いわゆるインスタンスダンジョンに初挑戦してきた。
ちなみにNew Worldでは、インスタンスダンジョンのことをExpeditionと呼ぶ。エクスペディション。遠征。オンライン旅行サービスに似た響き。
まぁ、呼び名はどうあれ、内容としては、慣れ親しんだインスタンスダンジョンのそれのようだ。ローディングを挟んだ専用ゾーンで、ボス撃破を目指して進む、例のあれ。
今回挑戦したのは、その中でも入門用に位置するであろう、Amrine Excavationというところだ。推奨レベル25。エクスペディションの中でも難易度的には一番低い。最初のもの。
結果としては、カンパニー(ギルド)の仲間に頼る形でメンバーを募集してもらって、フルグループにしてから挑戦したおかげもあって、無事にこなすことができた。メンバー集めをしてくれた仲間には、感謝しかない。ありがとう。最近メンバー集めのようなことをする気力がめっきりないのだ。助かった。
ってなわけで、いつも通りに、思いつくまま感想類を述べよう。
まず展開とか難易度的な、ゲームプレイの部分だ。
これは一般的なMMORPGに比べると、かなりカオスだった。無秩序だった。
タンクが1匹も漏らさず敵を引きつけ、それをDPSがヘイトを稼がないように殴り、ヒーラーが回復し、必要であればCCで敵を分散させる・・・というような、秩序ある展開にはなかなかならない。わーっと敵に群がり、うおりゃーと殴り、どさっと回復する、みたいな大味なPvE体験。サッカーで言えば団子サッカー。ポジショニングもオフザボールの動きもない。別のゲームで例えるなら、無双シリーズっぽい景色が広がっていた(無双シリーズはやったことがないけど。想像)。
この先、難易度が上がっていくと、より繊細な敵のさばき方が求められるのかもしれないけど、今回挑んだAmrine Excavationについて言えば、間違いなくそんな種類のものだった。
誰が殴られているのかも、どういう攻撃を食らっているのかも、誰がダメージを出しているのかも、いまいちよくわからない。よくいえば責任の所在があいまいで気楽。悪くいえば改善点がわからず成長しにくい。挑戦意欲を惹起しない。そんな感じ。
難易度そのものはどうだったのかな。「難しい操作をしなくてもクリアできた」という意味では簡単だったし、「ガードや回避を駆使した効率的な戦いをする」という意味では、それは全然できておらず、難しかった。
この入門エクスペディションでは、後者のような回りくどい真似をせずに、脳死で前者に徹したほうが、展開が速そうではあったから、それが最適解と言えなくもないけどね。なお重ねて言うけど、この先もずっとそうかはわからない。
次に報酬について。
青から緑の装備が気前よく手に入る。多くの敵を倒すので、経験値や武器の熟練度の伸びも悪くない。装備の損耗度や、ロールによってはポーションの消耗などもあろうから、リアルな損得については一概には言えないかもしれないけど、まぁ、それなりに美味しいコンテンツなのだと思う。
仕組みについて。
メンバーファインダーとかダンジョンファインダーとかシャキとかと呼ばれる、最近のMMORPGでは標準装備のシステムがない。なので参加メンバー集めをするには昔ながらの方式、つまりチャットで「Tank LFG」とか「LF2M DPS/Healer」とか叫んで、アナログ的に人を集める方式を採らねばならない。
いや、懐かしいよ。懐かしい。懐かしいけどさ。でも今日日これはどうなのかね。
この数日のプレイで、New Worldはかなりそつのない、最近のMMORPGにあるべきものを網羅している、よく勉強されたMMORPGだと、高く評価し始めているんだけど、この点だけはなぜかぽっかり穴が開いたように不備があって残念だ。そんな出来のいいNew Worldだから、この点に関しても見逃しや不備などではなくて、設計思想上あえて用意してないのかもしれない。だけど、やっぱりメンバーファインダーは必要なんじゃないかなぁ。
特に、このゲームの場合、メインのクエストラインで、エクスペディションのクリアを要求する流れになってるから、そこで詰む人を出さないためにも、メンバーファインダーが欲しいところだ。
ただ、この辺の切実さは、ひょっとすると英語が母語の人には、英語でメンバーを募集する/されることのハードルの高さがわからず、実感がないのかもしれない。知らんけど。
ってなわけでエクスペディション、こと、インスタンスダンジョン。
個人的にはいまのところ、存在が嬉しいという点よりも、これをこなさないとメインシナリオが進まない、というプレッシャー発生装置の形で機能してしまっている。プレイングもまだ満足できていない。
だけど、「このゲームにもPvEの定番コンテンツがしっかり用意されている」とわかったことは、プレイのモチベーションを維持するうえで、良い材料だった。
聞き及ぶところでは、今のところエクスペディションは、全部で6つくらいあるようなので、この先も順次こなしていくことになるのだろう。
頑張っていこう。