カテゴリー別アーカイブ: メンテとカスタム:Bolt

日記: 9月29日(2023年)

 晩夏のバイクカスタム最終章。

 パニアケースを設置した。

 これまでに行ってきた、ウィンカーリロケーションや、ヘルメットホルダーリロケーションは、まさにこのためだった。やっと実施できてなによりだ。

 BOLTのユーザーたちの積載対策をウェブで散見すると、その多くは革のサドルバッグをぶら下げているように見受けられる。だいたい、革のサドルバッグ、ファブリックのサドルバッグ、トップケース、の順で見受けられるんじゃないだろうか。

 かく言う私も多数例と同じく、サドルバッグのような振り分け型の積載を志向してはいた。やっぱりBOLTのようなクルーザータイプのバイクには、トップケースよりもパニアケース/サドルバッグがよく似合う(個人の感想です)。

 しかし私には、パニアケース/サドルバッグをつけるにあたって、少しこだわりポイントがあった。

 それは設置位置を高めにしたい、ということだった。見た目のイメージで言うと、YAMAHA純正のワイズギアのサドルバッグのような設置位置だ。これが好ましい。

 汎用品のサドルバッグサポートに、汎用品のサドルバッグをぶら下げる、という最もよくありがちな組み合わせにすると、どうしてもバッグの位置が下の方にぶらーんとなってしまう。これはこれで、ある種のカッコ良さはあるものの、それは私の求める形ではなかった。

 ということで、設置位置にこだわって模索した結果、Viking BagsのBOLT専用パニアケースが、非常にいい感じだった。見た瞬間、そう、これこれ、これが欲しかったのよ、というくらい理想に合致していた。こういう発見はいつだって最高にうれしい。

 そして「見た目が好み」「かぶる人がほとんどいなそう」という点が最初にグッときたポイントではあったものの、もう1点、「カギがかけられる」というところも、かなり良い要素だった。

 長年カギ付きのトップケースに親しんできた身としては、バイクにそれなりにセキュアなボックスがある環境というのは、やはり失い難いものがあった。ちょっとバイクから離れる時に、物を置いていく安心感が違う。

 というわけで、Viking Bagsのパニアケースを購入して、設置したというわけだ。

 設置自体の難易度は、まあ簡単だった。最も面倒くさい工程になるはずのウィンカーのリロケーションを事前に終えていた、というのが大きい。

 車体のフェンダーのボルトを片側あたり2ヶ所外し、ステーをそこに付属のボルトで共締めし、ステーにバッグをさらにボルト4つで締めるだけ。ネジ外し2回に、ネジ締め6回の簡単な作業だった。

 が、そこにはやはりアメリカ品質というか、めんどくさい部分が2つほどあった。

 1つはバッグ側に装着するゴムのグロメットが恐ろしく硬くて、装着にバカ力が必要だったということ。血管が破れるんじゃないかという勢いで、無理矢理ねじ込んだものの、そのはめる作業で手のひらはひりひりと痛くなってしまった。

 もう1つはステーとバッグとをつなぐ付属のボルトが、ギリギリの長さすぎて遊びがなく、工作精度の低さと相まって、設置が困難だった、ということだ。これはもう頑張るのが面倒くさかったので、付属のギリギリサイズのM6×20㎜ボルトの代わりに、余裕ができるM6×30㎜のボルトをホムセンで買ってきて、作業難易度を下げてちゃっちゃとつけてしまった。

 ともあれ、そんなこんなで設置したパニアケースは素晴らしいものだった。利便性はもとより、このビジュアルが、BOLT購入段階で想定していた理想像に限りなく近いのが嬉しい。

 なかなか頻繁には乗れないBOLTだけども、これでまたさらに好きになれたし、旅立ちやすくもなった。

 よいぞよいぞ。

日記: 9月24日(2023年)

 昨日の作業のついでの話。

 ウィンカーリロケーションをするついでに、ヘルメットホルダーのリロケーションキットも導入しておいた。

 理由は2つ。

 1つは、ヘルメットホルダーのリロケーションをするには、ウィンカーリロケーションをする時と同様に、リアフェンダーを外す必要があるため、同時に作業を行ったほうが効率がいい、という点。

 もう1つは、デフォルトのヘルメットホルダーの位置だと、今後サイドバッグやパニアケースを導入した際に、その後ろに隠れてしまう、という点。

 これらから、ウィンカーリロケーションキットの作業のついでに、ヘルメットホルダーもリロケーションしておいたという次第だ。

 ヘルメットホルダーのリロケーションは簡単で、パッセンジャー用のフットペダルにキットを共締めし、そこにヘルメットホルダーを移設するだけだ。間違えようがなく、誰にでもできる作業だろう。

 ヘルメットホルダーの着脱にはトルクスレンチが必要、というのが唯一の注意点だったかな。

 作業を開始するまで、私もそのことを意識してなかったんだけども、長年にわたるミニの整備でだいぶ工具が揃っていた私に隙はなかった。・・・いや、あせったけどね。トルクスレンチなんて、工具箱に入っていることも忘れていたよ。

 ほっ。

日記: 9月23日(2023年)

 BOLTの積載力強化計画を開始した。

 まずは、リアウィンカーのリロケーションから手を付けることにしよう。

 BOLTのようなクルーザータイプのバイクの積載アイテムと言えば、トップケースというよりは、やっぱりパニアケースやサイドバッグのような、左右振り分け型がよく似合う。

 でもBOLTの場合、リアウィンカーの位置に問題がある。

 BOLTのリアウィンカーは、パッセンジャーシート真下あたりに配置されていて、多くのサイドバッグの類と干渉する位置となっている。標準のままでは、パニアケースやサイドバッグを設置することが難しい。

 そういう場合どうするのかというと、それはもう、リアウィンカーの位置を変更するしかない。

 そういうニーズは多くあるため、世の中にはリアウィンカーをリロケーション(位置変更)するキットがしっかりと用意されているのだ。

 ってことで今回は、それを導入してみたという次第だ。

 使用したキットはYAMAHA純正のものにした。

 導入ステップは、

  1. シートを外す
  2. ウィンカーやブレーキランプとバッテリーをつなぐハーネスを外す
  3. リアフェンダーとナンバープレートとウィンカーランプのアッシーを外す
  4. リアフェンダーとナンバープレートとウィンカーランプを分離させる
  5. リロケーションキットをかませつつ、リアフェンダーとナンバープレートとウィンカーランプを組み直す
  6. リアフェンダーとナンバープレートとウィンカーランプのアッシーを車体に戻す
  7. ウィンカーやブレーキランプとバッテリーをつなぐハーネスをつなぐ
  8. シートを戻す

 という感じだった。

 さすがに純正部品だけあって、工程はやや多かったものの、工具さえあれば誰でも失敗しないレベルの出来の良いキットだった。安心の品質だ。唯一閉口したのは、外した直後のリアフェンダーの裏側が、泥汚れで汚かったことくらいかな。

 ってことで、ウィンカーの後方リロケーションは完了した。

 パニアケース/サイドバッグの導入は、また後日としよう(すでに手元に入手はしてある)。

 こうご期待。

日記: 8月11日(2023年)

 先日頓挫したエンジンガードの取り付けの続き。

 メーカーのデイトナから、無事に不具合部品の交換品が届いた。

 非常に迅速かつ丁寧な対応だったということをここで言及しておきたい。

 届いたパーツは写真のように、不具合のあったネジ切り部分を、実際にナットをはめて検品された状態で送られてきた。実に堅実な対応だ。・・・最初から検品しといてくれ、というのは言わないでおこう。

 正常なパーツさえ届けば、あとは組み込むだけだ。

 このパーツを組み込む直前まで作業は終わっていたので、はめ込んでねじを回すだけで作業は終わった。この作業だけなら、前回苦労したジャッキアップなどもいらなかったので、ものの10分弱で作業完了だ。

 ナットには念のため、マニュアルの記載通りに、ゆるみ防止剤を塗布しておいた。万全だ。

 ということで、これにてエンジンガードの取り付けは完了した。

 見ればついていることは明らかなものの、言われなければ目を引かない程度には地味というか、造形に溶け込んでもいるな。Boltはスマートな見た目がウリだと思っているので、あまり外見がごつくならずに済んだことは僥倖だ。

 万事丸く収まって良かったよかった。

日記: 8月6日(2023年)

 Boltに買っておいたエンジンガードを取り付けてみた。

 ・・・という話。

 ・・・の前編。

 エンジンガードというものは、そのゴツい見た目の是非については諸説あると思う。カスタムの方向性や、車種のもつカラーにも依りはするものの、スマートな車体のビジュアルを崩しかねない。

 だけども、まだ記憶の新しい数年前に、立ちゴケでバイクと地面との間に足を挟みこみ、足の甲を骨折して、周囲に多大なるご迷惑、ご心配をおかけした身としては、こういった類似事例発生防止策を講じて、安全性をアピールしておくことは、ただでさえ少ないバイク趣味への理解を、少しでも多く得るために必要不可欠なのだ。

 なのでエンジンガードを取り付けることは、Bolt購入前からの既定路線だった。

 さて、そんなわけで取り付けることにしたエンジンガードなんだけども、Bolt用のエンジンガードは、数社からリリースされていて、選択の幅は比較的広くあった。そのなかでサイズ感や形状、価格、それに取り付け方法の強固さなどを勘案した結果、デイトナのものが最もよさそうだったので、それを購入し取り付けることにした(写真左上)。

 で、取り付け作業を行ったわけなんだけども・・・結論としては、途中で頓挫してしまった。

 順を追って話そう。

 まず、エンジンガードを取り付けるために最初に引っかかったのは、このバイクにはセンタースタンドがない、ということだった。

 エンジンガードを取り付ける際には、右ステップとASSYになっているサイドスタンドを、いったん外す必要がある。そうなるとサイドスタンドなしで車体を直立させる、別の手段が必要になる。しかしこのバイクにはセンタースタンドがない。どうしよう。というわけだ。

 私が今回採った解決策は、バイク用のジャッキを買う、というど真ん中の正攻法だった。

 手持ちの車用フロアジャッキを流用するとか、ブロックなり角材なりをあてがうとかいう、その場しのぎの方法も検討しはした。だけど結局「バイク用ジャッキを買う」という、お金で解決する選択肢が、最も安全かつ確実だと判断したのだ。下手にケチって、バイクを倒してしまっては、元も子もないからね。

 ジャッキアップさえできれば、作業は簡単だった。

 左右のステップASSYを固定するボルトを外して、エンジンガードをステップASSYと車体との間に挟み込んで、ボルトで固定しなおす、というだけ・・・のハズだった。

 が、ここでまた問題が発生した。

 固定するためのパーツのひとつ(エンジンブロックを貫通するスタッドボルト)の工作精度が低く、両端にあるネジ切りの片方がつぶれており、ナットで締めることができなかったのだ(写真右下)。

 パーツの不良は、さすがにどうすることもできない。この日の作業はそこで中断し、交換パーツを入手してから、後日リトライすることと相成った。

 なお、この件についてエンジンガードの発売元であるデイトナのサポートに連絡をしたところ、交換パーツを無償で発送してくれることになった。

 不良があったこと自体は正直マイナスだけど、その後の対応はよかったので、ここはプラマイゼロ評価としておこうと思う。うむうむ。

 作業の続きは、パーツが届いてからだ。