がない。

 なによりも特筆すべきは、そのロケーションだ。売店で買った飲食物を、ソールズベリー大聖堂の華麗な回廊の中でいただくことができる。これは大変贅沢だ。特にこういった雰囲気に免疫のない東洋の島国からやってきた観光客にとって、その価値は計り知れない。天気が快晴だったことも、その価値を高めてくれた。

回廊でスコーンとジュース