作成者別アーカイブ: Nez/蝿

リアル生産スキル: 第18回

 焼入れから鋼材が戻り、酸化皮膜をとりあえず削り落としたので、工程を先に進めることにした。

 焼入れ前に念入りに磨いた甲斐があってか、ナイフ本体はもうさほど磨かなくてもよさそうで、あとはすべてが終わった後の仕上げ工程に行えばよかろうと判断したのだ。


ヒルト整形中

 ってことで、次の工程はヒルト、つまり鍔(つば)の部分をつくり、それをナイフ本体にくっつけるという作業になる。

 ヒルトは、硬度はさほど必要ではないので、加工性の良いブラス(真鍮)やニッケルシルバーで作られることが多く、まれにステンレスでも作られるらしい。私も今回は、ニッケルシルバーで作ることにした。ちらっと第13回でも登場したので、参照されたし。

 さて、今回のナイフは教本の見本のデザインを真似て、大半の部分を作成しているのは、以前にも述べたとおりだ。だけどヒルトのデザインだけは、教本のものとは違うようにしようと、初めから決めていた。せめてそこで、オリジナリティを主張しようと思ったのだ。

 そんなわけなので、なんとなーく完成デザインをイメージし、何本かの目印の線をけがいたあとで、作業順の詳細見本がない状態で、おもむろに作業を開始した。・・・・んだけども・・・。

 ・・・想像以上に立体物の加工は難しかった。結局、なんとか削りだしたヒルトは、教本どおりにはならなかったものの、教本よりもだいぶシンプルな、「ただの手抜きじゃねーの?」というような物体になってしまった。うーん。ま、いいか!

 どんなものになったかは、次回以降で明らかに!

リアル生産スキル: 第17回

 熱処理に出して待つこと、2週間弱。ついにナイフ鋼材が、熱処理業者から戻ってきた。ほぼ想定どおりの期間でのリターンだ。


帰ってきた!

 全体的にうっすらとキツネ色に染まった鋼材は、しかし思ったよりも綺麗な形で戻ってきた。もっと傷がついたり、酸化膜がジョワーっとなってるのかと、勝手に想像していたけど、全体的な色が変わった以外は、例えばブレードの鏡面度なんかも、ほぼそのまま戻ってきた。

 これからまた1から地獄の磨きなおしかと思っていたけど、このくらいならそんなにつらくもなさそうだな。ちょっと一安心だ。

 そして八田工業はさすがにプロらしく、焼き入れ後の硬度を計測して、その結果も同梱してくれる。結果はHRC62とのこと。

 鋼材の硬度は、ロックウェル硬度(HRC)という単位で示すらしく、今回使用しているATS-34の平均焼入れ硬度は60~61らしい。だから、平均よりも硬く仕上がったということで、これは喜ぶべきことのようだ。硬さ=刃持ちのよさ、切れ味、なところがあるようだからね。でも私としては、硬くなっただけに、今後の加工性が下がったのでは、という部分での不安が大きい。

 ま、とりあえず酸化膜落しから作業を再開するとしますか。

日記: 7月10日(2009年)

 ちょうど近所を通りかかったので、お台場ガンダムを見てきた。

 正式公開が明日(7/11)からだというので、10日の今日はおそらく、比較的人が少ない状態で見られるラストチャンスだ。正式公開じゃないから、まだ囲いをされていて近づくことはできないだろうけど、どうせ遠望するのが目的だからそれでいいのだ。

 ゆりかもめで新橋から揺られること20分くらい。台場につくまでの間に、ゆりかもめの車上から何度か見えたガンダムの姿は、すでにかなりの存在感。一人静かにテンションを上げながら現場へと向かった。

 そして到着。

 で、でけー!

 想像していたよりも、だいぶホンモノっぽくて驚いた。かといって無機質に過ぎるということもなくて、うまい具合にアニメ的ニセモノっぽさと、軍事兵器的ホンモノっぽさを融合させている感じだ。立ち姿も、一見するとただ直立しているように見えて、実は絶妙に今にも動きだしそうな姿勢を取っているので、遠めに見ると本当に動くと言われても信じられそうな気がした。

 うむうむ。あんまりこういう馬鹿(褒め言葉)なお金の使い方をしなそうな日本人だけど、これはとても馬鹿馬鹿しくていいな。いいものが見れて良かったよ。

日記: 7月9日(2009年)

 長らくどうしようもない状況だったモンスターハンター3の公式サイトが、ちょっと前から情報が多く載るようになり、閲覧の価値が上がってきているね。

 やっとこさ公式サイトでも武器種類の詳細が載るようになったので、じろじろと隙を見て閲覧しておいた。こうやって見ていると、「MH3体験版はいまひとつ」「MH自体に飽きた」「ガンスねええ」等々のネガティブ意見を耳にしつつも、やはり気分が盛り上がってくるね。なお、公式サイトは挙動ごとにバラバラのムービーを見させられるのが手間なので、未見で武器の動きだけ見たいむきには、ニコニコ動画の以下の動画が良かろうと思われる。

 ・片手剣
 ・大剣
 ・ハンマー
 ・ランス
 ・スラッシュアックス
 ・太刀
 ・ボウガン

 うーん、スラッシュアックスに色々な要素を盛り込みすぎで、盛り込まれたものと被っている要素が多い武器であるところの大剣とハンマーが、えらく地味に見えるなぁ。かわいそうに。

 そして自分でなにをまずは使っていこうかという点も、悩ましいところだ。ガンランスを使っていた身分からすると、ランスつながりのランスか、火薬つながりのボウガンか、竜撃砲もどきのあるスラッシュアックスか、はたまたP2Gで使っていた太刀か。

 スラッシュアックスは、新武器だけあってそこそこ人気がありそうなので、ヒネクレモノとしてはパス。ボウガンは、強化形態が気に入らないのでパス。ランスは地味なのでパス。太刀は格好いいから人気ありそうなのでパス。と、ダメな理由を挙げてしまうと全部パスだ。

 悩ましいぜ!