日記: 9月20日(2021年)

 バイクで道教寺院に行ってきた。

 目的地は、聖天宮(せいてんきゅう)というところ。

 埼玉県坂戸市の、まぁ言ってしまえば田舎の農村といった風景のなかに、突如として屹立している、巨大で派手な道教寺院だ。その建造物の異様な存在感は、そこそこに有名な非日常空間らしく、前々から訪れてみたいと思っていたのだ。

 三連休の最終日。COVID-19ワクチン接種の副反応も収まった。朝食を軽くとって出発だ。

 田舎の風景、といっても所詮は埼玉県。そんなに遠いわけでもなく、高速道路を小一時間ほど走り、下道をさらに10分程度走ったところで、簡単に当地にたどり着いた。

 いやー、これはね、結構すごかったよ。

 写真のように、まず門構えが立派。土地が広いせいで、すごく風景に映えている。この日は雲一つない青空が広がっていたこともあって、素晴らしい外観を楽しむことができた。

 で、この後拝観料500円を払って、中を見物してきたんだけど、これまた立派なものだった。パンフレットによれば、この寺院は平成7年に完成したとのことなので、築30年弱の建造物だったわけだけど、それを感じさせないメンテの行き届いた内観と、これでもかとお金をかけられたとおぼしき勇壮な彫刻や精緻な意匠の数々。500円の価値は十分にある見物だった。

 モノとしては台湾旅行で観る寺院と同系統な感じ。ただ、それらと大きく違うのは、良くも悪くも人が全然いないことと、キレイなところ。それによって、人々の信仰の場、としてのナマの感触は薄い気がしたけど、逆に異世界感というか、日常の領域ではない感は、むしろ強まっていたような気がする。不思議な体験だった。

 加えて面白かったのは、お土産コーナー。

 これがすべて自販機だった。台湾系の寺院らしく、寺院のキーホルダーやバッジに加えて、台湾のお茶やらスイーツやらピータンやらが売られていたんだけど、そのすべてが自販機による販売になっていた。コロナのご時世にもあっているし、人件費もかからないし、いいんじゃないかな。

 寺院の隅には、ルンバのようなロボット掃除機も設置されていたし、新旧を頓着せずに入り混じらせる、実用の柔軟性があった。

 そんな感じで拝観を終えた私は、そのまま、また片道1時間ほどの帰路についた。往路も復路も、気持ちいい秋晴れで、バイクの走行という面で言っても、最高に気持ちのいいツーリングだったよ。

 なお今回は、新しく導入したGoProのヘルメットマウントを試用してもみていたので、その映像もいずれ公開するかもしれないし、編集が面倒になって公開しないかもしれない。

 さらに蛇足的なことを言えば、「せいてんきゅう」って言われるとスターライトアローが撃てるのかな、とか思うわけだけど、マジで蛇足だったな。うむうむ。

日記: 9月18日(2021年)

 そういえば何か言及し忘れていたと思ったら、Age of Empires IV(AoE4)のストレステストをプレイしたんだった。

 AoE4は言わずと知れた有名RTSシリーズ、Age of Empiresの最新作。私はAoEシリーズは第2作目のAoE2、通称AoKしか遊んだことはないものの、そのAoKに限って言えば、オンラインゲーム黎明期の輝かしい記憶と共に、自分の中に印象深く残っているので、シリーズへの思い入れは、それなりに深い。

 そんなAoEシリーズ。かなり久方ぶりに最新作であるところの、この「4」がリリースされることになっており、そのテストプレイがこの週末行われるというので、早速飛びつくようにして遊んでみた次第だ。

 その感想は・・・いやー、これはついていけそうにない。

 プレイしたのは「ソロプレイでの対AI戦」という、最ものんびり遊べるモードだったとは思うんだけど、それでも難しすぎた。RTSはもともと苦手なジャンルではあったものの、こんなに面倒くさかったっけな、と思うほどに操作が忙しく、情報処理が大変で、小一時間のプレイの間では、まったく対応できなかった。

 もちろん不慣れだということは大きいだろうけども、じゃぁ、これを慣れるまで頑張る気力が、今の私にあるかと問われれば、きっとないだろうなぁ、と思ってしまった。打ちのめされた、と言うのに近い。

 そして、きっと多くのRTSビギナーもそう思うんじゃないだろうか。遊べるオンラインゲームの選択肢が少なかった一昔前ならともかく、もっと気軽なゲームを選べる今日に、この困難なゲームを選択する人がどれだけいるかということを考えると、このゲームの未来は決して明るくないような気がする。最も好意的に捉えても、マニア向けの名作、というところに落ち着くとしか思えない。

 RTSの煩雑な操作を簡略化して、動かすユニットを1つに絞ったMOBAが流行ったのもむべなるかな、という所だ。

 またいまいち印象の悪かった点として、AoKの時代に比べて、グラフィックのリアリティが格段に向上したぶん、各ユニットやオブジェクトの描き方が、アイコン的というようよりも写実的になっていて、そのせいで逆に視認性が大きく下がっていた、ということも感じた。

 ぱっと見で、市場なのか街の中心なのか、戦士小屋なのか弓小屋なのか、騎兵なのか騎士なのか、そういう判別がつきにくい。自分の施設を探すにしても、攻撃対象を選択するにしても、とっさに判断できない。これまた慣れの問題なんだろうけど、そういう部分に少なくないストレスを感じた。

 そんなわけでAoE4のテストプレイ。なつかしさ補正を全力で動員しても、これで遊んでいくのはちょっと大変そうだ、と後ずさりする結果に終わった。

 愛着あるシリーズだけに、また一時代を築いてほしいんだけどなぁ。自分でプレイしなくとも、競技シーンで観るものと割り切るなら・・・うーん、どうだろうか。

日記: 9月17日(2021年)

 1度目の接種からちょうど3週間目の今日、2度目のCOVID-19のワクチン接種を行ったので、前回同様に、ただただその経過を記録しておく。

 午前10時。前回同様の「Google上は超低評価の怪しい病院」にて接種。同じ金曜日だったものの、時間が1時間ほど早い影響か、前回よりも気持ち混雑気味だった。おかげで10時の接種予定が、10時15分あたりにまで遅延。些細な問題ではあるが。

 接種直後。これと言って違和感なし。注射針の痛さもなし。なんにもなし。本当に注射したのか疑うレベル。

 接種1時間後。なにもなし。前回のような肩の張りすら今のところない。空気。

 接種4時間後。頭がふらっとした気がしたけど、ただの寝不足の可能性が濃厚。昨日は朝4時まで起きていたのだった。

 接種8時間後。夕食。食欲通常、味覚通常。

 接種10時間後。この日記の第一稿を書いている今現在。相変わらずほぼ無症状。少しだけ注射箇所周辺がやっと固くなってきたかな、という程度。

 (追記)接種24時間後。寝起きが少し調子が悪い日の朝という感じのだるさ。熱を測ってみると36.5度と平熱より少し高め。肩の強張りは1回目接種の6時間後と同じくらいになった。

 (追記)接種25時間後。筋肉や骨にかるーい痛みというか不自然な感覚がある。微熱の影響っぽい。

 (追記)接種28時間後。本格的に副反応が来た。37.1度。筋肉や骨に明確な痛み。だるい。熱い。いわゆる風邪の症状。注射箇所周辺の痛みは1回目ほどにはない。

 (追記)接種30時間後。解熱鎮痛剤を服用してだいぶ楽になった。

 (追記)接種32時間後。熱も痛みも完全に引いた。またノーマル状態に回帰。このまますんなり終わりかな。

日記: 9月12日(2021年)

 薄口醤油なるものを人生で初めて買い、使った。

 という話。

 生まれも育ちも関東南部限定。神奈川、東京、埼玉の範囲から一回も出ることなく、限られた世界の中を、何度か移り住んできた私としては、醤油といえば濃口醤油一択で、薄口醤油なるものは、聞いたことこそあれ、使ったことなどは、ついぞないものだった。

 それを今回試しに買ってみて、使ってみたのだから、まぁ一つの事件として挙げてもいいだろう。

 なぜそういうことになったかというと、家で美味い牛丼を食べたくなったからだ。いや、もっと限定的に言おう。家で吉野家のような牛丼を食べたくなったからだ。

 牛丼のレシピというのは星の数ほどあり、インターネットで調べればその枚挙には暇がない。でも、その多くは「すき焼き丼」のような仕上がりで、吉野家のそれとは程遠いものだった。牛丼といえば吉野家、だと思っている私としては、これは不満だった。

 牛丼なんてものは、牛肉と醤油と砂糖でできているのだから、だいたいどうやっても美味しくはなる。だから、それはそれでいいと言えなくもないんだけど、でも、家にある濃口醤油だけで作れる範囲のレシピで作ろうとすると、吉野家の牛丼とは明らかに別のジャンルの味になってしまう。吉野家を自分で作りたいのだから、それがいくら美味しくても、満足度は100%にはならない。

 そしてそんな自作牛丼が、味とともに、いやそれ以上に吉野家と明確に違うのは、色だった。ビジュアルだった。

 普通に家庭にある濃口醤油で作ると、どうしてもその仕上がり色は濃く、黒くなる。でも皆さん知っての通り、吉野家の牛丼は肉の色が薄く、白いのだ。あの色こそが吉野家なのだ。あの色は、薄口醤油という、未知の調味料を使わなければ出ないのに違いない。ぐぬぬぬぬぬ。

 そういうものを作りたい衝動に、ついに抗えなくなった。

 ってことで、薄口醤油をついに入手し、ネットで再現レシピを調べ、牛丼を作った。そういう次第だ。大げさに言ってるけど、数百円の出費の話だ。うむ、我ながらスケールが小さいな。まぁいいだろう。

 結果は、すげーうまかった。というか、吉野家に相当に近いものができた。感動。特にビジュアルが完璧に吉野家のそれ。感動。そして味に関して言えば、おそらく吉野家で使われているものよりも、ずっといい肉を使ったせいもあって、本家越えしたとすら言える。自分史上最高の自作牛丼を味わうことができた。うまぁぁぁい。感動。

 で、そんな感動の牛丼体験から一夜明けて。

 手元に残ったのは、大さじ2杯だけ使用した薄口醤油の残りだ。

 さて、これ何に使おうかなぁ・・・。今のところ、アイデアは、ない。

NW: はじめての30分

 New Worldのオープンベータが始まったので触ったんだけどさあああああ。

 スクリーンショットが撮れてなかった! なぜだ。Shadowが悪いのかNew Worldが悪いのか私が悪いのか。最後以外の理由にしておこう。

 で、プレイについてなんだけど、チュートリアルエリアらしきところを抜け、「自分以外のプレーヤーが見えるようになる浜辺」までの、15分から30分程度をプレイしたところで、初日は終えた。なんだかそこでふっとやる気が抜けてしまったからだ。

 なので、そんな短く浅いプレイの範囲で思ったことを、ざっと書いておく。いずれもっと長く深くプレイしたら、別の感想が出ることだろう。

 まずキャラクリ。パラメーターをいじる系ではなくて、用意された顔パーツを組み合わせる系なんだけど、「ふざけんなよ」というくらいまともな選択肢がない。ここまで不細工揃いなのは逆にすごい。例えるなら、エルダースクロールレベル。基本的にイモかゴリラにしかならない。自キャラを愛せそうにない。

 続いてチュートリアル。方式は移動や攻撃の操作キーを1つずつ押させて、学んでいくという、よくあるやつ。平凡。ただそんななかでも、スローを絡めた演出が新しく、新鮮だった。

 そして操作全般。ちょっともっさりかなー。クローズド参加勢から聞いてはいたけど、モンハンのような「攻撃モーション中は硬直(移動も旋回もできない)」システムなのが、慣れるまでは大きなストレスになりそうだった。軽快さに欠ける。

 MMORPGでこういうシステムになってるのって珍しい、というか記憶にないな。大規模戦闘とかでも、ずだだだだって人々が走っては、足を止めて剣を振るのだろうか。そうだろうな。良し悪しの正しい評価はまだできないけど、第一印象はよくないぞ、これ。

 ビジュアルはいいんじゃないかな。UIも悪くないと思う・・・けど、これは本当にまだ使ってないからわからない。とりあえず「困ったときはESC」でなんとかなるのであれば許す。

 サーバーまでの通信速度は、よくてアジアパシフィックだかオセアニアだかのPing 150~250だった(我が家より)。決して理想的な環境ではなさそう。PvPするにはどうなんだろう。またローディングもそこそこ長かったけど、これはウチのゲーム用ドライブがいまだにSSDではなくHDDだからかな。

 と、まぁ今言えるのはこのくらい。ベータで筋道作っておいて、本番に備えようとか思っていたけど、そんな気力はなかった。非効率でも本番で新鮮にプレイすればいいや、という気分に変わっている。というか、本番プレイするかなぁ。するのかなぁ。

 欧米系MMORPGをプレイするのって、プレイ自体をしたいというのもあるけど、MMORPG同窓会気分を味わいたい、という期待も最近は大きかった。でも最近はMMORPG同世代勢がさすがに減っていて、そういう付加価値がなくなってしまっている。そのぶん、つまらなそうでも気にしない、って感じにはなりにくく、1人でも楽しめそうかどうか、みたいなシビアな価値基準になる。Crowfallがすぐ終わったのも尾を引いている。

 はてさて、どうしたものか。