日記: 6月27日(2022年)

 軽登山ショートツーリングに行ってきた。

 目的地は陣馬山。東京都八王子市と、神奈川県相模原市の境にある山々の1つだ。

 標高は854.8メートル。普通に登山口から登ると2時間強かかる(Google Map調べ)行程の山なんだけども、中腹の和田峠までを自動車やバイクなどで登り、そこから徒歩でいくというコースを取れば、徒歩行程は30分程度になる。

 というわけで、そういうコースで行ってきた。

 まずはバイクの行程。和田峠を八王子市側から攻めた。・・・んだけど、このコースはかなり過酷だった。

 まず道幅が狭い。四輪車ではすれ違えないような区間がかなり長く、四輪車での通過はちょっと現実的ではないような道だった。しかしそんな道も、バイクならばその車幅の小ささを活かして、なんとか通過が現実的になる。

 でも、じゃぁバイクなら楽々かというと、全然そんなことはなかった。

 かなり急な坂道が長く続き、かつ、くねくねとしているので、「ここで対向車が来て停車することになったらバランス崩すな」「坂道発進がかなり難しそうだな」と思うような地点が多く、非常に強度な緊張を強いられた。そこにはアトラクション的な面白さがあるものの、何度も通りたいと思えるほど気楽な道でもなかった。

 なお、この道は15年か20年ほど前に、ゼルビスに乗っていた頃にも通ったことがあって、その時も同じような印象を抱いていた。要するに、そういう道だとは知っていたし、それで今まで再訪を避けてもいた。

 でも、そろそろ、「いつこのバイクと別れてもおかしくない」という時期が来ているので、まだこのバイクに乗っている間に、今一度この「試される峠道」に、このバイクとも走ってみたくなり、再訪してきたというわけだ。

 そんな数十年ぶりの道を経てたどり着いたのは、和田峠の茶屋。

 そこの駐車場に500円の駐車料金を払ってバイクを停め、そこから徒歩で、陣馬山山頂まで登り始めた。

 ここで、ちょっと、というか、かなり山を舐めていたのが私。普段山登りなんてしないもんだから、「30分程度の行程は大したことがないだろ」と高をくくっていたんだけど、甘かった。

 登り始めて10分もしないうちに、流れ出る汗、乾くのど。しかし、そんな事態になるとは全く想定しておらず、タオルも水も持たずに、ジーパン&ポロシャツだけの、近所のコンビニにでも行くかのような手ぶらスタイルで登っていた私。ビジュアル系山ガール以下の意識。汗拭きてー、水飲みてー、と思いつつ、それらを行うすべもないまま、ただただ必死に登る羽目になってしまった。いやー、軽装に過ぎた。

 それでも、何とか山頂にたどり着いた。平日午前ということもあって、山頂の人影はまばら。そこまで鬱蒼と茂っていた木々も、山頂周辺には生えておらず、360度見晴らしのいい環境は、非常に気持ちのいい場所だった。

 山頂の茶屋で、遠くに見える富士山を眺めながら、200円のラムネを飲みつつ、しばし休憩をした。麓よりも数度低い気温と、遮るもののない山頂に吹く風とで、疲れた体が癒される。生き返る。

 そこで、うーん、だいたい20分ほどかな、じっくりと休憩した後で、同じコースで下山。下りはだいぶ楽だった。

 山頂で見かけたり、登り降りの過程ですれ違った人々は、皆しっかりとした登山ルックの人ばかり。自分の軽装に場違い感を感じつつも、すれ違いざまに「こんにちわー」などと挨拶をしあって、それもまた気持ちのいい仕草だった。

 なお、マスクをしているような人は1人もいなかった。まぁ、そうだわな。登山中にマスクなんぞしてたら、マゾい心肺トレーニングになってしまう。

 帰りのバイク行は、相模原市側へ下っていくことにした。

 こちらの道路は、八王子市側に比べると、まだしも酷さが軽減されていて、坂の急さも緩やかなら、四輪車がすれ違えないほどの狭い区間も短かった。和田峠にアクセスしたいだけで、過酷な道をチャレンジしたい、というようなアトラクション性を求めないならば、相模原市側から行くのがおすすめだ。

 斜面を大方下りきったあとに続く、藤野の山村部というような道は、のどかながらも交通網の行き届いた、田舎道ツーリングの良い情緒が楽しめる、良い区間だった。

 やがてJR藤野駅付近の国道20号まで山を下りきると、そこから相模湖経由で東京方面に戻って、ツーリングを終えた。

 坂道チャレンジあり、山登りあり、山頂風景堪能あり、藤野のカントリーサイドツーリングあり、って感じで、短いながらも多様な要素のある、オモシロツーリングだったよ。

日記: 6月20日(2022年)

 Amazonプライムビデオの視聴感想文回。

 今年に入って半年が経過したところで、この半年の間にAmazonプライムビデオで視聴したドラマ、映画をただただ羅列して、たまにその感想を述べたい。

 なお、私はドラマや映画に関してはかなりの素人。感想というよりは、リストアップの意味合いが強い。そしてネタバレ上等。

 -+-+-+-+-+ドラマ編-+-+-+-+-+

 【NCIS:LA~極秘潜入捜査班:シーズン1~11】

 シーズン1から11まで見た。最初は面白かったものの、シーズン6も過ぎたあたりからはかなりマンネリ化。シーズン11の途中あたりで力尽きるとともに、近日無料公開が終わるとかで、無事昇天。内容は、リアルな捜査ものかと思いきや、割と荒唐無稽なご都合主義&超技術。B級。

 【ボッシュ:受け継がれるもの:シーズン1】

 大好きなハードボイルドシリーズ。去年、シーズン6をもって終わったかと思いきや、続編が出てくれて歓喜。刑事だった主人公が、私立探偵にジョブチェンジしてからのお話。大きく盛り上がりはしないものの、かっちょ良いハードボイルドな空気は相変わらず美味。

 【アップロード:シーズン2】

 メチャ面白かったシーズン1から、結構待たされての待望のシーズン2。内容は概説するには難しい。観ろ、としか言えない。相変わらずの独特な世界観はいいんだけど、待った割にボリュームが少なかったり、結局何にも話が進んでいなかったりと、不満がなくもない。全シーズン揃ってから一気見したほうがいいのかもしれない。面白いけどね。

 【私立探偵マグナム:シーズン1、2】

 ハワイの私立探偵もの。明るい雰囲気がいい。何度か行ったハワイなので、なんだか見覚えのある風景が度々出るのも親しみを覚える。友情、努力、勝利、みたいなテーマなので、気楽に楽しく視聴できた。色気のあるサムネイルの画像とは、ずいぶん印象の違う男が主人公なので、あのサムネイルは失敗だと思う。

 【マーベラス・ミセス・メイゼル:シーズン1】

 現在視聴中。1950年代あたりのアメリカを舞台に、上流階級のマダムがコメディアンを目指すというような内容。主人公のマダムの弁舌の小気味よさが面白い。まだ視聴中なので、今後の展開次第では視聴をやめてしまうかもしれないけど、まだ未知数。評判はいい。

 -+-+-+-+-+映画編-+-+-+-+-+

 【スリー・ジャスティス 孤高のアウトロー】

 西部劇。当時RDR2を遊んでいたので観たんだったと思う。ビリーザキッドがかっこいい、くらいの事しか覚えてないけど、シナリオ的には割と凡庸だった気がする。RDR2の雰囲気を味わえればよかったので、私的には満足。

 【ガネーシャ マスター・オブ・ジャングル】

 インドのジャッキー。インドのステイサム。そんな感じの、ストーリーとかどうでもいいから、強いやつが悪いやつを筋肉でぶっ飛ばす系の映画。スカッと脳みその掃除になる。

 【トレイン・ミッション】
 【フライト・ゲーム】

 ちょっとサスペンス仕立ての、でも結局強いやつが悪いやつをぶっ飛ばす映画。2つは主演俳優が同じなだけの、全く別のタイトルだけど、やってることは全く同じ。電車版か、飛行機版か、というだけの違いでしかない。どうもこの人の映画はほぼそうらしい。セガールかよ。でも、それだけにいつも変わらぬ良い味わいがあった。正直こういうのでいい。

 【PAN~ネバーランド、夢のはじまり~】

 観たのは覚えてるんだけど、内容はもう覚えてないな。ピーターパン誕生の物語だったとおもうが。覚えてないということは、そんなに私には刺さらなかったのだろう。

 【mellow】

 花屋の男が、やたらモテまくる映画。ケッ。ともさかりえが面白かったことだけは覚えている。

 【新解釈・三國志】

 三国志をパロったギャグ映画。おもしろそー、と思って観たら、すげーつまらなかった。

 【ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像】

 ゆったりとした展開が売りなんだろうし、一応いい終わり方だったんだろうけど、物語の起伏があまりにもなだらかすぎて、私には退屈だった。玄人向けなんだろうか。素人としては、情緒よりも、劇的な展開が欲しい。

 【グランド・ジャーニー】

 実話をもとにしたお話。渡り鳥と一緒に飛ぶ少年。素直に面白かったうえに、フィクションが過ぎるやろ、CGだろ、と思っていたほとんどが実話であり、実写だったところに、また驚きがあった。良作。

 【クイーンズオブフィールド】

 奥さんがサッカーで頑張る話。もう少し映画的な嘘くさい良い展開があるかと思いきや、最後まで大した結果を残さず終わるというのはどうなんだろうな。リアルなんだろうけど、それなら映画の題材にするほどのことかな?とか思ってしまった。

 【キャッシュトラック】

 ステイサム平常運行。

 【エール!】

 自分以外の家族の耳が聞こえない、という少女が、自分の歌の才能を発見し、それを耳の聞こえない家族に伝え、羽ばたいていく、という話。題材でもう面白い。私が観たのはフランス映画だけど、リメイクされたアメリカ版だかが最近賞を取ったらしい。私は賞を取ったから観たんじゃないからな! その前に観たんだからな! といいたくなるよね、こういうの。

 【南極料理人】

 南極の観測隊付きの料理人の話。南極を舞台にした日常系。まぁまぁ面白かった。

 【人生の特等席】

 大リーグを舞台に、昔ながらの経験と直感と観察のスカウトマンが、近代的データスカウティングに撃ち勝つ話。経験が理論に勝ち、直感がデータに勝ち、老兵が若造に勝つ。誰もが好きな構図。そしてアメリカの野球映画は面白い率が高い。今回のリストの中でも、とりわけ私が楽しんだ映画のひとつ。邦題より、原題の「Trouble with the Curve」がダブルミーニングでいい。

 【カセットテープ・ダイアリーズ】

 すごく評価が良かったので観た。きっとそれなりに面白かったのだろうけど、今、みじんも覚えていない。うーん?

 【ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生】

 ポッター系映画。の2作目? なんで観たのかも覚えてなければ、この2作目も、以前観たはずの1作目も、内容をほとんど覚えていない。ゲーマーとしては、無論嫌いな世界観ではないので、観ている間はそれなりに楽しんだものと思われるが。

 【グラン・トリノ】

 クリント・イーストウッドの代表作にして最高作、らしい。「人生の特等席」が面白かった流れで、代表作も観てみた次第。まぁ、悪くはなかった。でも人生の特等席のほうがよかったかな。

 【Mr.ノーバディ】

 なんだかよくわからん。謎のおっさんが、謎に強くて、謎に殺しまくる。支離滅裂すぎて、私にはいまいち。

 【最高の人生の見つけ方】

 余命宣告された爺さん2人の珍道中。こういうストーリーだろうな、と思った通りのストーリーだった。どうやら名優らしい2人の演技なので、安定感はあったし、自分の歳が重なるにつれ、こういうテーマも刺さるようになってきた。まだまだまだまだ先の話ではあろうけども。

 【ブランカとギター弾き】

 フィリピンの貧しい少女が頑張る話。評判はいいんだけど、私にはあまり響くものがなかった。基本となる価値観に相違を感じるんだよな。微妙に少女の感性に共感できない。日本で好まれたければ、もっと少女の性格はまっさらに清いほうがいいんじゃないかな、とか思った。

 【ワイルド・スピード/ジェットブレイク】
 【ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT】

 コロナで公開が遅れたワイルドスピードの最新作を見て、そのあとでシリーズで唯一観てなかったTOKYO DRIFTを観た。前者はもうスケールがデカくなりすぎて、バカ映画極まれりといった感じだったけど、もうこのシリーズはこの路線でイケルとこまで突き抜ければいいんだろう。後者は評判の悪いスピンオフではあるものの、ワイスピだということにこだわらなければ、そこそこなB級映画だったと思う。

 【コリーニ事件】

 ドイツの法廷サスペンス。ドイツで、この年代なら、こういう裏があるんだろうな、と予想していたら、案の定そんな裏があった。鉄板ネタでハズレ知らずなのではあろうけども、もうこのネタは食傷気味。実話ベースに文句をつけても仕方ないが。

 【ドラゴン・キングダム】

 ジャッキー&ジェットリー。もうそれで満腹満足ごちそうさまでした。内容も、スポコン系武術アクション+コメディと、直球ど真ん中って感じでいい。浅くて面白カッコいい。ジャッキー映画かくあるべし。

 【特捜部Q 檻の中の女】

 刑事もの探偵ものばかり観ているせいか、特捜部Qというシリーズがやたらおすすめされるので観てみた。ストーリは結構よくて、好評なだけある出来栄えだった。でも、ちょっと雰囲気が暗くて、そんなに好みじゃないカモ。

 【ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!】

 キアヌ・リーブス出演のバカ映画。最初から最後までバカだった。さして面白くもないカモ。

 【ガンズ・アキンボ】

 ハリーポッターでおなじみのダニエル・ラドクリフ主演のバカ映画。「ポッターのイメージを払拭しようと、ラドクリフ必死だな」と草を生やして見始めたものの、なかなかどうして面白かった。バカ映画はバカ映画なんだけど、ラドクリフ君の演技がよかった。

 【プリズン・エスケープ】

 上のが面白かったので、続けて視聴したダニエル・ラドクリフ主演の真面目映画。こちらも面白かった。

日記: 6月12日(2022年)

 バイクを車検に出してきた。

 前回、前々回、前々々回に続いて、今回もホリデー車検(2年ぶり4度目)だ。

 あれ、前回は日記に記録していなかったんだな。なぜだろうか。雨に降られた記憶があるから、その辺の苦労でいっぱいいっぱいだったのかもしれない。

 ともかくも、車検だ。もうホリデー車検での車検にもすっかり慣れてしまったので、目新しいこともなく、言うこともない。とりあえず車検を受けましたよ、という記録だけだ。

 車検に際しての各部のチェックの結果は、良好で問題はなかった。この10年ばかりの間は、整備士による定期点検をまったく経ずに、自作業での消耗品の交換程度しかメンテナンスをしていないというのに、何の問題も起きないとは、さすがに日本の工業製品はタフで精度が高い。助かる。

 しかし、これでこのバイクとも17年目となる2024年までは付き合えるわけか。そろそろ買い換えてもいい頃合いではあるよなー(遅いわ)。このバイクに次の車検は来るのだろうか。ふーむ。

日記: 6月11日(2022年)

 バイクのハンドガードを外した。

 冬の初めに、主に手指の防寒・防風のためにつけたこの装備。

 でも、最近はすっかり春というか、初夏の気配になってきたので、もうこの装備は不要だ。

 ってことで、外した次第。

 外すといっても、取り付けステーは残してある。だから、外すのも簡単だったし、次の冬シーズンにまた装着するのも簡単だ。車載工具の六角レンチと、ナットを抑えるための10mm(だったかな)のレンチがあれば、片側あたり1分もかからず付け外しができるだろう。

 さて、このハンドガードの感想、防寒・防風の効果だけども・・・うーん、どうだったのかな。

 極寒の中でハンドガードを片側だけつけて走ってみる、などという真似でもしていれば、その効果の程がわかったかと思うんだけど、そういう実験的な走行なんぞはしなかったので、自分の体感の範囲では「なんとなく効果があったような・・・」というような気しかしていない。

 なので、次の冬にまた装着するかどうかは、気分次第ということになりそうだ。

 まぁ、まずはハンドガード君よ、お疲れ様。

日記: 6月8日(2022年)

 続ディアブロイモータル。

 もうちょっとだけ続けてみたのじゃ。

 ということで、ちまちまと空き時間を利用してチュートリアル後の世界を進めてみたので、さらなる追い感想を述べたい。少しずつ遊べるのは、このゲームの数少ない長所。かもしれない。

 まず前回の認識の訂正。

 前回は「立ち止まるキー」がないと言ったんだけど、あった。Shiftキーがそうだった。

 ただ、なぜかこの機能は、キーアサインで変更することができない。そのため前回は存在に気が付かなかったんだけども、なんでこの機能はキーアサインできないんだろうな。私はいつもこの手のハクスラでは、スペースキーを「立ち止まるキー」にしていたので、本作でもできるならそうしたいのに。残念だ。

 さて、あとは感想の追記的な内容。

 ハクスラ感、Diablo感を感じなかった原因がわかった。

 「スキルを連射できない」からだ。

 Diabloをはじめとするこの系統のハクスラでは、今日では多くの場合、通常攻撃はおまけ程度の存在であり、基本的にはスキルをスパムして敵をなぎ倒していくようにデザインされている。ようするに「スキルこそが通常攻撃」というような位置づけになっているわけだ。

 しかし本作におけるスキルは、通常攻撃の合間に差し込む、あくまでも特別な攻撃、という立ち位置になっている。

 本作でもDPSにおけるスキルの比重は当然大きいものの、通常攻撃もおまけというほど存在感がないわけではない。通常攻撃もDPSに十分寄与するレベルの比重となっている。少なくとも、レベル30ほどまではそうだった。

 これはどちらかというと、MMORPGで多く用いられてきたシステムであって、今日のハクスラの主流からは逸れている。

 なぜこういうシステムを採用したのかは、私には杳として知れない。だけど、なんとなく「スマホの処理能力」の問題のような気がしている。

 画面狭しとスキルのエフェクトをばらまきまくり、画面内はおろか画面外のまだ見えてもいない敵までまとめてなぎ倒す、というような、「いまどきのハクスラ」感あふれる派手で痛快なプレイは、しかしその処理にかける負荷は、それなりに大きいものだと推察される。PC版オンリーのゲームならまだしも、スマホ版を主軸に置いたゲームで、このような負荷のかかりそうな処理は、避けられたとしても不思議はない。

 そこでスキルを撃ち放題にせず、クールダウンを設けて、負荷の少ない通常攻撃の比重を増やしたのではないか、と推察するわけだ。

 とにもかくにも、そんな特異なシステムが採用されているために、本作のプレイから得られるハクスラ成分は、想像していたものとはだいぶ異質なものになっている。

 これがDiabloの新作なの?と冷めた目つきで疑問符を投げかけられたとしても、それは無理からぬことなのだ。プレイ感が期待したDiabloではまったくないのだから。

 では、本作はどんなプレイ感なのかといえば、これはもうはっきりと大陸系MMORPGと同類のものだった。

 直近の私の経験で言えば、Lost Arkにかなり酷似している。

 正直言って本作は「Diabloのスマホ版」と言われるよりも、「Lost Arkのスマホ版」と言われたほうが、はるかに納得がいくゲームだと感じられた。

 戦闘システムも似ているし、クエストの進行も似ているし、ログインボーナスがあったり、デイリークエストがあったり、デイリーインスタンスダンジョンがあったり、一応PvPもあったりするらしかったりと、やってることが本当に似ている。「とりあえず全部盛り」感が、もう濃厚に大陸系MMORPG臭を醸し出しているのだ。

 強いていえばLost ArkのほうがPC専用ゲームなだけあってPCとの親和性が高く、さらにコンテンツも多く、現状では上位互換だろう、というくらいの違いしかない。・・・ダメじゃんディアブロイモータル。

 まぁ、でも、Lost Arkは一応レベルキャップくらいまでは、脳死でレベリングを楽しむツールとして、そこそこには楽しめたわけだから、本作も時間があれば、そのくらいには楽しめるという気もしなくはないかな。

 ただ、今は他にも遊びたいゲームがあるから、結局そんなに時間は取れそうになく、どうなるかはわからないけども。