買ったのは写真のもの。BoseのCompanion 2 Series III multimedia speaker systemという、いわゆるブックシェルフスピーカーだ。
実売1万円越え。というか2万円弱。高い。こんなお高いスピーカーを買ったことは、私の人生ではついぞなかったほどの超高級品(個人の感想です)だ。
これをサンワダイレクトのVESA取り付けスピーカースタンドに乗っける形で使っている。
感想は後回しにして、まずは、なぜそういうことをするに至ったのか、から述べたい。
私はまったく音響にこだわりがなく、ここ何年くらいだろうな、おそらく10年以上は、PCモニターをスピーカー付きのものにして、そこからの音声出力でゲームをしたり、動画を観たりするという、チープな音響環境でのPCライフを送り続けていた。音は割れるわ、ビビり音はするわだったけど、気にも留めていなかった。一切不自由なく満足していた。
どうしてもクリアな音が欲しければ、つまりゲームで足音を聞きたいとか、そういう欲求がある時には、ヘッドフォンを使用していたので、問題は全くなかった。
そんな私がここへきて、突如PC用のスピーカーを買ってしまったのは、まぁ、ほとんどただの気まぐれなんだけど、理由を無理矢理つけるとするなら・・・テレワークのせいかな。
テレワーク中はPCで作業をしつつ、裏で「朝のジャズ」とか「穏やかになれるボサノバ」とか「春のリラクゼーション音楽」とかいうような系統のBGM動画を、YouTubeで垂れ流すことが多くなった。PCで音声を出力している時間が、テレワーク以前に比べて、格段に長くなった。音声の人生への影響度が増した、と言い換えてもいい。
だからそういう生活を3年余りも続けていると、今後もこんな生活が続くのであれば、スピーカーへの多少の投資は、QOLの向上につながって、長い目で見たら安いものになるんじゃないだろうか、と思うようになったわけだ。付加効果として、ゲームや動画視聴時の音質向上も、もちろん視野には入れられるわけだし。
ってことで、人生初の1万円越えのスピーカーを設置したという次第だ。
さて、それで音声を出力してみた感想なんだけど・・・。
さすがに音はよかった。
音響の世界は天井知らずの世界だとよく聞くから、1万円2万円程度のスピーカーを褒めると、喜び勇んで叩く人もあろうけども、私からすれば超高級品。いままでのPCモニターのスピーカーから流れる音声に比べれば、天と地ほどのクオリティの違いがそこにはあった。
特に重低音のズシンズシンとした音が段違いで、ちょっと集合住宅では階下への影響が気になってしまうレベルだった。この辺は、設置方法が前述したような中空の形式だし、問題はないと信じているけども。
期待していた作業用BGMの響きも、クリアで美しくなった。正直なところを言えば、所詮は作業用BGMなので、作業に集中するとスピーカーによる品質の違いはほとんどわからないし、その違いを知覚しようとすると作業にならないので、あれ?ちょっと無意味だったかな、ということが脳裏をよぎらないでもないけどね。
でも、まぁ、きっとQOLは上がっているに違いない。そう信じよう。
ってことで音響環境が改善した我が家のPC周り。今後はこれでなにかゲーム体験などもよくなっていると感じられれば、投資に対する対価も大きくなろうから、しばらくはその辺を意識してPCライフを送っていこう。