作成者別アーカイブ: Nez/蝿

リアル生産スキル: 第8回

 ついに正念場のブレードの削りだしに入った。


ブレード削り開始

 素の鋼材のサイズは、3mm(厚さ)×25mm(幅)×250mm(長さ)なので、外形を削りだした状態のブレードの断面図は、3mm×20mm程度の長方形になっている。これを、上底(刃側)が0.5mm、下底(峰側)が3mm、高さが20mmの台形にしてやるのが次の作業だ。

 刃側の側面に、中心から0.5mm分の線をディバイダでけがき、峰側の頂点からこの線までが一直線でつながるように、断面で言えば三角形部分を取り除くようにヤスリで切削していく。

 と、やることは単純なんだけど、これは熟練工の腕前が必要な作業だとわかった。


ヘボい図解。クリックで拡大

 とにかく平面が出ない。どうしても切削面が丸みを帯びてしまう。最終的に目指しているブレードの傾斜角どおりにヤスリを固定して削れば、もちろん切削面はその角度どおりの平面になるわけなんだけど、人間の、しかも素人の手でやっているから、どうしてもヤスリを動かす角度が安定しない。そうすると、切削面が丸みを帯びてしまうのだ。

 また、終盤近くになると今度は、ヤスリの傷が消せないという問題も発生してしまった。ヤスリの構造上、傷は当然つくものなんだけど、引っかいたような深い傷が何箇所かに残ってしまうんだよね。傷のない箇所もあるから、多分、力の入れ方や方向でついたりつかなかったりなんだろうけど、今ひとつその辺を体得できず、ヤスリで傷を減らす努力を最終的には放棄せざるを得なかった。消そうとすると、消せたと思ったら、新しく傷ができてしまうのだ。要修行ですな。

 で、結局この工程を両面合わせて8時間ほどやったんだけど、そこで心が折れた。まだまだ丸いし、傷もあるけど、先に進んでしまおう。

 まずは1本完成させてみたいという素人判断でGO。

日記: 6月21日(2009年)

 怪しいナイフメイキング記録ばかりの更新だと、ここが何のサイトだかわからなくなるな。表面上は、結構好評なようなので何よりだけども、うちに検索エンジンからやってくる検索ワードは、いまだにDDOとか、EQ2とかなので、そういうので着た人は、きっと戸惑っていることだろう。

 ってことで、日常のあれこれ。

 まず、AION。

 昨日、土曜の昼間にもりもりっと3,4時間遊んで、初めて飛行するレベルに達した。まだ飛行を活かしたことは何もしてないんだけど、うーん。ここまでのレベル上げで、かなりの単調さを感じてしまった。

 どのゲームも基本的には、同じようなお使い&何匹倒せ系クエストを延々とこなすわけで、その辺を責めても仕方がないと思うんだけど、妙にもっさりしてるんだよなぁ。これまたWARと同じもっさり感なので、PvP前提のスキルシステムにすると、PvEでもっさりしがちなのかな? 1戦1戦が軽いぶん、作業感が大きいのかもしれない。

 ただ、昨日は通産2個目のレギオン(ギルド)にお試しで入れてもらったんだけど、そのチャットから流れてくる「天がきた」「ボコせ」「追え」「やられた~」(意訳)等の会話には、少しワクワクするものがあった。この辺はPvPのあるMMORPGに共通する部分だ。

 今の印象だと製品版をやる可能性は正直30%弱ってとこだけど、もう少し育成意欲の沸くオープンΒになって、PvPが面白そうかどうかとか、その辺が最終決定機になりそうだ。

 続いて、Wii Fit。

 故障したその日(火曜)に京都府は宇治市のニンテンドーに送りつけたバランスWiiボードなんだけど、いまだに「受け取りました」の連絡すらない。クロネコヤマトによれば、木曜日には到着しているはずなんだけど、どういうことだろうか。

 メールした翌日朝には電話で謝罪&サポートしてきたシャープとは、ずいぶんとサポートの熱心さが違うなぁ。

 サポートの仕方もちょっと甘いんだよね。Web上で申し込めます、というからWebで修理申請を進めていったら、最後の最後になって、「このページをプリンタで印刷して同封の上、機器をお送りください」って。パソコンのある全ての家庭に、プリンタも設置してあるとナチュラルに思ってんじゃないよ、と。

 なんでここまでシステム的に進められるようにしておいて、最後になってプリンタにページ丸ごと印刷という、アナログな手段なのか。申請システムだと思ったのに、これでは単なる伝票印字フォームではないか。システム的に進めるなら、ユニークな受付番号と名前程度といった、照合に使える情報だけを同封させて、詳細内容は工場で印字すりゃいいだろうに。確認用にしても、ページ全部印字はないわ・・・。

 仕方なく、必要と思われる項目だけ、手書きで書いて送ったけど、どうも考え方の根底にあるのが、殿様商売なんだよなぁ。それが原因ではじかれてたら悲しいんだけど。花札屋、たのむよ。

リアル生産スキル: 第7回


外形の削りだし完了

 見てのとおりだ!

 苦節・・・4、5時間? の苦労の結晶がこれ。うむ、やっとこさ、「謎の金属板」から「ナイフの原型」になった気がするな。

 まだ、ヒルトをはめる箇所のくぼみがテキトーなのと、ファスナーボルト(ハンドル材と本体をつなぐねじ)を入れるための穴があいていないんだけど、ほぼこんなとこかな。曲線を美しく演出するのが難しくて、優美なラインを描けなかったけども、まぁ無骨なハーフリングナイフということでいいとしよう。ジャムジャムを切るのに最適。

 これからは最大の難所になる(予定)の、ブレードの削りだし工程だ。