カテゴリー別アーカイブ: バイクとツーリング

日記: 5月4日 (2006年)

 近所のバイク量販店にいって、予告どおりバイクのタイヤ交換をしてきた。

 店に到着したのが14時前。今までこの店にはすいてそうな時間帯(平日昼とか、休日朝とか)にしか来たことがなかったんだけど、さすがに大型連休中の午後ということもあって、駐車場には大量のバイクが停まっていた。キラキラと輝く(輝いていないのもいたが)車列が美しい。うむ、どいつもこいつも、私のボロとは大違いだな!

 んで、店内に入り、タイヤ売り場へ直行。もともと買うタイヤは決めていたので、速やかに在庫をチェックし、自分のバイクに合うサイズがあることを確認。店員に購入と交換作業を依頼した。前後タイヤ工賃込みで21,000円也。い、痛いな・・・。

 んが、作業を依頼すると、この日は店内同様、ピットも大変混雑していて、14時に依頼しても、作業開始は15時半過ぎになるとのこと。えーと、そこから開始して作業終了まで考えれば、今から2時間から2時間半はかかるのかー。うーん、まぁ、仕方がないか。実は、タイヤ価格10%オフセールの日を狙い撃ちして店に赴いたので、いまさら購入店や購入日をかえるのもシャクなのだ。

 つーことで、2時間待機を覚悟で作業を依頼し、そのあとは延々と店内でバイクグッズを眺めたり、休憩スペースで「バリバリ伝説」を読み漁ったりして、時間をつぶすことにした。

 そして作業が終了したのは16時半ごろ。ああ、貴重な休日の午後が、もうほとんど終わってしまった。本日の成果は、「バリバリ伝説」1~5巻の読了だ。・・・むなしいなぁ、トホホー。

 まだ表面がツルツルっぽげなタイヤをならしつつ、傾いた太陽の光がまぶしい中を帰宅。なんか、あんまり今までと乗車感の違いが認識できないんだけど、それでもやっぱり新しいタイヤだと思うと気分はいいぞ。

 今度は、まったり皮むきツーリングにいかないとなー。

日記: 4月30日 (2006年)

 土曜の夜、ゲームをしたい欲求をぐっとこらえて、23時という異例の早さで就寝。そして翌朝、セットした目覚ましは、5:30分という時間をさしながら、アラームを鳴らす、という自分の仕事を全うし、それによって私は目覚めさせられたのだった。

 私は眠気まなこを懸命に見開き、顔を洗い、服を着替え、ヘルメットを小脇にかかえて外に出た。空を見上げれば、日の出間もないというのに、空は青々と明るい。冬の真っ青で寒々しい空でも、夏のうんざりするような水色でもなく、ちょうどその中間の、爽やかさと暖かさを持つ、気持ちのいい空だ。天気は週末は土日とも雨、という週半ば時点での予想を覆し、すっかり晴天となっていた。

 家を出た私は、バイクのカバーをはずし、エンジンをかける。この時間にエンジンを回すのは、少し迷惑な感じもするけど、私のバイクは静かな部類だし、始動性も最高レベルのよさだ。「ちょーっとの間だから許してくださいねー」と心の中でつぶやきながら、できるだけ静かにかつ速やかにエンジンをかけ、私は公道に走り出していった。

 こんな早朝からバイクに乗って何をやっているかというと、そう、朝連だ。

 ・・・いや、練習といっても、別に膝を擦って峠を極めるとか、そういう路線ではなくて、ただ単にブランク明けのペーパーライダー状態を脱するために、軽く流そうかという話。要するに、なんでもいいからただ乗りたかっただけなんだけど、同じ乗るなら道がすいているほうがいいでしょ、ってなわけだ。

 この時期、大型連休の前半で、道路の混雑は最悪だ。日が昇ればあっという間に、道という道は車と排気ガスで埋め尽くされるに違いない。そうなってしまっては、バイクは楽しい乗り物ではなく、苦行のツールになってしまう。そうなる前に、さっと乗り回すのだ。

 ってなわけで、ぶらーっと甲州街道にでて、なんでもないただの国道を、延々1時間弱かけて相模湖まで走った。

 うーん、車がほとんどいなくて、気分がいいなぁ。しかし、思ったよりも朝は寒い。用心して厚着をしてきたのは正解だったけど、グローブを薄手のにしたせいで、手だけ異様に冷たい。かじかんでしまう一歩手前まで手が冷えてしまったよ。この辺の装備の選択眼も、ちょっと鈍ってるなぁ。

 高尾~相模湖の山越えでは、軽いワインディングが続く。登りの間は非常に軽快に進んでいった。アクセルをひねっても速度が出過ぎないので、下手くそでも非常に安定するのだ。緑が濃くなりかけている山々を眺めながら、マイナスイオンの風を切り裂いて進んでいく。うーん、気持ちいい~。手がツメタイケド・・・。

 ところがこれが下りになると・・・こ、これは・・・やばっ、運転がおぼつかねぇ! 勢いよく下りすぎて、あわや、カーブで崖から天高く飛びかけるやら、そこであわててブレーキをかけて、一転、今度は非常識なほどのろのろと曲がりだすやら、もう芋を掘り放題掘ってしまった。ケツにぴったりと着いて、私を見守ってくれた(くれてない)軽自動車のおじさん、変な走行ですいませんでした。うへうへ。

 そんなこんなで、山を下りきったころには、緊張ですっかり肩が凝ってしまった。うーん、昔何度もここにきたけど、大変だった記憶がまったくないんだけどなー。恐るべし、ペーパー化現象。

 そのまま相模湖の周りを少し流した後、早々にまた東京方面へ舞い戻り、帰宅した。帰り道では、早くも下り車線は車の列が出来上がっていた。まだ渋滞というほどではないけど、信号以外で歩行者が道を横断するのが困難なほどには、とめどなく車両が通行していた。私が戻る上り車線は、ぜーんぜん車がなくて、前方にも、バックミラーにも、車両の姿がほとんど見えないという快適っぷりだったから、まぁ私には関係なかったんだけどね。やはり連休などに遠出をするもんじゃないな、と再確認だ。

 さて、家に帰り着いて、ふとタイヤを見て、驚いてしまった。っていうか、走る前に見ないといけないもんなんだろうけど、まぁ、そのときになって気がついたんだから仕方がない。何を見たかというと、タイヤだ。タイヤを見てみると、表面という表面に、細かい亀裂が入っているではないか! ゴムの劣化によるヒビ割れだ!

 ゴムのグリップによって地面をつかみ、傾く車体を安定させて走るバイクにとって、タイヤの機能不全は、ライダーの生命を左右する大きな要素となる。ひるがえって私のバイクを見てみると、素人でも「コリャアカン」とわかるほどに、タイヤがぼろぼろだ。

 今回、私の芋がゆえに、車体をろくに傾けもせずに、のろのろと山道を切り抜けたわけだけど、これを色気を出して、格好よく車体を傾けたりしていたら、ひょっとしたらそのままツルっと滑ってしまっていたかもしれない。想像するだに戦慄するに十分な衝撃だ。

 あー、早朝プチ(プチすぎだろ)ツーリングの爽やかさが一瞬で吹き飛んでしまったよ。とほほー。

 とにかく、今度タイヤ交換しに行かないとなー。ま、またお金が・・・。

日記: 4月11日 (2004年)

 昨日、今日と、春の本領発揮といわんばかりの、すがすがしい晴天。なのに昨日は某計画のために、昼間から家にこもりっきりだったので、今日こそはこの春を満喫すべく、ショートツーリングに出てきた。

 行き先はまたしても、家からバイクで一時間前後の距離にある相模湖だ。奥多摩湖に行くのが、東京近辺のバイク乗りの定番らしいんだけど、なんとなくバイカーが多そうなところって、逆に引いてしまうシャイな私。ってなわけで、首都圏バイカーの聖地とも言うべき奥多摩湖などには、未だに行ったことがない。いつか行こうかな、と思ってはいるけど、・・・行かないまま終わりそうな気もしている。

 とはいっても、この日本で休日にバイカーがほとんどいないところなんて、真冬や雨の日でしかなさそうなので、「遠くなく、近くもなく、気軽にいけて、比較的バイカーがいなそうな、金のかからないところ」へ行くために相模湖へ向かったのだった。

 今まで相模湖にいくには、甲州街道を八王子から陣馬街道に入って和田峠を越えるルート、R413を通って津久井湖にも寄れるルート、をとったことがある。陣馬街道ルートは、かなり狭く、急勾配のルートで、へたれライダーの私としては、せいぜい片道でいいや、という疲れるルートだった。R413は、すり抜けしにくい狭い道に、いつも車が渋滞しているという、あまりいい印象のないルートで、ここはもう使いたくない。

 ってことで、今回は甲州街道(R20)を東京から甲府方面へずーっといくという、王道ともいうべきルートで行くことにした。つまらん? 別にいいのだ。もう歳なんです。

 さて、甲州街道コース。さすがに幹線道路だけあって、交通量はそれなりに多いものの、R413ほど混雑はしていない。高尾駅前から高尾山口までの、観光のメッカの区間だけやや混んでいたけど、道幅が比較的広かったので、すり抜けをしながら問題なく通過できた。その先はもう完全に車は流れていて、走ってみれば今までのどのルートよりも早く、相模湖に到着することができた。

 ところがさすがに春と言うことか、おもしろくもなんともない(来といて言うな私)相模湖周辺では、大量のバイカー達が疾走しているではないか。相模湖の20円のバイク駐輪場も、マスツーリングの連中に占拠されていて、止めるスペースがないという有様。

 仕方がないので、近くのファミレスの駐車場に停め、ついでに腹が減ったのでそこで昼食をとることにした。その後、バイクをファミレスに置き去りにしたまま、相模湖畔をてくてくと歩き、ボートやら釣り人を眺めたり、芝生の上でぼーっとしたりして、のどかな時間を大いに満喫して、再び家路についたのであった。

 子供の頃に両親と過ごした休日、というような暖かな充実感があって、非常にいい気持ちだ。うむうむ。

日記: 2月8日 (2004年)

 町中をバイクで走行中、5台の同種バイクからなる編隊が、縦一列になってあざやかに脇道から本道へ合流。私の横で走る平均30km/hで走るその一行により、一時その本道はプチ渋滞状態になったのであるが・・・。

 その編隊というのは、ヤクルトおばちゃん、であった。

 ヤクルトの3輪バイクが5台、縦一列になって、私の真横に入ってきたのである。その道路は一車線だったんだけど、こっちもバイクなので横に並ばれても、車幅的にはさしてプレッシャーにはならない。

 ・・・ならないんだけど、前後にはトラックとバンがいて、ただでさえすり抜けるスペースがないのに、左を長々と塞がれてしまったおかげで、隣りにヤクルト軍団がいる、という状況から抜け出すこともできなくなってしまったのだ。

 なんというか、これは非常に気まずい。交差点で止まると、ヤクルトおばちゃんの中に私がいることが、妙に違和感がある感じで、必要以上に意識してしまったりする。で、なんか平常心をアピールしようとして、無意味に手をグッパグッパしたり。

 結局、1kmほどでヤクルトおばちゃん達はそれぞれのルートへ散っていって、私の道路内監禁状態もすぐに終わったんだけど、いやはや居心地の悪いひとときであった。田舎道でツーリングサークルに囲まれる並の、いやーな感じだったよ。